Model3 (Tesla)

 ニュース
2022年07月21日(木)

・テスラは7月20日、2022年第2四半期(Q2)の決算を発表した。
・Q2の売上高は前年同期比42%増の169億3,400万ドル、営業利益は88%増の24億6,400万ドル、純利益は98%増の22億5,900万ドルの黒字だった。
・Q2の生産台数は前年同期比25%増の25万8,580台、販売台数は前年同期比27%増の25万4,695台だった。「Model S」と「Model X」の生産台数は1万6,411台、販売台数は1万6,162台、「Model 3」と「Model Y」の生産台数は前年同期比19%増の24万2,169台、販売台数は20%増の23万8,533台だった。
・上海でのロックダウンの影響などで販売台数が27%増に止まったことから、Q2の全指標でQ1実績を下回った。その中では段階的に販売価格を値上げした効果により、純利益は比較的高い前年同期比98%増を確保した。
テキサスギガファクトリー(Gigafactory Texas)では、構造バッテリーパック(Structual Battery Pack)もしくは従来のバッテリーパックのいずれも搭載可能な柔軟な車両生産体制をとっている。 次世代の4680バッテリーセルを生産する設備が導入され、生産が開始されている。
ベルリンギガファクトリー(Gigafactory Berlin)では従来の2170バッテリーセルを使用して、6月末までに電気SUV「Model Y」を1,000台超/週生産した。
・テスラは大型鋳造部品の採用や部品の統合を進めており、テキサスとベルリンの両新工場では車体工場に導入されているロボットの台数は従来より70%以上減っているという。
・テキサスギガファクトリーでは、「Model Y」の増産以降にフルサイズ電気トラック「サイーバートラック(Cybertruck)」の量産に入れるよう準備を進めている。
テスラの決算資料をみる

テスラの2022年第2四半期決算

(単位:百万ドル) 2022年
4-6月
2021年
4-6月
増減率
(%)
2022年
1-6月
2021年
1-6月
増減率
(%)
売上高
16,934
11,958
42%
35,690
22,347
60%
調整EBITDA
3,791
2,487
52%
8,814
4,328
104%
営業利益
2,464
1,312
88%
6,067
1,906
218%
純利益
2,259
1,142
98%
5,577
1,580
253%

出所:2022年7月20日付テスラ決算発表資料より抜粋

2022年07月20日(水)

※英LMC Automotive社のアナリストによるショートレポート(7月18日付)をマークラインズが翻訳したものです。データはGlobalDataを基にしており、マークラインズと異なります。

・GM vs トヨタ
2022年上半期の米国販売は1月にトヨタがGMを1.6万台上回り、スタートで先行した。両社は今年2月に同程度となったのち、GMが3-6月にトヨタを上回る伸びをみせ、2022年上半期は結局GMがトヨタに4.2万台の差を付けた。もし、デトロイト3が2021年の半導体危機によって深刻な打撃を受けたとするならば、2022年はアジアの自動車メーカーがより多くの混乱に直面し、中国のゼロ・コロナ政策でさらに状況が悪化したはずである。しかし、アジアの自動車メーカーに限った話ではない。ビュイックは米国の生産モデルが1車種しかなかった影響で、販売が前年同期に比べて57%減少した。GMはグループとしての事業の大きさが一部のブランドの苦戦を目立たなくしている。シボレー「トラバース(Traverse)」でいえば、前年同期比47%減となり、GMC「ユーコン(Yukon)」などの収益性の高いSUVも2桁台の減少に見舞われた。トヨタについては、すべてが悪いニュースばかりではない。ブランド別では上半期に90万台超を販売したのはトヨタブランドのみであり、フォードブランドに7.4万台の差を付けた。モデル別ではトヨタ「RAV4」が20万台を超え、フォード「F-150」を1.9万台上回った。「F-150」自体はシボレー「シルバラード(Silverado)」とわずか500台の僅差で、上半期のモデル別販売2位に立った。LMC Automotiveとしては、2022年通年の米国販売でGMがトヨタを14.5 万台上回り、ブランド別ではトヨタがフォードを15万台上回ると予測している。

