・ジャガー・ランドローバー(JLR)は5月30日、「レンジローバー・スポーツ(Range Rover Sport)」の高性能モデル「レンジローバー・スポーツSV」を発表した。「レンジローバー」シリーズで、最もパワフルかつダイナミックなモデルになるという。
・「レンジローバー・スポーツSV」は4.4LツインターボV8 マイルドハイブリッド(MHEV)エンジンを搭載し、最高出力は635PS、最大トルクは750Nmとなる。
・6Dダイナミックサスペンションシステムは、油圧ダンパー、車高調整式エアスプリング、ピッチコントロールの組み合わせを世界で初めて採用している。車両総重量は前世代モデルと比較して76kg軽量となった。特別に開発されたシャシー部品には、新たなリアサブフレームやジオメトリーとコンプライアンスを改良したサスペンションリンクが含まれる。
・「レンジローバー・スポーツSV」は新しいP550eプラグインハイブリッド(PHV)システムも用意し、電気自動車(EV)モードでの航続距離は最長で121kmとなる。3.0L 6気筒Ingeniumエンジンと組み合わせる場合は、最高出力550PS、最大トルク800Nmとなる。
・また、P530 V8パワートレインを搭載するマイルドハイブリッド(MHV)バージョンも初設定する。
・このほか、「レンジローバー・スポーツSV」はカーボンセラミックブレーキを「レンジローバー」ラインアップとして初めて採用し、ブレーキ性能を向上させる。
・内装では、前席の乗員が音響をより楽しめるBody and Soul Seat (BASS)のほか、13.1インチのディスプレイを通じたPivi Proインフォテインメントシステムを提供する。
・また、アダプティブ・クルーズコントロール時の快適性を向上させるCountry Road Assist技術も初採用した。
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Based on Jaguar Land Rover press release
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・JLRは5月17日、新型プラグインハイブリッド車である「レンジローバー(Range Rover)」のAutobiographyとSVバージョンんを対象とした新しいSV特注(SV Bespoke)サービスに基づく高度なパーソナライズサービスを導入した。両モデルは従来よりパワフルになった他、最新世代のPivi Proインフォテインメントを搭載した。SV Bespokeではさまざまな素材や内外装の仕上げを選択できる。
・「レンジローバー」の豊富なパワートレインラインナップも強化された。プラグインハイブリッドエンジンには新たに160kWの電気モーターが採用され、3.0リッター6気筒インジニウムガソリンエンジンと組み合わせた場合の最大出力はP550eモデルで従来の510PSから550PS、P460eモデルで440PSから460PSに向上した。航続距離も113kmから最大121kmに向上している。ロングホイールベースの「レンジローバー」SVバージョンに電気ハイブリッドパワーが搭載されたのは初めて。
・V8エンジンにはマイルドハイブリッド(MHEV)技術を初めて採用した。SVバージョンにはツインターボV8 MHEVガソリンエンジンも導入され最大出力615PS、最大トルク750Nmに強化された。レンジローバーの傑出した全地形適応(オールテレイン)性能はアダプティブ・オフロード・クルーズコントロールの導入によりさらに強化されている。この強力な電動ロール制御技術では各アクスルに最大1,400Nmのトルクを供給できるアクチュエーターを用いてコーナリング時のボディの傾きを抑え、余裕のある魅力的なドライブを可能にしている。
・各バージョンには13.1インチのフローティングガラスタッチスクリーンが搭載された。統合されたAmazon Alexa音声AIとランドローバー音声制御システムにより、ドライバーは道路から目を離さずにキャビン環境を変更できる。「レンジローバー」に初めて搭載された新しいカントリーロードアシスト(Country Road Assist)技術は、アダプティブ・クルーズコントロール使用時に乗客の快適性を高めドライバーの労力を軽減する。
Based on Range Rover press release
・タタ(Tata Motors)は投資家向けリリースの中で、英ソリフル(Solihull)工場でジャガーランドローバー(JLR) 2モデルの生産拡大に向けた準備が順調に進んでいると明らかにした。ウエストミッドランズ州に位置する同工場では、「レンジローバー(Range Rover)」と「レンジローバー スポーツ(Range Rover Sport)」の生産増強が進められている。
・2022-23年度第4四半期(2023年1-3月期)の生産台数は、週2,600台だったという。JLRは、2023年内に生産が週3,000台に達すると見込んでいる。
・現在は20万台の受注残があり、このうち「レンジローバー」、「レンジローバー スポーツ」、「ディフェンダー(Defender)」が76%を占めているという。
Based on tata Motors investor conference call Q4, FY 2022-23
キーワード:工場稼働状況