現代自グループの中国事業: 販売目標、完成車・エンジン生産体制など最新動向
乗用車販売目標は2016年240万台規模
2013/11/29
要 約
韓国・現代自動車グループ (起亜自動車を含む) は、近年、中国で大幅に販売を伸ばしている。2013年1~10月における現地生産車の販売は、乗用車と商用車の合計で前年同期比20%増と、年間目標である15%増を5ポイント上回っている。うち、乗用車は同約22%増と、年間目標である約16%増より6ポイントも上回っている。
現代自動車グループは、近い将来に、中国における外資ブランド乗用車販売で (合弁会社の自社ブランドを除く)、GMグループを超えてVWグループに次ぐ、2番目大きい外資グループを目指す目標を打ち出している。
具体的には、2016年までに、現地製乗用車販売240万台規模 (輸出を含む、輸入を含まない) との販売目標を設定。これに併せ、2015年前後に乗用車年産体制を240万台以上への拡張計画を進めている。
また、商用車でも現代自動車は2017年に17万台の生産販売を目指している。2012年8月には、四川省の合弁工場「四川現代汽車有限公司」の資陽新 (本) 工場の建設も着工し、合弁会社全体の年産能力を2020年には70万台以上に拡張する計画を発表している。
完成車体制拡張に併せて、エンジン生産体制について、現代グループは、輸出メインの山東省工場を含めて、2015年までに300万基以上の乗用車用エンジン年産能力の拡張計画を推進している。
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