中欧6カ国:2010年生産は20万台増の326万台
VWはスロバキアでNew Small Family、DaimlerはハンガリーでA-/B-Classを生産
2011/07/14
- 要 約
- 中欧6カ国での2010年生産は7%増の326万台、販売は4%減の78万台
- チェコ: 現代自動車は2012年に車両30万台、トランスミッション50万基を生産
- ポーランド: 2008年に101万台、2009年に91万台、2010年に89万台を生産
- スロバキア: 起亜自はエンジン工場を新設、VWはNew Small Familyを生産
- ルーマニア:DaciaはLogan のSUVバージョンDuster、FordはB-MAXを生産
- ハンガリー: Audiは年産能力を12.5万台に3倍増、Daimlerは2012年に新工場稼働
- スロベニア: 2013年からRenaultがDaimlerの4人乗りsmartを受託生産
- セルビア: Fiatが2011年末からUnoの生産を開始
- ブルガリア:長城汽車が年産能力5万台の新工場を稼働
要 約
以下は、中欧6カ国 (チェコ、ポーランド、スロバキア、ルーマニア、ハンガリー、スロベニア) で生産する自動車メーカー各社の最近概況である (Fiat が生産能力を増強するセルビアと、長城汽車が工場を新設したブルガリアを追加した)。
中欧6カ国では、2007年から300万台超を生産し、2010年には09年比20万台増の326万台を生産した。その大半を、ドイツ、フランス、イタリア、英国等のEU諸国やロシア等に輸出している。2010年は欧州各国政府の新車購入支援策の終了により、小型車生産が伸び悩んだが、2011年には欧州・ロシア市場の需要は回復する見込み。
新規参入では、Daimlerが2012年からハンガリーでA-/B-Classの次期モデルを生産するほか、長城汽車が2011年9月からブルガリアでハッチバック、ピックアップ、SUV各1車種を生産する。
生産能力増強を計画するOEMは、現代自動車が2012年にチェコでの年産能力を30万台に (2010年実績は20万台)、VWが2011年秋までにスロバキアで 40万台に (同11万台)、Audiが2013年までにハンガリーで12.5万台に (同3.9万台) 拡充する。また、Fiatがセルビアで年産20万台体制 (同1.5万台) を構築中。
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