欧州の日系部品メーカー:欧州サプライヤーと提携、ドイツでは開発現地化も進む

曙ブレーキ、アドヴィックス、カルソニックカンセイ、NTN、大同メタルなどの動向

2011/11/29

要 約

 以下は、2011年10月までの約1年半の、欧州における、日系自動車部品メーカーの動向の概要である。欧州に進出している日系部品メーカーは、それぞれの世界戦略の一環として、あるいは欧州の有力部品メーカーと提携しながら欧州事業を進めている。また、開発拠点についても拡大や新設の動きが見られ、ドイツでは曙ブレーキアドヴィックスなど5社が開発の現地化を強化している。

 

(2011年10月までの約 1年半を中心とする動向で、配列は項目ごとの企業名 50音順)

 



ドイツ:IHIが現地工場を順次拡大、曙ブレーキ、アドヴィックスなども拠点を新設

 ドイツでは、IHIがドイツ工場を順次拡大しているほか、曙ブレーキ、アドヴィックス、KYBTSテック、三菱レイヨン、ヨコオがそれぞれ拠点を新設する。

IHI:ターボチャージャーのドイツ工場を順次拡大
 IHIは、ターボチャージャーのドイツ工場(IHI Charging Systems International Germany GmbH: Thuringen州)を順次拡大する。Audiへの納入が決まったのに合わせ、ライン増設や主要部品の内製を行っていく。2011年には年50万台を製造する計画。ドイツ工場は将来的に生産能力(2011年度)を100万台へ拡大する予定で2009年春に完成したが、2009年の生産量は2.5万台(稼働期間9カ月)となっていた。
 動力性能と環境対応を両立するターボチャージャーは欧州で需要が高く、2008年は欧州の自動車の50%に搭載されている。2015年には75%に拡大するとの試算もある。
曙ブレーキ工業:Boschからブレーキ事業一部買収の協議中止、自力で欧州事業拡大へ
  曙ブレーキ工業は2010年11月から検討していたBoschのファウンデーションブレーキ事業の買収について、協議を中止すると2011年3月に発表。不採算事業を抱えたくない同社は、北米以外全部門(欧州、アジア、豪州、ラテンアメリカ)の譲渡を前提としていたBoschと折り合いがつかず。また、同社は欧州市場ではハイスペック製品の供給を狙いとしていたが、Boschは大衆車に強く、事業分野も獲得を目指していたものと異なっていた。
  今後は、長期ビジョンに掲げる2015年の売上計画(3,000億円)の実現のため、自力での事業拡大とBosch以外とのM&Aとを視野に入れていく。
 2011年6月、曙ブレーキ工業は欧州事業拡大計画について発表。 ブレーキキャリパー事業について、東欧に新工場を建設する方針や、ドイツに研究開発拠点を新設することなどを表明。ドイツをはじめ欧州自動車メーカーへの提案活動を加速させるとした。 欧州ではフランスで摩擦材分野を展開していた同社だが、今後はそれ以外の基幹部品の領域も拡充する計画。
アドヴィックス:ドイツにブレーキ部品の開発・販売会社を設立
 アドヴィックスは、ドイツNeu-Isenburg市にブレーキ部品の開発・販売会社 ADVICS Europe GmbHを2011年7月に設立した。現在、欧州メーカーとの取引はないが、現地の技術サポートや営業体制を拡充し、取引を狙う。資本金は50万ユーロで、2017年度に売上高100億円程度を見込む。新法人の設立に伴い、ベルギーの欧州事務所は閉鎖。
イーグル工業:ドイツFreudenberg NOK Mechatronicsから2事業を買収
 イーグル工業は、Freudenberg NOK Mechatronicsの制御系バルブ事業とアクチュエーター事業を2011年7月に約10億円で買収し、ハンガリー工場(Actuator Components Hungary Kft.:Pest県)とドイツ工場(Actuator Components GmbH & Co. KG: Weinheim市)を取得した。同事業の規模は売上高15億円/営業利益2億円程度で、従業員数は約100名。ハンガリーでは現地調達品目を増やすなど、コスト競争力を強化する。
