・広州汽車集団は4月12日、広東省広州市で技術イベント「GAC TECH DAY 2024」を開催した。広汽は、地図なしスマート運転システム、および中核技術のブレークスルーを実現した安全性の高い大容量全固体電池を開発した。両技術は2026年に車両に搭載予定。
・広州汽車の全固体電池の容量は30Ahに達し、大容量の固体正極技術と第3世代スポンジシリコン負極シート技術(新型ナノシリコン複合負極)を採用することで、400Wh/kg以上のエネルギー密度を実現し、車両の航続距離は1,000km超となる。また、将来的に大規模生産する場合、従来の液体リチウムイオン電池に比べ、設備投資が15%減少し、工場の面積は40%減少し、総合的な製造コストが35%以上低減することが期待される。
・広州汽車の視覚センサーによる地図無しスマート運転システムは、高精度地図やLiDARを必要とせず、視覚センサーや業界最先端のAIアルゴリズムを組み合わせることで、複雑な交通道路の理解、信号機の識別、複雑で変化の多いシナリオの処理という3つの能力を備える。また、同システムは交通参与者の行為を正確に予測でき、合理的で、安全で、効率的な運転の意思決定を打ち出し、持続的に学習し深化する能力を備える。走行シナリオ以外に駐車シナリオでも、同システムは業界最高難度の立体駐車場での駐車を実現できる。
・今回のイベントではさらに電磁サスペンションシステム、MBoard2.0スマートシャシーおよび空飛ぶ自動車、身体の不自由な方のために開発した広汽伝祺(Trumpchi)の新エネルギー車(NEV)「E9」の福祉車両などの複数の先進技術などを展示した。「E9」の福祉車両には世界初となる分離可能な福祉用電動シートが搭載され、同シートは地面に接地すると機構と分離し、電動車いすとして使用できる。航続距離は26kmで、最大荷重は120kg。
・今回のイベントでは、広州汽車傘下で新エネルギー軽型商用車を手掛ける祺跡汽車が発表され、展示された「MLounge」ファーストクラスモデルはL2からL4のスマート運転に対応し、2024年に量産予定。
広汽集団のWechat公式アカウント1/2/3に基づく