Mercedes-Benz、BMW、AudiのADAS・自動運転装備
M-Benz S/EクラスとBMW 7/5シリーズにレベル2、Audi A8にレベル3の機能を設定
2017/08/09
要約
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Mercedes-Benzの改良型S-Classの運転席(自動車線変更機能作動中) (出典:Daimler) |
以下は、Daimler、BMW、Audiが欧州販売(予定)車に搭載している先進運転支援システム(ADAS)および自動運転装備の概要である。各社のフラッグシップ車から中型車、エントリー車まで、また、セダン、クーペ、SUV等幅広いモデルを5車種ずつ選択し、その装備を比較した。
- Daimler (Mercedes-Benzブランド車)
- 改良型S-Classと改良型E-Classはレベル2の自動運転が可能。
- Lane Tracking Package(Blind spot assist、Lane keeping assist等)は各車種にほぼ共通。
- Driving Assistance Packageは全5車種に設定されるが、内容は車種により異なる。
- BMW(BMWブランド車)
- 7 Seriesと新型5 Seriesはレベル2の自動運転が可能。
- フラッグシップ車から小型車までDriving Assistant Package(内容は車種により異なる)を設定。
- 車種により、さらにDriving Assistant Plus Packageも設定する。
- VW(Audiブランド車)
- 2017年秋に発売予定の新型A8に多数のADASを搭載、ドイツ国内法規の整備後にレベル3の自動運転装備を設定する予定。
- ACC、車両と歩行者に対する自動ブレーキ、渋滞時運転支援システム、車線維持支援システムを、本レポートで取り上げた全5車種に設定。
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BMWが新型5 Seriesに搭載した運転支援装備 (出典:BMW) |
Audiが新型A8に搭載したセンサー群 (出典:Audi) |
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