自動車業界とITをつなぐGoogleの思惑

Google Map、Android Autoの採用に対する期待と不安

2018/11/26

要約

Googleの売上高推移
Googleの売上高推移
(資料:Alphabet Investor Relationsをもとに作成)

  自動車業界におけるコネクテッドを語る上で、IT企業の存在は無視できないものとなった。その一方で、IT企業が自動車業界に参入することへの脅威と懸念があることも事実である。

  数あるIT企業の中でも、自動車業界への参入に積極的なのは Googleである。1998年に当時スタンフォード大学の博士課程に在籍していた、ラリーペイジとセルゲイ・ブリンにより設立されたGoogleは、20年の時を経て巨大なIT企業へ成長した。同社の2018年第3四半期の売上高は、33,740百万ドル(約3.4兆円)、営業利益率25%であった。

 

  このレポートでは、Googleという組織の事業を理解しながら、Googleがどのような思惑を持って自動車業界にアプローチをして来たのか、今後どのような方向に向かって行こうとしているのかを考察していく。

 また、次稿ではGoogle/Waymoの自動運転に対する取り組みについて考察する。

 

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