CATARC提携レポート 中国新エネルギー車 (NEV)動向 2018年1月

12月の新エネルギー車生産台数は過去最高

2018/02/02

中国国内生産 (概要)



このレポートは北京CATARC科学技術センター*のレポートをマークラインズが編集・翻訳したものです。
過去のCATARC提携レポートはこちらをご参照ください

 2017年12月に生産された新エネルギー車 (EVPHVFCVが対象で、鉛酸電池搭載車は含まない)EVPHVの比率が90%10%、乗用車、バス、特殊車両が50%20%30%であった。



中国国内生産

EV

 2017年12月のEV生産台数は前月比で38%増 (2017年11月は11万台)、前年同月比では70%増 (2016年12月は10万台超)となった。車種別では乗用車が前月比13%増 (2017年11月は7万台)、バスが同比99.8%増 (同1万台)、特殊車両が同比55%増 (同3万台)を記録した。

 12月にEV乗用車を生産したメーカーは50社となった。二次電池は安全面から三元系電池が広く採用されており、三元系電池を採用しているメーカーが86%を占めた。その他電池はリン酸鉄リチウム電池が12%、多元複合電池が2%であった。EVバスを生産したメーカーは82社で、全長10m以上のバスが最も多く生産された。EV特殊車両を生産したメーカーは107社で、貨物運搬用が最も多い73%を占めた。

PHV

 2017年12月のPHV生産台数は前月比で13%増 (2017年11月は1.2万台)、前年同月比で122%増 (2016年12月は約8.6万台)となった。うち、乗用車は前月比9%増 (2017年11月は1万台)、バスは同比30%増 (同2,000台)となった。

 12月にPHV乗用車を生産したメーカーは13社で、ブランド別に見ると、BYDと栄威が1位と2位を占めた。駆動電池はリン酸鉄リチウム電池を搭載した3台以外全てが三元系電池であった。バスを生産したメーカーは23社で、うち100台超を生産したのは12社であった。駆動電池は、リン酸鉄リチウム電池、リン酸鉄リチウム電池とスーパーキャパシタ、マンガン酸リチウム電池の比率が20%、10%、70%であった。燃料は価格の影響を受け、天然ガスがディーゼルを上回る状態が続いている。



国内動向

北京市、国内初の自動運転車公道試験規範を発表

 2017年12月15日、北京市交通委員会、北京市公安交通管理局、北京市経済情報化委員会は、「自動運転車公道試験推進に関する指導意見 (試行)」と「自動運転車の公道試験管理実施細則 (試行)」を共同で発表した。

 「実施細則」は次のように規定している。

  • 公道試験を申請する車両は国の機動車運行安全基準を満たしていなければならない。車両は、自動と手動の2種類の運転モードを備え、いつでも切り替えることができなければならない。
  • 公道試験での安全性を確保するため、試験車両は規定された環境下のテストコースで規定された距離以上の走行試験を行わなければならない。
  • 公道試験中の車両は「有人運転」でなければならない。運転手は交通事故賠償保険への加入または賠償保証状の取得が必要となる。試験車両が事故を起こした場合は、道路交通法及び関連規定に基づいて罰せられる。

国家発展改革委員会、全国炭素取引市場設立に向けて始動

 2017年12月19日、国家発展改革委員会の張勇副主任は、「全国炭素排出取引市場建設計画案 (発電部門)」 (以下、「計画案」)を公布することで、全国の排出取引システムを構築し、始動すると発表した。「計画案」では発電事業から全国に展開していく。全国炭素排出権の登記と取引システムの構築は湖北省と上海市が先行して行い、北京、重慶、広東、江蘇、福建、深圳が共同で参画する。

