Renault:欧州市場の回復とラインアップ刷新により業績が大幅改善

2016年には小型MPVの新型Scenic、1トンピックアップのAlaskan等を投入

2016/09/30

概要

Renault Group の売上高(まもなく目標達成)
Renault Group の営業利益率(2年前倒しで目標達成)

”Drive the Change”の中期目標を前倒し達成

 Renault Groupは2014年2月に発表した中期経営計画 “Drive the Change” で、2017年に売上高を500億ユーロ、営業利益率を5%以上とする目標を掲げた。2015年の売上高は453億ユーロまで増加。営業利益率は5.1%で、目標を2年前倒しで達成。今後もラインアップの刷新により販売増加を図って売上高を拡大するとともに、コスト削減により営業利益率を維持する方針。

2016年に新型車10車種を投入

 2016年にも新型車攻勢を継続し、欧州では新型Megane、Talisman Estate、新型Scenic等を投入する。欧州外では、中国で小型SUVのKadjar、南米で1トンピックアップのAlaskan、新興国向けに新型Megane Sedan、グローバル向けに大型SUVの新型Koleosを投入する計画。

欧州の販売比率が61.8%に拡大

 欧州では自動車市場が回復しつつあるのに対し、欧州外ではEurasia地域のロシアと中南米地域のブラジルが低迷。2016年上期には、欧州の販売比率が61.8%となった。欧州外では、アフリカ・中東・インド地域は販売が拡大した。フランスでは2013年に生産と雇用を拡大する労働協約を締結したため、日産車の生産や他国からの生産移管により生産が拡大。欧州外での事業拡大も続け、ブラジルへの投資計画は維持して、SUV3車種を追加投入する。中国では合弁会社の東風Renaultが武漢工場を稼働させ、小型SUV Kadjarの生産を開始した。

Renault-日産アライアンス:自動運転・コネクティビティ技術戦略を発表

 Renault-日産アライアンスの2015年のシナジーは43億ユーロで、2016年の目標を1年早く達成。コモン・モジュール・ファミリー(CMF)の導入や購買・開発・生産機能等の統合によりシナジーが加速した。また、同アライアンスは自動運転技術とコネクティビティ技術の投入計画を発表した。

2016年上期の業績と通年見通し

 2016年上期の販売台数は157万台で上期としては過去最高。売上高は前年同期比13.5%増の252億ユーロ、営業利益は40.6%増の15.4億ユーロで、営業利益率は6.1%となった。2016年7月時点のRenault Groupの見通しによると、為替レートが同様であれば、2016年通年の売上高と営業利益率は2015年(453億ユーロと5.1%)を上回る見込み。


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