Tesla Model Y 分解調査:ボディ骨格・強度部材

Model 3からの改良と3列シート対応 ~Munro社の分解調査データより

2021/06/02

要約

Tesla Model Y
Model 3に対し最も差異が認められるのはボリューム感のあるリアと大きく開くテールゲートである。3列シート(2座)がオプションで用意されている。
(マークラインズ ベンチマークセンターにて撮影)

  Model YはModel 3を基本的に踏襲し設計されており、車両全部品の点数ベースで約54%がキャリーオーバーである。ボディについても、フロント隔壁より前側は同等の構造を採用しているが、Aピラー以降は3列シート版対応や改良・コスト削減の織り込みなど差異が認められる。テーラードブランク材による一体プレス成形のボディサイドパネルもそのひとつであるが、最も目を引くのはMega Castingと呼ぶ大形アルミ鋳造品で構成するリアセクションの構造である。この鋳造品は、新たに導入した高圧金型鋳造設備 Giga Press(イタリアIDRA Group製)によって製造が可能となった。

  本稿では、Munro社による2020年モデル5人乗り・AWD・パフォーマンスアップグレード版(456 HP)の分解調査レポートをもとに、ボディ骨格・強度部材のうち特徴的な部分を示す。本稿で言及しない部品や、全部品の寸法・重量・製造工程分析・コスト分析はMunro社のレポート本編に示されている。

Model 3とModel Yのスペック比較
分解調査に供されたModel 3とModel Yのスペック比較(出所:Munro)
同様な外寸のなかでModel Yは広大なカーゴスペース(第3列シート装備可能)を確保した。

 

  マークラインズは、デトロイトに本拠地を置く車両ベンチマークのエンジニアリング会社Munroと提携している。Munro社は各種車両の分解調査を行い、全ての部品について、重量・寸法など詳細スペック、コスト分析を実施、分析結果のレポートを提供している。詳しい情報をご希望の方は、下記へお問い合わせください。

 

 またマークラインズで独自に購入したModel Yの車両を分解して部品も販売する。→Tesla Model Y 部品販売のご案内

 

Tesla Model Y 分解調査レポート:
Tesla Model Y 分解調査:電動パワートレインの技術(2021年5月)


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