Tiguan (VW)

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2025年02月13日(木)

・VWは2月11日、コンパクトSUV「ティグアン(Tiguan)」、新型コンパクトSUV「タイロン(Tayron)」、ミッドサイズワゴン「パサート(Passat)」で設定される、先進AWDとエンジンの詳細を発表した。

・3つのモデルに設定される新バージョンはすべて4MOTION AWDを標準採用し、通常は燃料節約のため前輪のみが駆動するが、より大きなトラクションが必要な場合などは後輪も駆動する。このシステムは、牽引の際に自動的に起動するトレーラー運転機能も備え、安定性が高くなっている。「ティグアン」と「パサート」の最大牽引荷重は2,200kg、「タイロン」は同2,500kgとなっている。

・新バージョンには2種類の2.0L TSIターボエンジンが設定されている。エントリーレベルのモデルは、最高出力150kW、最大トルク320Nmのターボエンジンに7速DSGを組み合わせる。最高速度は時速220km超、0-100km/h加速は7.5秒未満、燃料消費量は7.5~8.3L/100km(WLTP)となっている。

・高性能モデルは、最高出力195kW、最大トルク400Nmのターボエンジンを搭載する。「パサート」では、0-100km/h加速は5.8秒、最高速度は時速250kmである。一方、同エンジン搭載の「ティグアン」は最高速度が時速242km、「タイロン」は最高速度が時速240kmである。燃料消費量は8.0~9.0L/100km(WLTP)となっている。

・ドイツでは「パサート」は6万2,990ユーロから、「ティグアン」は5万7,995ユーロから、「タイロン」は5万9,755ユーロからの設定となる。

(VW Release on February 11, 2025)

2025年02月13日(木)

・2月6日付のアルゼンチン現地メディアMotor 1 Argentinaによると、アルゼンチンで事業を展開する大手自動車メーカーのホンダ、現代自、VW、起亜、Grupo Car Oneなどは、政府の税制改革に応じて車両販売価格を改定した。

・税制改革により、第一段階の国内税が廃止され、第二段階の税率も半減した。さらに、ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV) に対する関税が0%とされたが、この措置はまだ施行されていないという。

・ホンダは、これまで課税対象だったモデルの価格を引き下げた。「シビック ハイブリッド(Civic Hybrid)」を7,600ドル値下げし、「CR-V」や「アコード ハイブリッド(Accord Hybrid)」なども値下げした。現代自は、「ツーソン(Tucson)」全バージョンを最大8,900ドル値下げし、「サンタフェ(Santa Fe)」の再投入を計画している。VWは、インフレを理由に一部の課税対象外モデルの価格を引き上げる一方で、「ヴェント(Vento) GLi」、「ティグアン オールスペース(Tiguan AllSpace)」、最上級車「タオス(Taos)」の価格を引き下げた。Grupo Car Oneは、三菱「アウトランダー(Outlander)」の価格を6万1,000ドルから5万5,000ドルに引き下げ、競争力を高めた。起亜は、「スポーテージ(Sportage)」の価格を最大1万ドル引き下げるとともに、改良版「ソレント(Sorento)」の投入を計画している。

・今回の税制改革は、自動車をより手頃な価格にし、電動化を促進することを目的としている。HVとEVに対する0%関税の導入は保留中だが、現代自、VW、起亜などのブランドは、この免税措置の対象となるEVモデルの投入を準備しており、アルゼンチンにおいてより持続可能なモビリティへシフトする姿勢を示している。

(Motor 1 Argentina on February 7, 2025 1/2/3/4/5)

2025年01月24日(金)

・1月23日付のメキシコメディアCluster Industrialは、VWが7億6,350万ドルを投資し、メキシコ・プエブラ(Puebla)工場に初の電動塗装工場を開設したと報じた。

・この塗装工場は24カ月をかけて完成し、建設中に1,800人の雇用を創出した。同施設は1時間あたり90台の塗装能力を持つ。

・最新鋭の塗装工場は天然ガスの使用を排除し、塗装車両1台当たりのエネルギー消費量を22%削減し、CO2排出量を年間2万9,000トン削減するという。複数のモデルを同時に塗装でき、「ティグアン(Tiguan)」と「ジェッタ(Jetta)」が塗装対象になる初のモデルとなる。また、アスコット・グレー、アボカド・グリーン、ワイメア・ブルーなどの新しいカラーオプションを提供する。

・VWの取締役であるChristian Vollmer氏は、最先端かつ持続可能な技術に重点を置いていることを強調した。この施設は持続可能な生産におけるグローバルリーダーとしての同工場の役割を強化するものであり、VWの革新へのコミットメントを示すものだという。新たな塗装工場を発表するイベントには、プエブラ州知事のAlejandro Armenta Mier氏と駐メキシコドイツ大使のClemens von Goetze氏が出席した。

(Cluster Industrial on January 23, 2025)