世界の二輪車生産と販売 (下) 先進国編:2015年は販売増加へ
欧州市場は底打ちへ、米国・日本は増加見通し
2015/04/16
- 要 約
- 日本:2015年の販売台数は1.6%増の45.7万台見込み
- 欧州:2014年販売は底打ち、スペイン、英国、ドイツで販売が回復
- 米国:2014年販売は前年比3.8%増の48.4万台
- 参考:世界の二輪車需要と生産台数(再掲)
要 約
本レポートは、世界の主要二輪車生産国の概況を報告するレポートの後半編である。本稿では、日本/欧州/米国の先進諸国の状況についてまとめる(中国/インド/アセアン諸国などの新興国の二輪車市場についてはこちらをご覧下さい)。
経済危機後、大きく二輪車市場が縮小した先進諸国のうち、欧州では二輪車市場の縮小が続いていた。しかし、欧州二輪車協会が発表した前年と比較可能な19カ国の合計では、2014年の販売台数はようやく底を打ち、前年比2.2%増の114万台となった。ヤマハによると、2015年は横ばいの見通し。
米国では、緩やかな回復傾向が続き、2014年は48.4万台で前年比3.8%増となった(MIC発表)。2015年も販売の回復が予測されている。 日本の2014年の販売は前年比2.4%減の45.0万台となった。2015年は若干回復し1.6%増の45.7万台の予測(JAMA発表)。
また、大手二輪車メーカーの母国である日本での生産台数は、2014年は4年ぶりに増加し前年比6.0%増の59.7万台となったが、ピーク時の10分の1以下の水準。欧州での生産台数も落ち込んでいる。
関連レポート 世界の二輪車生産と販売 (上) :インドが中国を抜き世界一の生産国へ 新興国編:中国/インド/インドネシア/タイ/ブラジル/台湾/パキスタンの概況 (2015年4月)このレポートは有料会員限定です。 残り 4 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。