Daimlerの商用車事業:2015年までに94万台販売を目指す
新興国市場の強化、車両部品の共有化と生産体制の整備
2013/02/28
- 要 約
- Daimler商用車事業の目標
- Daimler 商用車部門:2012年の販売台数と2013年の見込み
- 商用車事業の2012年売上高は4.8%増、EBITは29.6%減
- 先進国市場:ドイツ・米国・日本
- 新興国市場:インド・ロシア・中国・その他
- Daimler商用車のモデル計画
- (参考) Daimler全体の2012年業績
- (参考) Daimlerの商用車事業:部門別・地域別販売数
要 約
Daimler AGの商用車事業はDaimler Trucks, Mercedes-Benz Vans, Daimler Busesの3部門で構成される。
2012年はDaimler Trucksの販売が2011年比8.5%増の46万1,954台となったが、Mercedes-Benz Vansは4.5%減の25万2,418台、Daimler Busesは19.3%減の3万2,088台となった。
Daimler Trucks部門は減少した西欧の販売を北米・アジア市場が補うかたちとなっており、西欧市場が前年6.1万台から5.8万台へ5.5%減少したが、北米市場は前年11.4万台から13.5万台の18.4%増、アジア市場は前年13.5万台から16.4万台の21.3%増加となった。一方、2011年に好調だった中南米市場は、6.2万台から4.6万台と25.4%減少。
Mercedes-Benz Vans部門は、西欧市場では7.5%減の16.5万台、アジア市場で2011年の1.8万台から2012年は25.6%減の1.3万台へと販売台数が落ち込んだ。
Daimler Busesでは南米市場でのバス需要低下が原因で、同市場の販売は2011年の2.5万台から1.8万台へ減少した。
Daimlerの商用車部門は、2015年にDaimler Trucksで50万台、Mercedes-Benz Vansで40万台、Daimler Busesで4万台を販売台数の目標とする。
また、車両構成部品の共有化、拠点間の生産ネットワークの整備による生産コスト削減、モデル拡充、既存市場の強化や新規市場への展開を狙う。
関連レポート:
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