・東風汽車は11月5日、上海で開催されている第6回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)に自社開発のeドライブアセンブリ「iD3-260」、ハイブリッド(HV)システム「馬赫4HD」シリーズを展示した。また、東風ブランドから電気自動車(EV)のオフロードSUV「猛士917」、嵐図ブランドからプレミアムMPV「夢想家(Dreamer)」などの車種を出展した。ホンダや日産など合弁パートナーは、東風ホンダが「シビック(Civic)」セダンの高性能モデル「シビック タイプR (Civic Type R)」、東風日産がヴェヌーシア(Venucia、啓辰)ブランドからプラグインハイブリッド(PHV)車のミッドサイズSUV「啓辰 大V DD-i」などを出展した。
・eドライブアセンブリ「iD3-260」は、高度に統合された高圧油冷SiC電気駆動システムである。全体の重量や出力密度などの指標が大幅に改善されている。HVシステム「馬赫4HD70」は業界内でシフト数の最も多いDHT (HV専用トランスミッション)で、EV、シリーズ、エンジン駆動およびパラレルなど多種の駆動モードを実現し、HV/PHVの全速域、全シナリオに対応する。
・このほか、東風傘下の東風悦享科技有限公司も港湾用の自動運転による水平輸送システムを出展した。同システムは最新の無人運転技術を採用しており、港湾運送事業での知能化を促進できる。また、東風悦享のカスタマイズ可能なスマート港湾包括ソリューションは、総合海運企業の中国遠洋海運集団有限公司(China COSCO Shipping Corporation Limited、中遠海運集団)の世界37の港湾における無人運転コンテナトラックの導入に採用される計画。
・また、東風傘下の東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)、エンジン製造会社である東風本田発動機有限公司(DHEC)は輸入博で提携パートナーと調達意向書に調印する予定。