3月6日に一部データを更新しました。
・マークラインズが3月4日時点で集約した2024年2月の米国新車販売台数(GM/Stellantis/テスラなどの推定値を含む速報値)は、前年同月比9.6%増の125万9,770台だった。2月の営業日数は前年同月より1日多い25日。季節調整済み年率換算販売(SAAR)は、1,599万台/年(前年同月1,500万台/年)だった。在庫改善、インセンティブの増加、ハイブリッド車(HV)の需要拡大などが下支えとなり、トヨタ、ホンダなどの日本車を中心に販売が好調に推移した。一方、電気自動車(EV)を取り巻く競争環境に厳しさが増し、テスラの成長にも陰りが見られる。
・車型別では、ライトトラックが前年同月比10.2%増の101万165台、乗用車が7.2%増の24万9,605台だった。
・2月のランキングでは、GMが1位に復帰し、トヨタ、フォード、 現代グループ(ジェネシスを含む現代自動車と起亜)、ホンダ、ステランティスと続いた。
季節調整済み年率換算販売(SAAR)推移
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2023年 2 月
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3 月
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4 月
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5 月
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6 月
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7 月
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8 月
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9 月
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10 月
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11 月
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12 月
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2024年 1 月
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2 月
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SAAR(万台/年)
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1,500
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1,499
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1,610
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1,514
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1,581
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1,590
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1,516
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1,573
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1,564
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1,554
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1,608
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1,506
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1,599
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・2月の総在庫台数は前月比4.2%増の約250.9万台だった。在庫日数は50日(先月は56日、前年同月は35日)となった。メーカー別の在庫状況は、GMが在庫日数62日で前月比3.8%増の約49.0万台。フォードは64日で前月比6.7%減の約44.6万台、ステランティスは95日で7.6%増の約41.4万台。トヨタは31日で2.7%増の約22.8万台。ホンダは44日で14.7%増の約19.4万台、日産は44日で3.2%増の約16.3万台、スバルは38日で18.2%増の約7.2万台、現代は44日で18.6%増の約11.3万台、起亜は31日で10.2%増の約7.3万台、VWは54日で1.8%減の約8.9万台だった。 1月から在庫情報の入手が可能になったテスラは3日で2.2%増の0.7万台だった。
米国の新車販売台数(2024年2月)
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2024年 2 月
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2023年 2 月
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増減率
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2024年 1-2 月
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2023年 1-2 月
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増減率
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乗用車
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249,605
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232,920
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7.2%
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471,199
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451,374
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4.4%
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ライトトラック
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1,010,165
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916,571
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10.2%
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1,871,191
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1,757,084
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6.5%
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合計
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1,259,770
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1,149,491 |
9.6%
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2,342,390
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2,208,458
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6.1%
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・米国メーカーの2月販売は、GMが6.3%増、フォードが10.7%増、ステランティスが9.1%減で2桁前後のマイナスが2カ月続いている。また、テスラは1.6%の微増にとどまった。
・日本車の2月販売は、トヨタが16.9%増と4カ月連続で2桁増となり、発売から1年が経過したHV専用車の「プリウス(Prius)」が4倍増となった。ホンダも32.3%の大幅増で12カ月連続で前年同月比プラスとなった。HVバージョンがラインナップされているコンパクトクロスオーバーSUV「CR-V」が倍増した。日産は26.6%増、スバルは3.1%増で19カ月連続のプラス、マツダは6.7%増で2月の販売記録を達成、三菱は25.9%増だった。
・韓国車の2月販売は、電気自動車(EV)が健闘した現代が6.0%増、うちジェネシスは9.4%増で16カ月連続で前同月比プラス。起亜は打ち切りモデル等の影響で3.0%減と3カ月連続でマイナスとなった。
・欧州車の2月販売は、VWが17.7%増、アウディが15.9%減、ボルボは7.5%減だった。
・高級車の2月販売は、BMWが7.4%増の2万6,347台で1位、レクサスが20.2%増の2万5,443台で2位、バンを除いたメルセデス・ベンツが8.7%増の2万1,887台で3位だった。