LMC Automotive 2018年1月自動車市場月報(欧州)

2018年1月の西欧販売は5.2%増の116万台、季節調整済み年率換算販売は1,534万台/年と高水準

2018/02/07

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

  • 西欧の1月の乗用車販売台数は、前年同月比5.2%増の116.4万台となった。国ごとに好不調のばらつきが大きかったが、主要国の多くが好調に推移したことから、西欧全体の季節調整済み年率換算販売台数は1,534万台/年へと上昇し、2007年8月以降で最高を記録した。
  • ドイツ、スペイン
    1月はドイツが前年同月比11.6%増、スペインが20.3%増となり、特に高い伸び率を示した。ドイツについては、ディーラー営業日が前年と同じ日数であった中で二桁増を記録しており、ディーラー営業日が前年より2日多かったスペインよりも好調であったと言える。ドイツの1月の季節調整済み年率換算販売は400万台/年、スペインの同台数は151万台/年へとそれぞれ上昇した。
  • イタリア、フランス、英国
    イタリアの1月販売も、ディーラー営業日が前年より1日多かったことが寄与し、前年同月比3.4%増となった。また、フランスも2.5%増と堅調に推移した。一方で英国については6.3%減と低調で、西欧市場全体にとっての足枷となった。ただ、英国の1月の季節調整済み年率換算販売台数は248万台/年と僅かに上昇した。
  • 今後の展望
    2018年の西欧市場について、LMC Automotiveでは引き続き伸び率は鈍化すると予測している。いくつかの国で1月販売は力強い結果を見せたが、ドイツ市場の伸びしろが限定されていることに加え、英国市場についても低調なペースが続くと見られ、2018年の西欧乗用車市場全体の伸び率は前年比で1.6%程度に留まると予測する。

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