 Freudenberg NOK Mechatronicsは、共にイーグル工業の株主であるNOKと独Freudenbergの共同出資会社。
KYB:ドイツに欧州事業統括会社を設立
 KYBは、ドイツに欧州事業統括会社(KYB Europe Headquarters GmbH: Nordrhein-Westfalen州)を2009年12月に設立し、約15%(2010年度)を占める欧州向けの売上を拡大していく。同社の欧州事業は、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、ロシア、ポーランドに販売拠点を持ち、BMW、Audi、Citroenなどに向けてショックアブソーバーを供給している。
龍田化学:ドイツBenecke-Kaliko AGと車両内装表面材料の技術提携を締結
 龍田化学は、Continental AG Groupの内装事業会社Benecke-Kaliko AGと、車両内装表面材料についての技術提携を結ぶと2011年8月に発表した。Benecke-Kalikoのレーザー加工技術と、龍田化学の表皮材製造技術を融合し、付加価値の高い内装材を短期間で開発する。内装表面材をデザインから製造まで一貫して行う体制を構築し、採用拡大や米国などの新市場開拓を目指す。
TSテック:VWからシートフレームを受注、ドイツに現地法人設立へ
 TSテックは、ドイツ国内での営業・開発体制も強化し、2011年7月にFrankfurt市に全額出資子会社TS TECH Deutschland GmbHを設立。資本金は1,000万ユーロ。 これまでドイツなどの駐在員事務所を拠点としてきたが、2011年5月にVWから新型SUV向けシートを受注したのを契機に、欧州の統括会社として同子会社を設立。今後はAudi、BMWからの受注獲得を視野に、ドイツ国内での生産拠点選定も行う。
デンソー:ドイツの開発拠点を拡充
 デンソーは、ドイツの開発拠点(DENSO AUTOMOTIVE Deutschland GmbH, Aachen Engineering Center: Wegberg市)を拡充し、2010年7月から稼働した。1,930万ユーロを投資して新棟を建設、試験設備などを増強。開発・設計、評価の範囲を、エンジン機器のみから電子・電気機器にも広げ、現地顧客への対応力を高める。
三菱レイヨン:炭素繊維・複合材料事業の欧州駐在員事務所をドイツに開設
 三菱レイヨンは、炭素繊維・複合材料事業の「欧州駐在員事務所」を、ドイツの三菱化学ヨーロッパ社内(Mitsubishi Chemical Europe GmbH:Duesseldorf市)に2011年8月に開設した。従来、子会社の英国事務所が担ってきた欧州販売体制を強化し、開発機能も併せ持つ現地法人化を目指す。具体的には、自動車メーカーへの新規材料・成形工法の提案、現地パートナーとの中間材料の開発等を行う。同事務所は駐在員1人と契約社員数名でスタートし、早期に増員、機能強化を図る。
 欧州の炭素繊維・複合材料市場は、2013年以降に発売されるBMWの小型EV i3、PHV i8が同材料を車体構造に全面採用するなどドイツを中心に急拡大している。
ヨコオ:Duesseldorfに欧州販売拠点を新設
 ヨコオは、ドイツDuesseldorf市に欧州販売拠点(Yokowo Co. , Ltd. German Office)を2010年5月に新設した。車載用・電子機器用コネクタの新市場開拓や顧客支援体制強化が目的で、2012年に欧州の新規市場で6億円の販売を目指す。

