Model3 (Tesla)

 ニュース
2024年03月27日(水)

・テスラCEOのイーロン・マスク氏は、「運転支援機能『Full Self-Driving (FSD)』」が搭載可能な全ての米国車は今週、1カ月間の無料トライアルが可能になる」とXで発表した。3月26日の米国の複数のメディアが報じた。

・マスク氏の発表によれば、FSDを購入していない既存のテスラのオーナーも、1カ月間FSDを試すことができるという。

・「Model Y」、「Model X」、「Model S」のサイトでは、新車購入者を対象にFSDの1カ月無料トライアルを提供している。一方、「Model 3」の注文ページには、新規購入者がFSDの無料トライアルを受けられることはまだ記載されていない。

・テスラは現在、FSDを1万2,000ドルで販売している。

・Xで共有された流出したと思われるマスク氏の電子メールによると、テスラの従業員は現在、納車を受ける顧客にFSD V12.3.1に短時間試乗してもらうことが義務付けられているという。

・テスラのFSD V12を促進させる最近の動きは、その能力と同社の自動運転車への取り組みを表している。

(multiple sources on March 26, 2024)

2024年03月25日(月)

・テスラは電気自動車(EV)の販売不振と競争の激化を受け、上海ギガファクトリー(Gigafactory Shanghai)での生産を縮小したという事情に詳しい関係者への取材に基づき、デトロイトニュースが3月22日に報じた。

・同社は3月初め、上海ギガファクトリーでの電気SUV「Model Y」とEVセダン「Model 3」の生産について、生産日数を従来の週6日半から週5日に減らすよう、従業員に減産を指示した。

・生産ラインは1日当たり11.5時間シフトの2交代制で、従来通り稼働する。

・テスラは従業員と一部のサプライヤーに対し、4月まで生産縮小を延長する場合に備えるよう伝えている。

・上海ギガファクトリーでは、国内及び輸出向けの両方の車両を生産しているが、これらの市場でもEV販売が伸び悩んでいるほか、競争が激化している。

(Detroit News article on March 22, 2024)

2024年03月13日(水)

・米国道路安全保険協会(IIHS)は3月12日、世界的な自動車メーカー9社の14の運転支援システムの試験結果を公開した。

・14の運転支援システムのうち、4段階評価で上から2番目の「Acceptable(良)」と評価されたのは1つのみで、2つは「Marginal(可)」、残りの11システムは「Poor(不可)」と評価された。

・「我々はBMW、フォード、GM、ジェネシス、レクサス、メルセデス・ベンツ、日産、テスラ、そしてボルボの運転支援システムを評価したが、これらのシステムのほとんどは誤用や、ドライバーが道路で起きていることへの集中力欠如を防ぐための適切な措置を含んでいない」とIIHS会長のDavid Harkey氏は述べた。

・「レクサスLS」で利用可能なTeammateシステムは唯一、「Acceptable」と評価された。

・半自動運転支援システムを備えた「GMC Sierra」と日産の「アリア(Ariya)」の評価は「Marginal」だった。

・「Lexus LS」と日産「アリア」がそれぞれ提供する他のシステムの評価は「Poor」だった。

・フォードの「マスタング・マッハE (Mustang Mach-E)」、ジェネシスの「G90」、メルセデス・ベンツの「Cクラス(C-Class)」セダン、テスラの「Model 3」そしてボルボの「S90」の評価は「Poor」だった。部分的自動化の複数のバージョンで「Poor」の評価を受けたものもあった。

・「搭載機能の欠点はシステム毎に異なる。多くの車両は、ドライバーが道路を見ているか、またはいつでも運転を引き継ぐ用意ができているかをきちんと監視していない。多くの車両では、(システムに運転を任せて)注意散漫になっているドライバーを素早く覚醒させるような強い注意喚起ができていない。また、多くの運転支援システムは乗員がシートベルトを装着していないか、他の重要な安全機能がオフになっている場合でも使用することができる」とIIHSのシニアリサーチアナリストのAlexandra Mueller氏は述べた。

・IIHSの新しい評価プログラムは自動運転システムの意図的な誤用や注意力の低下を減らすことができる安全機能を推奨し、他の方法でリスクが増大する特定の設計特性を阻止することを目的としている。

(IIHS press release on March 12, 2024) (Detroit News article on March 12, 2024)