・フォードのジム・ファーレイ(Jim Farley) CEOは7月27日、同社の第2四半期決算の発表後、投資家に対し、「電気自動車(EV)に不安を示す消費者の声を聞いており、EVへの乗り換え時期を先延ばしにしたい消費者に対応するために当社の戦略を調整した」と語るとともに、以下を明らかにした。
- 2023年までに年間60万台のEVを生産するという従来目標を、2024年に後ろ倒しで達成する計画を立てている。内燃機関(ICE)車のラインアップにハイブリッド車(HV)のオプションを追加することで、今後5年間でHVの販売台数は4倍になる見込み。
- 成長性、収益性、リターンのバランスをとるために、EVのグローバルでの生産能力200万台達成時期については柔軟に構えている。
- ICE車とHVの需要は大方の予想よりも長く、強いものになる可能性があると考えている。
- 米国で販売されるフルサイズピックアップトラック「F-150」の10%、コンパクトピックアップトラック「マーベリック(Maverick)」の56%がHVとして販売されている。
- 顧客はフォードのラインナップとしてより多くのHVを目にすることになる。しかし「エスケープ(Escape) HV」やトヨタ「プリウス(Prius)」のような従来の概念でのHVではなく、プラグインハイブリッド車(PHV)でもない、充電にプラグを用いない車となるだろう。