・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2024年2月のタイにおける新車販売台数は前年同月比26.1%減の5万2,843台となった。乗用車、ピックアップトラック、乗用ピックアップ(PPV)、5-10トントラックの販売が減少した。FTIは減少の主な要因として、金融機関によるローン審査の厳格化、高水準の家計債務、景気減速、2024年度政府予算執行の遅れなどを挙げている。1-2月の累計販売は21.5%減の10万7,657台。
・Toyota Motor Thailand(TMT)のデータによると、2月販売のメーカー別では、トヨタ(Lexusを含む)が前年同月比23.1%減の1万9,702台、シェア37.3%で首位。続いて、ホンダが1.4%減の8,587台、いすゞが50.2%減の7,653台、三菱が26.4%減の2,655台、フォードが38.6%減の2,206台となった。なお、中国メーカーではBYDが46.4%減の1,109台で7位、長城汽車が21.7%増の943台で9位となった。
・2月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は20.1%減の1万9,861台、商用車は29.4%減の3万2,982台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は44.0%減の1万8,839台。
・2月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で8,071台、2位がいすゞ「D-Max」で6,822台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で4,741台、4位がホンダ「シティ(City)」で3,591台、5位がトヨタ「ヤリスクロス(Yaris Cross)」で2,934台となった。
・FTIが発表した2月の生産台数は前年同月比19.3%減の13万3,690台。タイ国内販売向け生産が全体の35.1%、輸出向けが64.9%だった。1-2月の累計生産は前年同期比15.9%減の27万5,792台。
・2月の完成車輸出台数は、前年同月比0.2%増の8万8,720台。仕向地の一部での景気後退などにより、アジア、中東、アフリカ、欧州向けが減少した。また、紅海での海運混乱を考慮して船会社が喜望峰を回るルートを選択するため、輸送リードタイムが長期化した。金額ベースでは前年同月比10.7%増の606.6億バーツだった。1-2月の累計輸出台数は前年同期比0.1%増の17万5,436台となった。