Prius (Toyota)

 ニュース
2024年04月23日(火)

・トヨタは4月17日、後席ドアハンドルの開スイッチの不具合により、日本、北米、欧州、アジアで2023-2024年型「プリウス(Prius)/プリウスプライム(Prius Prime)」をリコールすると発表した。リコール対象車数は約21万1,000台で、これには日本向け約13万台と米国向け約5万5,000台が含まれる。

・後席ドアハンドルの開スイッチの防水性能が不十分なため、洗車等で多量の水がかかるとスイッチ内部に浸入し、そのままの状態で使用を続けると、スイッチ内部の回路が短絡して作動し、最悪の場合、走行中に後席ドアが開くおそれがあるという。

・部品は東海理化製。トヨタはディーラーで左右の後方ドアハンドルの開スイッチを対策品と無償交換する。

・トヨタは米国およびカナダのオーナーには、対策品の準備が整うまで、「P」からその他の位置にシフトチェンジする際にドアの自動ロック機能が作動していることを確認するよう求めている。

・オーナーには6月上旬までに通知する予定だという。

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2024年04月17日(水)

・米国運輸安全委員会(NTSB)は、2024年2月にテキサス州で起きた死亡事故に巻き込まれた2022年型フォード「マスタングマッハE (Mustang Mach-E)」の運転手が、事故前に同社の部分自動運転支援システムBlueCruiseを使用していたと報告した。4月11日のデトロイトニュースが報じた。

・この事故は、NTSBとNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)が調査している「マスタングマッハE」が関与した最近の2件の死亡事故のうちの1件である。

・NTSBは勧告することしかできないが、NHTSAは安全上の問題に対してリコールを求めるなどの措置を取る権限を持つ。

・テキサス州の事故は2月24日午後9時50分ごろ、サンアントニオ(San Antonio)の州間高速道路10号線で発生した。「マスタングマッハE」が3車線の真ん中に停車していた1999年型ホンダ「CR-V」の後部に衝突し、「CR-V」の56歳の運転手が死亡した。

・もう一つの事故は、3月3日午前3時20分ごろ、ペンシルベニア州フィラデルフィアの州間高速道路95号線で「マスタングマッハE」が左車線を走行中、停車中の現代自動車「エラントラ(Elantra)」に追突した。「エラントラ」はその前にトヨタの「プリウス(Prius)」と衝突し、車外に立っていた運転手2人がそれぞれ死亡した。

・フォードのBlueCruiseシステムは、高速道路でのステアリング、ブレーキ、アクセルなどの操作時に、運転手がハンドルから手を離すことができるハンズフリー運転を実現するもので、運転手が道路に注意を払うようにモニタリングを行う。

(Detroit News article on April 11, 2024)

2024年03月04日(月)

3月6日に一部データを更新しました。

・マークラインズが3月4日時点で集約した2024年2月の米国新車販売台数(GM/Stellantis/テスラなどの推定値を含む速報値)は、前年同月比9.6%増の125万9,770台だった。2月の営業日数は前年同月より1日多い25日。季節調整済み年率換算販売(SAAR)は、1,599万台/年(前年同月1,500万台/年)だった。在庫改善、インセンティブの増加、ハイブリッド車(HV)の需要拡大などが下支えとなり、トヨタ、ホンダなどの日本車を中心に販売が好調に推移した。一方、電気自動車(EV)を取り巻く競争環境に厳しさが増し、テスラの成長にも陰りが見られる。

・車型別では、ライトトラックが前年同月比10.2%増の101万165台、乗用車が7.2%増の24万9,605台だった。

・2月のランキングでは、GMが1位に復帰し、トヨタ、フォード、 現代グループ(ジェネシスを含む現代自動車と起亜)、ホンダ、ステランティスと続いた。

季節調整済み年率換算販売(SAAR)推移

2023年
2 月

3 月

4 月

5 月

6 月

7 月

8 月

9 月

10 月

11 月

12 月
2024年
1 月

2 月
SAAR(万台/年)
1,500
1,499
1,610
1,514
1,581
1,590
1,516
1,573
1,564
1,554
1,608
1,506
1,599


・2月の総在庫台数は前月比4.2%増の約250.9万台だった。在庫日数は50日(先月は56日、前年同月は35日)となった。メーカー別の在庫状況は、GMが在庫日数62日で前月比3.8%増の約49.0万台。フォードは64日で前月比6.7%減の約44.6万台、ステランティスは95日で7.6%増の約41.4万台。トヨタは31日で2.7%増の約22.8万台。ホンダは44日で14.7%増の約19.4万台、日産は44日で3.2%増の約16.3万台、スバルは38日で18.2%増の約7.2万台、現代は44日で18.6%増の約11.3万台、起亜は31日で10.2%増の約7.3万台、VWは54日で1.8%減の約8.9万台だった。 1月から在庫情報の入手が可能になったテスラは3日で2.2%増の0.7万台だった。

米国の新車販売台数(2024年2月)

2024年
2 月
2023年
2 月
増減率
2024年
1-2 月
2023年
1-2 月
増減率
乗用車
249,605
232,920
7.2%
471,199
451,374
4.4%
ライトトラック
1,010,165
916,571
10.2%
1,871,191
1,757,084
6.5%
合計
1,259,770
1,149,491
9.6%
2,342,390
2,208,458
6.1%


・米国メーカーの2月販売は、GMが6.3%増、フォードが10.7%増、ステランティスが9.1%減で2桁前後のマイナスが2カ月続いている。また、テスラは1.6%の微増にとどまった。

・日本車の2月販売は、トヨタが16.9%増と4カ月連続で2桁増となり、発売から1年が経過したHV専用車の「プリウス(Prius)」が4倍増となった。ホンダも32.3%の大幅増で12カ月連続で前年同月比プラスとなった。HVバージョンがラインナップされているコンパクトクロスオーバーSUV「CR-V」が倍増した。日産は26.6%増、スバルは3.1%増で19カ月連続のプラス、マツダは6.7%増で2月の販売記録を達成、三菱は25.9%増だった。

・韓国車の2月販売は、電気自動車(EV)が健闘した現代が6.0%増、うちジェネシスは9.4%増で16カ月連続で前同月比プラス。起亜は打ち切りモデル等の影響で3.0%減と3カ月連続でマイナスとなった。

・欧州車の2月販売は、VWが17.7%増、アウディが15.9%減、ボルボは7.5%減だった。

・高級車の2月販売は、BMWが7.4%増の2万6,347台で1位、レクサスが20.2%増の2万5,443台で2位、バンを除いたメルセデス・ベンツが8.7%増の2万1,887台で3位だった。