中国市場2021年上半期:新車販売台数は25.9%増の1,288万台、NEVは121万台
中国メーカーがシェア拡大、NEVトップの宏光MINIEVが車型別でもトップ3入り
2021/08/06
- 要約
- 2021年上半期の販売は前年同期比25.9%増の1288万台
- グループ別販売台数: 上汽の市場シェア20%を割り込む、一汽と長安が堅調
- 車型別市場シェア: SUVが引き続き好調、トラックが200万台超
- 乗用車市場:日系が独系を超える、中国系がシェア拡大
- 完成車輸出は82.8万台、輸入車はLexusブランドが前年同期比27%増の12.3万台でトップ
- NEVは121万台、Aセグメントが約3割を占める
- 中国主要グループ別の2021年上半期自動車販売台数(工場出荷台数)
- LMC Automotive 生産予測:中国のライトビークル生産は2024年に2,870万台と予測
要約
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2021年上半期(1-6月)の中国市場の新車販売台数は前年同期比25.9%増の1,287.8万台(工場出荷台数ベース、輸出を含む、以下同様)。5月および6月の販売台数は前年割れとなったものの、半期ベースでみると2019年上半期を上回った。
中国系の集団(以下、グループ)別では、上海汽車グループがトップを維持したが市場シェアは20%を下回った。上汽、一汽、東風の上位3グループの順位は2020年上半期と同様だが、5位の長安が4位に、6位の広汽が5位に上昇した。
全ての車型が前年同期比増となり、トラックは好調で200万台を超えた。NEV販売台数トップの上汽GM五菱汽車「宏光(Hongguang)MINIEV」は、ガソリン車も含めた基本型乗用車(セダン・ハッチバック)でもトップ3入りを果たした。
乗用車市場の国別では韓国系を除き全てが前年度同期比増となったが、このうち対2019年上半期よりも販売台数が伸びたのは、中国系メーカーと日系メーカーのみである。
2021年の上半期新エネルギー車(以下、NEV)の販売台数は120.6万台。内訳は、EVが100.5万台、PHVが20万台、FCVが479台。なお、公安部の発表によると2021年6月時点でのNEVの保有台数は603万台と報告されている。
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