BMW 320i 分解調査:B48型 2.0L直列4気筒エンジン
次世代モジュラーエンジンの概要と主要構造
2020/03/05
- 要約
- エンジン概要
- シリンダーヘッド・動弁系
- シリンダーブロック
- クランクシャフト
- オイルポンプ、オイルパン
- ピストン、コンロッド
- ターボチャージャー
要約
2020年1~2月にBMW 320i M Sportの車両分解調査がひろしま産業振興機構のベンチマーク活動で実施された。本稿では同モデルに搭載されている次世代モジュラーエンジンについて、その概要と主要構造を紹介する。
BMW 320i M Sport 分解調査 |
BMWはエンジンの開発・生産にモジュラーエンジンファミリーという考え方を導入し、このモジュラーエンジンを2013年に最初に市場に導入した。これは、エンジンのボア・ストロークおよび燃焼室形状をモジュール化し、排気量展開は気筒数を変える、という考え方である。具体的には、1気筒当たり500ccとして、3気筒エンジンで1.5L、4気筒で2.0L、6気筒で3.0Lの3種類のガソリンエンジンを市場に導入した。これにより、開発、生産、部品調達面で大幅な合理化を狙った。
そしてこれらのモジュラーエンジンを一昨年からモデルチェンジし、次世代モジュラーエンジンファミリーの生産を開始した。今回のベンチマーク対象となるB48型2.0L直列4気筒エンジンは、このファミリー中でも中核をなすガソリンエンジンであり、燃費・エミッション・性能面で十分な競争力を備えている。
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