・GMは7月23日、第2四半期の総売上高が前年同期比7.2%増の480億ドル、調整後EBITが前年同期比37.2%増の44億ドル、純利益が同14.3%増の29億ドルになったと発表した。
・GMのPaul Jacobson CFOは、ミシガン州ファクトリーゼロ(Factory Zero)で生産していた自動運転車のクルーズ「オリジン(Origin)」について言及し、「同モデルの生産は2023年10月に発生したサンフランシスコでの事故の翌月から休止していたが、今回の無期限での生産休止により6億ドルの費用を計上した」と述べた。
・また、Mary Barra CEOは、「同社の自動運転車部門であるクルーズ(Cruise)は、今後の自動運転車の開発では、『オリジン』の代わりにサブコンパクトクロスオーバー電気SUVの新型シボレー『ボルトEV (Bolt EV)』を活用していく。これは、『オリジン』がそのユニークなデザインゆえに直面した規制上の不確実性に対処するものである。加えて、1台あたりのコストが大幅に下がるため、クルーズはリソースを最適化することができる」と述べた。
・クルーズ・バージョンの「ボルトEV」がどこで組み立てられるかはまだ決定していないが、Jacobson氏によると、アルティウム(Ultium)駆動システムを使用する新型「ボルトEV」を生産するカンザス州フェアファックス(Fairfax)工場になる可能性が高いという。
・同氏によると、メキシコのラモス・アリスペ(Ramos Arizpe)工場ではコンパクトクロスオーバー電気SUVのシボレー「エキノックス(Equinox) EV」が増産されており、フルサイズ電気ピックアップトラックのGMC「シエラ(Sierra) EV」、ミッドサイズクロスオーバー電気SUVのキャデラック「オプティック(Optiq)」、フルサイズ電気SUVのキャデラック「エスカレードIQ (Escalade IQ)」、手作りの4人乗りフルサイズEVセダンのキャデラック「セレスティック(Celestiq)」は2024年後半に発売されるという。
・GMは2024年の調整後EBITについて、従来見通しの125億~145億ドルに対し、130億~150億ドルに上方修正した。
(GM Q2 Letter on July 23, 2024) (GM Q2 results July 23, 2024) (Detroit Free Press July 23, 2024)