・VW傘下の充電・モビリティブランドElliは4月22日、ドイツで開催されたハノーバーメッセ 2024 (Hannover Messe 2024)で空中風力タービンメーカーEnerKíte及びブラウンシュヴァイク工科大学(Technical University of Braunschweig)と共同で電気自動車(EV)を自動充電する研究を発表した。EnerKiteのハイテク凧(空中風力タービン)が高高度の風を利用して発電し、ElliのEV用急速充電器Flexpoleに蓄電する。
・この協力により僻地でもグリッドに依存しない電力供給が可能となる。バッテリーシステム一体型のFlexpole急速充電器は特別な変圧器やコストのかかる工事が不要で簡単に設置できる。EnerKíteの空中風力タービンの発電量は従来の風力タービンの4倍で、分散型エネルギー供給を可能にして僻地のeモビリティをサポートする。
・ドイツ連邦教育研究省(BMBF)のBMBF研究キャンパスイニシアチブの一環としてハノーバーメッセ2024で発表されたTechnoHybプロジェクトには、Elli、EnerKíte、ブラウンシュヴァイク工科大学、エンジニアリングコンサルタント会社FIT-Umwelttechnik、フラウンホーファー研究機構工作機械・成形技術研究所(IWU)などが参加している。このプロジェクトはBMBFの資金援助を受けており、同省傘下のヴォルフスブルク(Wolfsburg)のオープンハイブリッドLabFactoryキャンパスがコーディネートしている。