・カザフスタンのAstana Motorsは3月17日、韓国系企業のYoungsan Glonetと、アルマトイ(Almaty)工業団地内のAlmaty Autoparts Production工場で自動車用シートの量産を開始したと発表した。現地生産プロジェクトの第一段階における共同投資額は40億テンゲ(約12億円)に達した。
・同施設の自動車シートの年間生産能力は10万セット。まず、Hyundai Trans Kazakhstan工場で生産されるコンパクトSUV「ツーソン(Tucson)」向けのカーシートの生産を開始した。今後、ミッドサイズSUV「サンタフェ(Santa Fe)」向けのシートも生産も予定している。さらに、Almaty Autoparts Production工場は将来的に、マルチブランド工場Astana Motors Manufacturing(アスタナ・モーターズ・マニュファクチャリング)およびその他の自動車工場へもシートを供給する計画。
・Almaty Autoparts Production工場では、発泡成形の製造技術をすでに習得しており、2026年には現地生産プロジェクトの第2段階へと進む予定。このフェーズでは、供給された原素材からシートカバーの縫製工程までを追加する。また、同社は縫製工程の導入に向け、7億2,000万テンゲ(約2.2億円)を投資する計画。現在、同工場では65人の従業員を雇用しているが、第2段階では95人に増員する見込み。さらに、4,850平方メートルの工場には、注入ロボット、コンベア、加熱ユニット、ローラー式真空粉砕機を備えた自動化されたポリウレタンフォーム生産ラインを完備している。