GM の中国事業 (1): 完成車とエンジンの生産能力増強計画
上海汽車集団、第一汽車集団との提携強化、2015年生産目標は 425万台規模
2011/07/14
- 要 約
- 完成車生産体制増強: 2011年の 236万台規模から 2015年に 400万台規模へ
- エンジン生産体制拡充: 2011年の 157万基から 2013年以降 300万基規模へ
- (参考)
要 約
GM の中国事業は 2009年以降、急激な成長を遂げており、2010年の完成車販売 (輸出と輸入車販売を含む) は前年比 28.8%増の 235万台となった。GM は今後も二桁成長を見込み、2015年には完成車 500万台以上の販売目標を掲げている。
一方、国内合弁工場の生産能力は、2011年7月時点の 215万台から、2012年末に 317万台、2015年に 407万台規模に順次拡大していく計画が公表されているが、更なる生産体制の増強も推測される。
これに併せて、エンジン生産能力も、2011年7月時点の 157万基から、2012年末に 257万基、更に、2013年以降 300万基規模に増強する計画である。
以下は、GM の中国における最新の中期事業計画、完成車およびエンジン生産体制の拡張などに関する最新動向である。
更に、GM の中国における中期販売事業計画、開発体制、モデル計画、販売体制等については、2011年 8月掲載予定の調査レポート 「GM の中国事業 (2): 中期事業計画、開発・販売体制、モデル計画」 に収録する。
GM の中国における中期事業計画概要 (事業方針/生産目標)
概要 | |||
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事業方針 | 自動車電動化 (Vehicle Electrification) 推進と新セグメントの開拓 | ||
・新型モデル投入は、省エネ型/エコ型に注力 ・中国政府/現地企業/学界と提携し、中国市場に特化した自動車電動化ソリューションを提供 |
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・Cadillac 高級車/宝駿ブランド中型乗用車/軽型商用車等、現在の未開拓分野の販売を強化していき、更なる成長を図る | |||
・上海汽車集団との合弁研究開発センター ”泛亜汽車技術中心” での自動車技術・製品開発を強化、GM のグローバル研究開発ネットワークに融合させる | |||
上海汽車集団 (SAIC) との提携を強化 | |||
・高性能エンジン/新エネルギー車分野の技術を共有 ・インドをはじめとする新興市場を共同で開拓 |
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上海 GM: ・内燃機関動力のパワートレイン改良 ・EV/HEV 等新エネルギー車の開発/導入/量産化の推進 ・水素エネルギー技術を推進して最終的にゼロエミッション実現を目指す |
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上汽 GM 五菱: ・微型車/小型乗用車に加え、2011年8月 宝駿 630 発売で低価格中型乗用車市場に参入 ・海外事業にも注力 |
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第一汽車集団 (FAW) との提携、軽型車市場へ共同参入 | |||
・SUV/MPV/軽型トラック/Pickup/軽型バス及びその関連部品分野で、共同開発・生産・販売を含めて提携 ・解放ブランドと GM ブランドの 2 ブランドで販売 |
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一汽 GM: ・軽型バン/軽型バスはハイエンドモデルのみ投入 ・GMC/GM モデルの軽型車及び技術を導入 ・GM のグローバル販売網を活用、世界軽型車市場へ積極的に参入 |
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生産目標 (中国国内) |
2011年: 255万台以上 (内訳、上海 GM 3社合計 115万台、上汽 GM 五菱 130万台、一汽 GM 約 10万台) | ||
2015年: 425万台以上 (内訳、上海 GM 3社合計 約200万台、上汽 GM 五菱 200万台、一汽 GM 25万台) |
出典:GM 中国/GM プレスリリース (2011.02.15/04.18/06.14等)、各種報道
(注) 一汽 GM の 2015年生産目標 25万台について、2010年の報道による。このレポートは有料会員限定です。 残り 3 章
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