資料:各社広報資料, 各紙報道

 



東欧:ダイセルなどが現地生産を拡大、住友電工は東欧から北アフリカへ生産をシフト

 東欧では、NTN、ダイセル、大同メタル大豊工業が生産を拡大する。住友電工は東欧の工場を縮小し、労賃の低い北アフリカに生産をシフトする。

NTN:ルーマニアにハブペアリング/等速ジョイント工場新設
  NTNは、2011-13年度の中期計画において、ルーマニアに工場を増設するとした。投資額は数10億円規模で、既存生産拠点(NTN-SNR RULMENTI: Sibiu県)の敷地内に新棟を建設し、ハブベアリングや等速ジョイントの生産能力を2-3倍に引き上げる。
住友電工:ワイヤーハーネスの東欧工場を縮小し、チュニジア工場を拡大
 住友電工は、ワイヤーハーネスの東欧工場を縮小。スロバキア工場(SE Bordnetze-Slovakia s.r.o.: Nitra行政区)は900人に縮小(ピーク時は2000人)、ポーランド工場(SE Bordnetze-Polska Sp.zo.o.:Lubuskie県)は7000人に縮小(同1万人)する。チュニジア工場(SE Bordnetze Tunisia S.A.R.L: Jendouba Governorate県)を2011年度中に拡大。近年、東欧の労賃が上昇するなか、労賃が4分の1のチュニジア工場の拡大に踏み切った。チュニジア政府も税制面などで優遇策を講じている。
ダイセル:エアバッグ用インフレーターのポーランド工場の生産能力を現状比2倍に
 ダイセルは、2013年度までにエアバッグ用インフレーターのポーランド工場(Daicel Safety Systems Europe Sp.zo.o.)の生産能力を2010年度比2倍に高める。拡大にともなう追加の生産設備は現地調達で対応する(2011年3月報道)。 米国(Kentucky州)、タイ(Prachin Buri県)、中国(江蘇省)の拠点も同様に拡大し、全体で年間1000万個ずつ増やす計画。
大同メタル工業:東欧工場を増強
 大同メタル工業は、2015年度までにチェコ(Daido Metal Czech s.r.o.:South Moravian州)とモンテネグロ(Daido Metal Kotor Ad:Kotor市)の各工場を増強する。チェコとモンテネグロの工場は2010年6月にもラインを拡大、生産能力を倍増させており、今回はこれに続く生産拡大となる。 同拠点では、ロシアのバイメタル工場(Daido Metal Russia LLC: Nizhny Novgorod州)で生産したアルミ系バイメタルを活用していく予定。
大豊工業:ハンガリー工場で2013年にもエンジン用樹脂コーティング軸受の生産開始
 大豊工業は、エンジン用樹脂コーティング軸受の生産を、2013年にもハンガリー工場(Taiho Corporation of Europe Kft.:Ujhartyan市)で開始する。同工場と米国工場で計6本のラインを新設する。価格競争激化や円高の進行に対応する狙い。樹脂コーティング軸受は燃費向上のためにトヨタや欧米自動車メーカー各社が採用を拡大している。 同社は現在、樹脂コーティング軸受を日本の2工場、計7生産ラインで生産している。月産能力は350万-400万個。
 また、全社的な生産能力増強の一環として、同社はハンガリー工場(Taiho Corporation of Europe Kft.:Ujhartyan市)の軸受け製品の生産能力を、2009年度比3倍の月産250万個に拡大すると2011年1月に発表。トヨタ、VW、Daimler等の既存取引先以外との取引を増やす方針。

資料:各社広報資料, 各紙報道

 



英/仏/蘭国:カルソニックカンセイが英国でEV用インバーターを生産、イーグル工業が仏工場を強化

 カルソニックカンセイは英国拠点でEV用インバーターを2012年までに生産する。ユニプレスは2013年までに英国ホンダ向けのビジネスを2010年比4倍に拡大する。 イーグル工業は、フランス子会社のカーエアコン部品工場に投資し生産を拡大、オランダ生産拠点にはエアコン用リップシールを日本から一部移管する。帝人はアラミド繊維のオランダ工場を15%増強する。

イーグル工業:フランスカーエアコン工場へ投資し生産強化、オランダ工場にエアコン部品生産を日本から移管
 イーグル工業は、フランス子会社のカーエアコン部品工場(Eagle Industry France S.A.S.:Moselle県)に約12億円投資し、生産能力を70%増の年産100万個とする(2011年4月報道)。
 また、同社は、オランダの生産拠点(Eagle Holding Europe B.V.: Limburg県)にエアコン用リップシールを日本から一部移管する(同上)。
カルソニックカンセイ:英国でのEV用インバーター生産を2012年までに開始
 カルソニックカンセイは、英国拠点(Calsonic Kansei Sunderland Limited: Tyne and Wear州)にEV用インバーターの供給体制を2011年度中に整備し、2012年までに生産を開始する。日産が英Sunderland工場で生産するEV Leafにたいし、同工場で生産される年5万台のほぼ全量分のインバーターを供給する。
帝人:アラミド繊維のオランダ工場の生産能力を15%増強
 帝人は、耐熱性や強度に優れるアラミド繊維の生産を拡大するのに合わせ、オランダ工場(Teijin Aramid B.V.:Gelderland州)の生産能力を2011年に15%増強する。2010年の生産能力は年平均2万5000トン程度。 アラミド繊維は高性能タイヤの補強材用途などで用いられ、2010年の世界需要は5万トン前後。今後は、年率約7%で拡大していくと見られている。
ユニプレス:ホンダ英国工場近郊に分工場新設、英国自工場に3000トン級のトランスファープレスを導入
 ユニプレスは英国で、2010年にホンダの完成車工場近郊に最終組立用の分工場を新設。ユニプレスの英国工場(Unipres (UK) Limited: Sunderland市)から運んだ部品を分工場で組み立てて納入することで、物流費を大幅に削減した。2010年の英国におけるホンダ向け売上高は4億5000万円と前年比2倍近く伸びており、2013年度には4倍の18億円とする計画。同様に、北米でもホンダ向け分工場を3カ所程度開設する予定。同社は、売上の88%を占める日産関連以外の取引を増やし、収益力向上を目指す。
 また、同社は英国工場に10億円を投資して加圧能力3000トン級のトランスファープレスを導入(2013年2月稼働予定)。同工場のトランスファープレスは1200~3000トン級の計6台となる。Renault・日産連合の計画に対応するほか、新規顧客を開拓する狙い。 同社は、英国での部品売上高を2013年度に250億円にすることを計画(2010年度は216億円)。

