Malibu (Chevrolet)

 ニュース
2023年11月14日(火)

・中国国家市場監督管理総局は11月10日、上汽GMがリコールの計画を届け出たと発表した。2024年5月31日から以下の車両について順次実施する。

  1. 2019年9月5日-2023年7月12日に生産されたビュイックブランド合計61万1,260台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「エンビジョン(Envision、昂科威) S」、新世代「ラクロス(LaCrosse、君越)」、新世代「リーガル(Regal、君威)」の一部車両。2022年‐2023年型モデルの「エンビジョン(Envision、昂科威) Plus」、「エンクレープ(Enclave、昂科旗)」の一部車両。2023年型モデルの「エンビスタ(Envista、昂揚)」の一部車両。
  2. 2020年5月28日-2023年7月12日に生産されたシボレーブランドの合計19万5,819台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「エキノックス(Equinox、探界者)」、「マリブ(Malibu、邁鋭宝) XL」の一部車両。2022年‐2023年型モデルの「ブレイザー(Blazer、開拓者)」の一部車両。2023年型モデルの「シーカー(Seeker、星邁羅)」の一部車両。
  3. 2020年4月9日-2023年6月15日に生産されたキャデラックブランドの合計32万7,006台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「XT4」、「XT5」、「XT6」の一部車両および2023年型モデルの「GT4」の一部車両。

・燃料ポンプ制御モジュールの耐湿性能不良により、水濡れ後制御モジュールに水が浸入し内部の動作異常を引き起こす恐れがある。走行中にエンジンが停止する場合もあり、安全上のリスクがある。上汽GMはリコール対象車両に改良した燃料ポンプ制御モジュールを無償で交換するとしている。

中国国家市場監督管理総局のリリースに基づく

2023年09月21日(木)

・9月20日付のデトロイトニュースの報道によると、UAWがミズーリ州ウェンツビル(Wentzville)工場でストライキを開始した影響を受け、GMが2,000人の時間給従業員が従事するカンザス州フェアファックス(Fairfax)工場を休止すると発表した。
・ウェンツビル工場がフェアファックス工場に供給するプレス部品が不足していることが影響しているという。フェアファックス工場ではミッドサイズセダンのシボレー「マリブ(Malibu)」とコンパクトクロスオーバーSUVのキャデラック「XT4」が生産されている。
・GMが最後に提示した内容には、4年間で20%の賃上げや一時金などが含まれていたが、UAWのShawn Fain会長は不十分であると判断した。これに対し、GMのMark Reuss社長は、自社の契約案は記録的なレベルであり、組合の要求は実現不可能であると意見書で反論した。
・Reuss氏は、「GMは2035年までに電気自動車(EV)ラインナップを揃えるために邁進しており、EVの未来への移行という点で我々は極めて重要な時期にいる」と述べた。
・GMは既にシボレーのフルサイズピックアップトラック「シルバラード(Silverado)」、ミッドサイズSUV「ブレイザー(Blazer)」、コンパクトクロスオーバーSUV「エキノックス(Equinox)」のEVバージョンの生産を開始している。
・「シルバラードEV」は、シガン州ファクトリーゼロ(Factory Zero)とオリオン(Orion)工場のUAW組合員が生産に従事している。
・「エキノックスEV」と「ブレイザーEV」はメキシコで生産されている。
(Detroit News article on September 20, 2023)
キーワード:工場稼働状況、労働協約交渉

2023年09月19日(火)

・9月15日のデトロイトフリープレスを含む複数の米国メディアの報道によると、GMとフォードは、15日の朝から始まったUAWのストライキが他の工場にも影響すると発表した。
・GMは、ミズーリ州のウェンツビル(Wentzville)工場で生産されるプレス部品が不足するため、カンザス州フェアファックス(Fairfax)工場の生産を休止する見込みであると発表した。コンパクトクロスオーバーSUVのキャデラック「XT4」やミッドサイズセダンのシボレー「マリブ(Malibu)」を生産するフェアファックス工場では、1週間以内に部品不足に陥る可能性があるという。
・フォードのミシガン(Michigan)工場の最終組立工程と塗装工程で始まっているストライキは、同工場の他工程の操業に直接影響が及んでおり、フォードは車体工場とプレス工場の南側サブアッセンブリー・エリアの従業員600人をレイオフすることになった。フォードは声明の中で、影響を受ける労働者について「これはロックアウト(使用者が労働者の争議行為に対抗して、工場などを一時閉鎖し、労働者の就業を拒否すること)ではない」と述べている。
・車体工場とプレス工場のサブアセンブリー・エリアでは、塗装部門で保護のためにEコーティング(電着塗装)された部品を使用している。
・UAWのShawn Fain会長は、レイオフされた労働者を支援することを約束し、状況によっては組合がストライキ基金から資金援助を行なう可能性があると述べた。
・UAWは最初のストライキで、オハイオ州トレド(Toledo)にあるステランティスのジープ工場も標的にしている。
(Detroit Free Press and other sources on September 15, 2023)
キーワード:工場稼働状況、労働協約交渉