フィリピン政府、2021年第1四半期までに韓国との2国間FTA交渉妥結を目指す

・フィリピン現地メディアManilastandard.net は12月25日、フィリピン貿易産業省(DTI)が韓国とのFTAに関する2国間協議を2021年第1四半期までに最終決定し妥結させると発表したことを報じた。
・DTI次官は、協議が最終段階にあり経済協力と技術協力の問題が残されているが、条件、文言、優先度の調整により速やかに解決されるとみている。課題は市場アクセスの問題である。DTIによれば韓国はフィリピンから韓国への果物輸出などの点で譲歩しておらずフィリピンは「韓国から適切な提案を受けていない」という。
・一方韓国は自動車部品を含むフィリピンへの工業品輸出の関税を引き下げるよう要求している。韓国のフィリピン向け自動車部品の関税率は30%である。
・DTIはフィリピンが韓国・ASEAN FTAと新たに形成された地域的な包括的経済連携(RCEP)の一員であるが、そうした協定の対象外の製品については引き続き粘り強い交渉が必要だと強調した。
(From an article of Manilastandard.net on December 25, 2020)