資料:各社広報資料, 各紙報道

 



スペイン/イタリア:宇部興産がスペインでPCD生産能力を倍増、市光工業はスペインFicosaと包括提携

 宇部興産はスペインでPCD生産能力を倍増し、2012年1月に稼働すると世界最大のPCDメーカーとなる。市光工業は、ミラー事業についてスペインFicosaと2010年5月に包括提携した。デンソーは、イタリアのカーエアコン部品販売CTRの買収を2011年6月に完了した。

市光工業:ミラー事業でFicosa Internationalと包括提携
 市光工業は、2010年5月31日、ミラー事業について、同事業世界シェア3位のスペインFicosa Internationalと包括提携すると発表した。両社はすでに営業、購買、設計開発、生産技術、プロジェクトマネジメントにおいてチームを結成しており、コスト改善、業務効率化を進めている。提携の第一段階として、市光の北米事業をFicosaが受け継ぐ。
宇部興産:スペインでPCD生産能力を倍増
 宇部興産は、スペイン拠点(UBE Chemical Europe, S.A.:Valencia州)のポリカーボネートジオール(PCD)の生産能力を倍増させると2011年6月発表。同社が持つ総生産能力は年5000トン(スペイン3000トン、国内2000トン)。スペイン拠点の新設備が2012年1月に稼働すると、同計8000トンとなり、世界最大のPCDメーカーとなる。PCDは内装材、外装塗料用の高機能材料として需要が急増している
河西工業:スペインGrupo Antlinと世界10拠点で部品生産拠点の相互活用
 河西工業は、スペインの自動車部品大手Grupo Antlin(GA)と、世界10拠点で部品生産を相互に行うことを2011年5月に発表した。投資負担を分散・軽減し、主要取引先であるRenault・日産連合の動きに対応する。分散生産に切り替えることで、集中生産による部品供給のリスクを回避する狙いもある。
  河西工業はGAのロシア、中国、米国にある天井部品工場やメキシコのサンバイザー工場を活用するほか、インド、モロッコ、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチンのGA拠点も活用していく見込み。一方、GAは中国で河西工業が計画しているサンバイザーの工場を活用する。両社は4年前に提携していたが、具体的な提携内容の発表は今回が初めて。
デンソー:カーエアコン部品販売CTRの買収を完了
 デンソーは、イタリアのカーエアコン部品販売会社CTRの買収を2011年6月に完了した。CTR社の株を親会社Finber SpAと創業者一族から取得。買収額は非公表。CTRは同社のイタリア現地法人Denso Thermal Systems S.p.A.(DNTS: Torino市)の子会社とし、社名・ブランド名・経営陣・本社オフィスと倉庫などは継続して活用する。
買収後の新会社はCTR s.r.l.。資本金は10万ユーロで、2010年度売上高は約1000万ユーロ。業務内容は「イタリア、スペイン、フランスにおけるコンプレッサやカーエアコン用品、熱交換器などの販売」としている。

資料:各社広報資料, 各紙報道

 



ロシア:大同メタルがロシア工場を順次増強、横浜ゴムがロシアでの生産・販売を強化

 大同メタル工業は、ロシア工場でアルミ系バイメタルの新生産ラインを増設し2011年内に稼働させるほか、2015年度までに再度増強する。横浜ゴムはロシアでのタイヤ販売事業を強化するとともに、同国内に工場を新設、2011年度に稼働させる。