・ホンダ vs 現代自グループ
6月は現代自グループが2022年の上半期の中で月間最高の販売となった一方、ホンダは最低の販売台数を記録した。2022年上半期はホンダが自動車部品の確保に苦労したため、前年同期比39%減と大幅に減少し、自動車メーカーの中で最も大きな減少率を示した。ホンダはシェアを2.6%ポイント落としてわずか7.5%と、過去20年間で最低水準となった。モデル別では、前年同期比でプラスに成長したのは2モデルのみであった。コンパクトSUV「HR-V」が前年同期を5,000台、アキュラのスポーツクーペ「NSX」が63台上回ったのとは対照的に、最も人気の高いコンパクトセグメントSUV「CR-V」の上半期販売は11.7万台で、前年同期を9.7万台も下回った。一方、現代自グループは最量販モデルであるコンパクトSUV「ツーソン(Tucson)」が8万4,000台となった。LMC Automotiveの予測では、幅広いラインアップに助けられた現代自グループが2022年にホンダを45万台上回り、2034年まで優位に立つと予測している。

・テスラvs他の自動車メーカー
テスラは年初からプレミアムセグメントを牽引し、2022年上半期の販売台数は前年同期比71%増だった。「Model Y」はテスラの最量販モデルの地位をかろうじて維持しているが、「Model 3」がわずか1,400台差で追い上げている。2021年初めにテスラは「Model Y」の増産に注力したため、他のモデルの販売に苦戦した。2022年上半期は「Model S」と「Model X」の改良で混乱がさらに進み、前年同期が低水準なこともあって「Model S」の販売台数は717%増と大幅に増加した。2021年上半期のプレミアムセグメントはBMWが牽引し、2位のメルセデス・ベンツに7,000台の差で首位に立った。2022年上半期はテスラがBMWを6.1万台上回る飛躍を遂げ、4-6月のプレミアムセグメントのシェアを16%まで押し上げるのに寄与した。同セグメントの6月単月の16.5%というシェアは、2020年12月と2021年12月に次ぐ過去3番目の高さとなる。通常、プレミアムセグメントの販売は第4四半期に伸びる傾向にあり、下半期は2位争いが激化すると予想される。上半期はBMWがメルセデス・ベンツを1.2万台上回ったものの、5月に投入された「Cクラス(C-class)」セダンにより、第2四半期にBMWを200台上回った。しかしながら、LMC AutomotiveはBMWが2022年の販売でメルセデス・ベンツに差を1.3万台付けると予測している。

・ピックアップvs 乗用車
2021年の半導体不足によってデトロイト3がより大きな影響を受けたため、乗用車に対するピックアップの勝利は翌年に持ち越された。ピックアップは乗用車を21.3万台下回って2021年を終えたものの、2022年上半期は4.1万台上回った。2022年に入り乗用車が2.2%ポイントのシェアを失って、初めてシェアが20%を下回ったのに対し、ピックアップは1.6%ポイントのシェア増となった。この大幅な増加の背景には、比較のベースとなる2021年の販売が低水準であったこと、新しいサブセグメントの登場という2つの大きな理由がある。2021年上半期は、市場全体が前年同期比29%増の回復をみせる中、ピックアップの販売台数はわずか14%増であり、他のセグメントはそれを上回る伸びを示していた。同時に、現代自動車とフォードがそれぞれ7月と9月にコンパクトピックアップを投入して、両モデルは2022年上半期累計で5万7,000台を販売しており、ミッドサイズピックアップが失った3万6,000台を補うのに十分なほど好調であった。LMC Automotiveは、2022年通年はピックアップのシェアが19.2%、乗用車は18.4%になると予測している。

 
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原文はこちら

2022年07月20日(水)

・7月19日付の複数の米国メディアとテスラのElon Musk CEOのツイートによると、カリフォルニア州フリーモント(Fremont)工場が節目となる200万台目の電気自動車(EV)を生産したという。
・Musk氏はフリーモント工場に加え、ネバダ・ギガファクトリー(Gigafactory Nevada)にも祝辞を述べたが、それはパナソニックと共有するネバダの施設から駆動ユニットとバッテリーパックを供給されなければ、フリーモント工場がこれほど多くのEVを生産できなかったからである。
・フリーモント工場は、2010年にテスラに売却されるまでは、トヨタとGMの合弁による組立事業、New United Motor Manufacturing, Inc. (NUMMI)として運営されていた。
・当時の取引内容は、トヨタがテスラに5,000万ドルを出資し、テスラが工場の一部を4,200万ドルで買い取り、テスラが800万ドルで工場を改造して操業を開始するというものだった。
・テスラは、「Model S」を皮切りに、「Model X」、「Model 3」、「Model Y」の製造に着手した。
・フリーモント工場は2022年初め、米国で最も生産性の高い自動車工場であると認められた。
・テスラは現在、フリーモント工場でGMとトヨタが運営していた頃よりも多くの自動車を生産しており、年間50万台超に達している。
(multiple sources on July 19, 2022)
(Musk tweet on July 19, 2022)