長安汽車:低炭素スマートモビリティテクノロジー会社へ転換、2030年までに長安ブランド車の販売を450万台へ

2021-2025年に新技術の研究開発に700億元を投入、2025年までにNEVの販売台数を35%に

2021/10/11

要約

长安汽车集团销量

 長安汽車によると、2020年のグループ全体の販売台数は前年比で14%超増の200万台。うち、自主ブランド車の販売は150万台超、その中で乗用車は97万台超だった。長安汽車グループの販売台数は2016年をピークに減少が続いたが、2020年に再び増加に転じた。

 中国長安汽車集団有限公司(以下、長安汽車グループ)は、完成車、部品、物流業務などを手掛ける大手企業グループ。重慶長安汽車股份有限公司(以下、長安汽車)は長安汽車グループ傘下の中核企業で、主に乗用車及び商用車の研究開発、生産販売を手掛けている。自主ブランドでは長安(Changan)、欧尚(Oshan)及び2021年8月に発表されたハイエンドEVブランド阿維塔(Avatar)、外資合弁ブランドでは長安Ford、長安マツダ、商用車ブランドでは凱程(Kaicene)、長安跨越(Changan Kuayue)を展開する。長安汽車傘下の合弁企業はここ数年組織再編が続いている。長安スズキの株式買収に続き、2020年12月には社名を鈴耀汽車(Lingyao Automobile)に変更。NIOとの合弁会社である長安蔚来新能源汽車科技有限公司(長安NIO)は、は2021年5月に社名を阿維塔科技(重慶)有限公司(Avatar Technology (Chongqing) Co.,Ltd. )に変更し、先ごろ増資計画を発表した。また、2021年8月には長安マツダへの一汽の資本参加が発表され、9月に長安マツダは長安汽車、マツダ、一汽による合弁会社となった。

 「2021年長安汽車科学技術エコシステム大会」において、低炭素スマートモビリティテクノロジー会社への転換を図ると宣言した。第十四次5カ年計画中(2021-2025年)には1,500億元を投入する計画で、このうち700億元を新技術の開発に充てるとした。2025年までに長安ブランド車の販売台数を300万台、新エネルギー車(以下、NEV)の比率を35%とし、2030年までに長安ブランド車の販売台数を450万台、NEVの比率を60%まで引き上げるとしている。

 国際化関連では、世界に14の生産拠点、33の完成車工場、エンジン及びトランスミッション工場を展開し、イタリア、英国、日本、米国、ロシア、ブラジル、パキスタンなどに完全子会社または合弁会社を保有している。中国汽車工業協会が発表した2020年自動車メーカー輸出台数上位10社によると、長安汽車の輸出実績は8.2万台で第3位。2025年までに長安汽車は自主ブランドの輸出台数を40万台に、2030年には100万台とする計画である。

 

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