・江鈴汽車は3月10日、パワートレインの新たなブランドとして「藍焔動力プラットフォーム(藍焔動力平台)」を発表した。このプラットフォームは、3つのコア技術(クリーンな燃焼技術、スマート運転技術「霊犀(Lingxi)」、掘削機並みの耐久性)が含まれる。それぞれの概要は以下のとおり:
- クリーンな燃焼技術:革新的な燃焼システム設計(X-MIRROR高効率クリーン燃焼システム、T-CLEAN型クリーン燃焼室など)を採用。エンジンはよりパワーアップし、燃費性能が向上し、排出ガスがクリーンになる。
- スマート運転技術「霊犀(Lingxi)」:次世代デジタルスマートコントロール技術を搭載し、荷重、道路状況、環境に応じて機能する。高地や急な坂道でも使用可能。また、燃費を改善し、OTAアップデートをサポートする。
- 高耐久性:新しい藍焔エンジンはHT300高強度ねずみ鋳鉄を用いたシリンダーブロックを採用する。爆発圧力耐性は極めて高い200Bar。クランクシャフトなど重要部品には42CrMoA高強度合金鋼を採用し、引張強度は900MPaに達し、疲労寿命を大幅に向上させる。エンジン全体のB10ライフは最長100万kmに達する。
・藍焔シリーズのディーゼルエンジンは136PSから272PSまでの最高出力と360Nmから600Nmまでの最大トルクをカバーし、スタート加速をより速く、坂道走行をより力強くする。100キロメートルで1.2Ⅼの燃費改善になる。
・「藍焔動力プラットフォーム」はトラック、オフロード、都市型車両のすべてに適応する。今後はシリーズ製品として、デュアルスーパーチャージャー高性能版、ハイブリッド版、グローバル向け、M100メタノール燃料版、水素燃料版などを開発する計画。