2050年に向けた自動車技術の方向性

ICEV(内燃機関自動車)、電動化、PHV、FCV、軽量化、ADAS

2016/10/06

要約

自動車技術会春季大会フォーラム(2016年5月)
自動車技術会春季大会フォーラム(2016年5月)

 2050年の自動車重要技術について、早稲田大学大学院大聖泰弘教授らの自動車技術会フォーラム講演内容から報告する。フォーラム副題として「2050年の社会情勢を見据えた交通システムと自動車動力システムへの提言」とある。フォーラムでは大聖泰弘教授、国土交通省国土政策局中村貴志課長、早大環境総合研究センター石太郎研究員、(株)サステナブル・エンジン・リサーチセンターの中田雅彦氏、本田技術研究所前田義男氏が参加された。自動車技術会の将来自動車動力システム委員会(委員長:大聖教授)と社会・交通システム委員会(委員長:石研究員)が連携し2050年の交通システムと自動車動力システムの共同研究が行われている。

 2050年には、資源制約と地球温暖化対策のため、新しい燃料・エネルギーと動力システムへの移行が必要とされている。新車が廃車されるまでの寿命は15年~25年と言われており、2030年に本命として投入する技術は2050年頃まで継続して使用される。日本の自動車技術の優位性を維持・強化する為に長期的な重要研究課題は何かという観点から議論が行われた。







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