大同メタル工業:ロシア工場でアルミ系バイメタルの新生産ラインを増設
 大同メタル工業は、軸受素材のアルミ系バイメタルの新生産ラインを、ロシア工場(Daido Metal Russia LLC: Nizhny Novgorod州)で2011年内に稼働させる。新生産ラインは鋳造や圧延のもので、2010年末に3億円の投資により増設した。月産能力は25%増の25万メートル。生産したバイメタルは、同工場のラインで使うほか、チェコ(Daido Metal Czech s.r.o.:South Moravian州)とモンテネグロ(Dido Metal Kotor Ad:Kotor市)の拠点に供給する予定。 同社は、2015年度までに同工場をさらに増強するとしている。
横浜ゴム:ロシアでのタイヤ製造・販売事業を強化
 横浜ゴムは、ロシアLipetsk州に高性能乗用車用タイヤ工場(L.L.C. YOKOHAMA R.P.Z.)を稼働させる。生産能力は年140万本で、2011年度中の稼働開始予定。投資額は約48億ルーブル(約130億円)。同工場は、2008年12月に経済特区への入居申請が受理され、2010年3月から建設を開始していた。
  また、ロシア国内の同社タイヤ販売店を2014年度までに2010年比2.7倍の800店に増やしていく。乗用車用タイヤの販売数を年間600万本(2009年度は約200万本)へ拡大し、タイヤ販売本数に占めるロシア販売の割合を10%に高める(2010年は3~4%)。加盟店はFC方式で、伊藤忠商事と共同出資の現地販売会社(YOKOHAMA Russia L.L.C.: Moscow市)が担う。
 ロシアの新車販売台数は2011年には260万台になる見込みで、2014年までに欧州最大の乗用車市場になると予測されている。スタッドレスタイヤで高い技術を持つ同社は、ロシアにおいて高価格帯タイヤの最大手。

資料:各社広報資料, 各紙報道

 



欧州その他:NTNが欧州で3割増産、大同メタルが欧州に地域統括会社を設立

 NTNは買収した旧SNR拠点を中心に2013年までに欧州全域で3割増産する。大同メタルは2018年3月までに欧州に地域統括会社を設立するほか、研究開発拠点の新設も検討されている。

NTN:フランスの旧SNRとの連携を強化し、欧州で3割増産へ
 NTNは、2010年7月、産業機械向け軸受を製造・販売するフランスの連結子会社SNR ROULEMENTSの社名をNTN-SNR ROULEMENTSへ変更した。08年4月に連結子会社化したSNRと、開発・生産・販売までの連携強化を図る狙い。
 NTNは、旧SNR拠点を中心として、(センサー付)ハブベアリング、等速ジョイントなどを2013年までに11年比3割程度増産し、欧州売上高を約1200億円とする計画(11年3月期は877億円)。
GMB:Renaultからエンジン冷却用ウォーターポンプを受注、月3万個規模で供給開始
  GMBはRenaultからエンジン冷却用ウォーターポンプを受注し、月3万個規模で2010年7月より供給を開始。Renault傘下のRenault Samsungに納めているものと同じ共用部品を供給し、1300-1600ccのRenault Clio、Renault Sandero、Loganの3車種に採用された。Renaultからの受注拡大や日産自動車からの新車向け受注獲得を目指す。なお、同社は2010年度にRenaultから6億円の売り上げを計上した。
クラリオン:Nokiaとカーナビアプリケーションで技術提携
  クラリオンは、フィンランドのNokiaと技術提携すると2011年6月に発表した。クラリオンのカーナビアプリケーションとNokiaのスマートフォンを接続・連携できるようにする。2013年にも、ノキアが運営するインターネットショップ「Ovi Store」でナビ向けのアプリケーションを販売する計画。
 NokiaはVWやBMW、Daimlerなど欧州自動車メーカーと提携し、スマートフォンと車載機器を連携するための規格の標準化を進めている。クラリオンは今回の提携を機に規格標準化団体「CE4A」に参加し、加盟欧州自動車メーカーとの関係を強める。
大同メタル工業:2018年3月までに世界4地域に地域統括会社設立
  大同メタル工業は、2018年3月までに、欧州、北米、アジア、中国の4地域に地域統括会社を設立する。設計の現地化を推進し、地域で設計・製造・販売が完結する体制にする方針。現在は日本で製品ごとに戦略を立案しているが、統括会社ごとに地域独自の事業戦略を立てる体制に移行し、グローバルでの競争力を高める。 欧州には材料開発などを行う研究開発拠点の新設も検討されている。

資料:各社広報資料, 各紙報道

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