LMC Automotive 2017年12月自動車市場月報(グローバル)

2017年通年販売は2.4%増の9,531万台、米国と韓国が前年割れもその他主要地域が軒並み増

2018/01/17

グローバル販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

世界全体

  • 2017年12月の世界全体のライトビークル販売台数は、前年同月比1.0%減の875.8万台となった。12月の季節調整済み年率換算販売台数は9,567万台/年となり、11月の水準(9,620万台/年)からわずかに低下した。一方で2017年通年の販売台数は9,531万台に達し、8年連続で過去最高を更新した。
  • 12月のグローバル販売の減少について、特に米国と西欧の販売が、ディーラー営業日が前年より少なかった影響で減少したことが響いた。アジアでは、中国と日本の販売がほぼ前年並みであった一方、韓国の販売は急激に減少した。この他、東欧と南米の販売が好調に推移したが、グローバル販売全体を押し上げるほどではなかった。



解説

北米

  • 米国の2017年通年の販売台数は前年比1.9%減となり、減少率は北米全体の1.5%減を上回った。2016年比では減少したが、2017年の販売台数(1,721万台)は過去4番目に高い数値となった。12月の単月販売は前年同月比5.2%減の160.2万台、季節調整済み年率換算販売台数は1,787万台/年となった。12月のOEMによるディーラーへの販売奨励金は、前年同月比で10.9%増加した。
  • カナダの2017年通年販売は前年から8.8万台増加し、史上初めて200万台を突破した。労働人口のポジティブな変化や長期ローンの利用、また資源価格の上昇を背景に通年販売は前年比4.5%増の204万台となった。12月単月の販売については、前年同月比0.8%減の12.5万台となった。メキシコでは、12月単月の販売が17.6%減の15.8万台となった。

欧州

  • 西欧の12月のライトビークル販売台数は、多くの国でディーラー営業日が前年より2日少なかった中で、前年同月比5%減の118.9万台となった。2017年通年の販売は前年比2.7%増の1,620万台と4年連続で拡大し、2007年以降で最高を記録した。2018年の西欧市場について、LMC Automotiveでは伸び率は鈍化するものの引き続き拡大すると予測する。ドイツ市場の伸びしろが小さいほか、英国市場への逆風も続くと想定されるが、イタリアとスペインの販売が更に回復し、1,640万台水準へ微増すると予測する。
  • ロシアの12月単月の販売は前年同月比で14%増の16.6万台となった。2017年通年の販売は1月~2月の落ち込みから回復し、前年比11.9%増の160万台弱へと増加した。

中国

  • 速報値によると、中国の12月の季節調整済み年率換算販売は2,968万台/年となり、わずかに上方修正された11月の水準から横ばいとなった。12月末に小型車向けの減税が打ち切りとなったが、これに応じた強い駆け込み需要は見られなかった。OEMとディーラーが減税打ち切りに備えて事前に在庫水準の適正化に動いていたためと見られる(中国の販売は卸売ベース)。12月単月の販売は前年同月比で僅かに減少したが、2017年通年の販売は2,859万台となり、過去最高を更新した。
  • 2018年のライトビークル市場の成長は更にゆるやかなものになると想定される。購入税の減税打ち切りの影響に加えて経済成長の減速が逆風となる。主要都市における販売は政府による大気汚染改善政策の影響で抑制された状態が続くと見られるため、中小都市における販売が引き続き中国市場全体の成長の鍵を握ると見られる。

アジア(中国以外)

  • 経済の好況を背景に日本の販売は好調さを維持し、12月の季節調整済み年率換算販売台数は524万台/年に達した。ただ、12月単月の販売は日産とSUBARUの不正検査問題の影響が続き、前年同月比0.3%減と微減した。2017年通年の販売については、前年比5.4%増の516.7万台となり、2014年以降で初めて前年比で増加した。
  • 韓国の12月販売は現代のストライキに伴う車両供給の混乱が影響し、大幅に減少した。12月の季節調整済み年率換算販売は153万台/年となり、好調であった11月の水準から17%近く減少した。2017年通年の販売は、2015~2016年に一時的な減税措置による需要先食いが起こっていたことが影響し、2%近く減少した(販売減は2年連続)。

南米

  • ブラジルの販売は過去数ヵ月にわたり好調に推移していたが、12月は季節調整済み年率換算販売台数が194万台/年と前月比で14%近く低下するなど、急減速した。ディーラーと消費者の双方が、政府による新しい自動車関連政策にインセンティブが含まれるかを注視している可能性がある。ただ、2017年通年の販売台数については、前年比で10%近く増加した。
  • アルゼンチンの販売は力強さを維持したまま2017年を終えた。12月の季節調整済み年率換算販売台数は94.4万台/年と11月から5%低下したが、12月としては直近4年で最高値となった。2017年通年の販売は、インフレの急激な沈静化と経済展望の好転、また個人、企業双方の信頼感の改善が追い風となり、前年比で26%増加した。加えて、最近実施された自動車関連の減税策が2018年の販売展望を明るいものにしている。

グローバルライトビークル販売

販売(台) 季節調整済み年率換算販売(台/年)
2017年
12 月
2016年
12 月
増減 2017年
累計
2016年
累計
増減 2017年
12 月(*1)
2017年
累計(*2)
2016年
通期(*3)
増減(*4)
WORLD
8,757,974
8,846,570
-1.0%
95,307,942
93,037,545
2.4%
95,665,813
95,307,942
93,037,545
2.4%
USA
1,601,853
1,689,053
-5.2%
17,210,139
17,540,327
-1.9%
17,871,915
17,210,139
17,540,327
-1.9%
CANADA
124,708
125,725
-0.8%
2,035,362
1,947,926
4.5%
1,881,744
2,035,362
1,947,926
4.5%
WESTERN EUROPE
1,188,558
1,250,673
-5.0%
16,200,772
15,772,015
2.7%
16,226,333
16,200,772
15,772,015
2.7%
EASTERN EUROPE
451,506
428,943
5.3%
4,217,181
3,891,943
8.4%
4,496,437
4,217,181
3,891,943
8.4%
JAPAN
390,311
391,386
-0.3%
5,166,737
4,903,736
5.4%
5,244,934
5,166,737
4,903,736
5.4%
KOREA
150,434
182,232
-17.4%
1,752,205
1,783,990
-1.8%
1,526,119
1,752,205
1,783,990
-1.8%
CHINA
3,045,696
3,048,362
-0.1%
28,591,887
28,021,578
2.0%
29,681,037
28,591,887
28,021,578
2.0%
BRAZIL / ARGENTINA
249,997
237,572
5.2%
3,044,575
2,672,018
13.9%
2,887,948
3,044,575
2,672,018
13.9%
OTHER
1,554,911
1,492,624
4.2%
17,089,083
16,504,012
3.5%
15,849,347
17,089,083
16,504,012
3.5%
注記: (*1) 当該月の販売実績をベースとした季節調整済み年率換算販売台数。
(*2) 当年累計期間の販売実績をベースとした季節調整済み年率換算販売台数。
(*3) 2016年通期(1~12月)の販売実績。
(*4) 2017年累計の季節調整済み年率換算販売の対前年実績比増減率。
販売報告の遅い国々や推測したものは“Other(その他)”に含まれる。
東欧はトルコを含む。
中国のデータは、ライトビークルの輸入推計を含む。

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