・イベコグループは3月14日、イタリアのトリノで開催されたCapital Markets Dayで新たな戦略計画を発表した。この計画は2028年までの目標を示しており、従来の戦略計画の成功に基づいている。
・イベコグループは、2028年に売上高約190億ユーロ、調整後EBITマージン7~8%、フリーキャッシュフロー約9億ユーロなど、意欲的な目標を発表している。
・同社は、2026年までに売上高を165億~175億ユーロにすることを目指していた。調整後EBITマージンは2023年に既に達成した5~6%を目標とし、フリーキャッシュフローは2026年までに5億ユーロを目標とした。
・イベコグループは2024年から2028年までに55億ユーロ以上を投資し、エネルギー転換、人工知能およびソフトウェア定義車両(SDV)、自動運転におけるイノベーションを推進する計画。
・同社は2040年までに二酸化炭素排出量のネットゼロを達成するというコミットメントを再確認し、グリーンおよびゼロエミッションソリューションを含むマルチ駆動システムで取り組みを進めている。人工知能は顧客中心のイノベーションで重要な役割を果たし、データ分析、機械と人間の相互作用、ソフトウェア開発の進歩を可能にするという。
・新計画には2028年までに10億ユーロの効率化が盛り込まれており、製品の複雑性を軽減し、生産効率を最大化することに重点を置いている。2026年までに電力消費量の100%を再生可能エネルギーでまかなうことを目標にするとともに、世界中の工場で工業用水の75%をリサイクルすることを目指している。また、2028年までに役職者の30%を女性が占めることを目標にしている。