中国水素エネルギー関連の標準規格を公布

 2017年12月6日、中国節能協会 (China Energy Conservation Association)、中国緑色設計と製造産業創新聯盟 (China Industrial Innovation of Green Design and Manufacturing)、中国氢能産業聯盟 (China Hydrogen Energy Industry Alliance)は中国初の水素エネルギーに関する標準規格を正式に公布した。この標準規格の名称は「プロトン交換膜燃料電池自動車用燃料水素ガス」 (T/CECA-G 0015-2017)で、同済大学 (Tongji University)、中国科学院大連化学物理研究所 (Dalian Institute of Chemical Physics, Chinese Academy of Sciences)、中国標準化研究院 (China National Institute of Standardization)など11の研究機関が共同で策定した。同規格は中国における燃料電池技術の研究開発において牽引的な役割を果たすとしている。

中国のEV評価規定「EV-TEST」、初の測定結果と主観評価規程を発表

 2017年12月25日、中国汽車技術研究中心 (China Automotive Technology & Research Center、CATARC)のEV-TEST管理センターは初の「EV-TEST」の測定結果と主観評価規程を発表した。第1回「EV-TEST」を受けた9メーカー9モデルのうち、最高の5つ星を獲得したのは吉利 帝豪 (Emgrand) EV、最も低い1つ星を獲得したのは知豆 (Zhidou) D2であった。

 「EV-TEST」は管理規則に基づき、選択した車両を微型車 (全長4m未満)と普通車 (全長4m以上)に分け、1台ごとに5分野、計14項目の試験を行い、総合で評価する。

2017年1~11月の駆動電池搭載量1位は寧徳時代

 2017年1~11月に搭載された駆動電池の容量は24.56GWhであった。上位10社は寧徳時代 (Contemporary Amperex)、比亜迪 (BYD)、沃特瑪 (OptimumNano)、国軒高科 (Guoxuan High-Tech)、比克 (BAK)、孚能科技 (Farasis Energy)、天津力神 (Tianjin Lishen)、江蘇智航 (Jiangsu Zhihang)、福斯特 (Fusite)、星恒 (Phylion)で、上位10社が全体の75.5%を占めた。

蔚来汽車のES8販売計画、9ヶ月で2万台

 報道によると、蔚来汽車 (NIO Auto)は同社初の量産車ES8の納車を2018年3月に開始する。蔚来汽車は2018年3月から12月までに2万~3万台を販売する計画である。ES8は2017年12月16日に受注開始後、既に1万台を受注している。

奇瑞、CES2018で新型自動運転車を発表

 奇瑞汽車はCES (国際家電見本市) 2018で艾瑞沢 (Arrizo) 5に百度 (Baidu)のApollo 2.0システムを搭載した自動運転車を発表した。展示モデルは9つのカメラ、4つのミリ波レーダー、12の超音波センサーで構成される360度センサーシステムを搭載している他、ACC (Adaptive Cruise Control)、車線維持、車線変更、HMIなども備えている。奇瑞汽車は2020年にレベル3の自動運転技術を採用したモデルを量産する計画である。

力帆330EV Cバージョン発売

 力帆新能源汽車は力帆 (Lifan) 330EV Cバージョンを発売した。「楽透型」と「楽享型」の2タイプが設定されており、価格はそれぞれ11.12万元と11.62万元。2017年の補助金政策が適用された場合、価格はそれぞれ5.18万元と5.68万元になる。最高出力82ps (60kW)、最大トルク200Nmの交流非同期モーター、140Wh/kgの駆動電池を搭載。航続距離は180km、等速走行時の航続距離は260kmで、電力消費量は12.2kWh/100kmである。

出典:
Energy-saving and new energy vehicle network www.chinaev.org
CATARC Beijing Operations

* CATARC (China Automotive Technology & Research Center; 中国自動車技術研究センター)は国務院国有資産監督管理委員会に所属する国営企業で、自動車業界標準及び技術法規の策定、製品認証テスト、 品質保証システム認証、業界企画及び政策研究、情報コンサルティングなどを行う。
CATARCが提供する新エネルギー自動車産業向けの情報サービス「省エネ・新エネルギー車ネットワーク (Energy-saving and new energy vehicle network)」は中国の省エネ・新エネルギー車関連の情報をタイムリーに提供する情報サービスで、マーケティングおよび技術コンサルティングや調査・研究、予測等も行います。