Prius (Toyota)

 ニュース
2023年08月03日(木)

・フォードのジム・ファーレイ(Jim Farley) CEOは7月27日、同社の第2四半期決算の発表後、投資家に対し、「電気自動車(EV)に不安を示す消費者の声を聞いており、EVへの乗り換え時期を先延ばしにしたい消費者に対応するために当社の戦略を調整した」と語るとともに、以下を明らかにした。

  • 2023年までに年間60万台のEVを生産するという従来目標を、2024年に後ろ倒しで達成する計画を立てている。内燃機関(ICE)車のラインアップにハイブリッド車(HV)のオプションを追加することで、今後5年間でHVの販売台数は4倍になる見込み。
  • 成長性、収益性、リターンのバランスをとるために、EVのグローバルでの生産能力200万台達成時期については柔軟に構えている。
  • ICE車とHVの需要は大方の予想よりも長く、強いものになる可能性があると考えている。
  • 米国で販売されるフルサイズピックアップトラック「F-150」の10%、コンパクトピックアップトラック「マーベリック(Maverick)」の56%がHVとして販売されている。
  • 顧客はフォードのラインナップとしてより多くのHVを目にすることになる。しかし「エスケープ(Escape) HV」やトヨタ「プリウス(Prius)」のような従来の概念でのHVではなく、プラグインハイブリッド車(PHV)でもない、充電にプラグを用いない車となるだろう。

(Detroit Free Press article on July 31, 2023)

2023年07月13日(木)

・7月10日付のMexico Nowによると、トヨタはメキシコにおける2023年上期の新車販売台数が4万7,632台、マーケットシェアが7.5%に達したと発表した。
・トヨタは上期に電動化戦略における重要な取組みを開始し、上期のトヨタ車販売に占めるハイブリッド車(HV)シェアが20%を超えた。台数ベースでは9,734台だった。
・トヨタは今年初めに改良型「ハイランダー(Highlander)」HVを、新型「プリウス(Prius)」HVを最近投入した。
・さらに、メキシコで9番目となるHVモデルの投入を2023年末までに予定している。これにより、メキシコでトヨタ車ラインアップにおけるHV比率を50%に引き上げる。
・トヨタは2010年に「プリウス」投入で電動化戦略を開始して以来、メキシコで累計11万台超のHVを販売している。
(Mexico-Now article on July 10, 2023)

2023年07月04日(火)

・トヨタの欧州法人であるToyota Europeは6月30日、新型「プリウス(Prius)」を発表した。第5世代となる新型モデルは、欧州ではプラグインハイブリッド車(PHV)のみの設定となり、モデル名を「プリウス プラグインハイブリッド(Prius Plug-in Hybrid)」とする。
・第2世代のGA-Cプラットフォームをベースとして、2.0L TNGAエンジン(最高出力112kW)とフロントアクスルに駆動モーター(120kW)を搭載し、システム最高出力164kW、最大トルク190Nmを発揮する。0-100km/h加速は6.8秒。13.6kWhのバッテリーを搭載し、電気のみによる航続距離は86kmと日常の移動の大部分をカバーできる。
・オプションで選択できるソーラールーフは1日平均で8.7km走行分を充電できるという。ルーフから直接バッテリーに充電することができ、前世代モデルのようなソーラー充電用のバッテリーを必要としない。
・バッテリーパックの搭載位置を見直したことで、荷室スペースを前世代の251Lから284Lに拡大した。車内には7インチのTFT LCDディスプレイを設置し、ドライバーの視線移動を少なく、情報をわかりやすく表示する。
・トヨタ車として初めて1470 MPaの高張力鋼板を採用し、ボディシェルを24kg軽量化。ルーフも1.5kg、各リアドアは0.5kg超軽量化した。リサイクル素材を活用した部品を採用するほか、バンパーなどにはリサイクルが容易な樹脂素材を使用している。
・安全・運転支援機能としては、最新世代のT-Mateシステムと予防安全パッケージToyota safety senseを装備している。

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Based on Toyota Europe press release