・Infineon Technologiesは7月13日、台湾の半導体大手MediaTekおよび同社の設計パートナーとともに、使いやすいコックピットソリューションを開発したと発表した。このソリューションは、InfineonのTRAVEO CYT4DN MCUファミリーとエントリーレベルのMediaTek Dimensity Auto SoCソリューションをベースとしており、ハードウェアとソフトウェアのシステムBOMコストを削減した。
・この新しいコックピットソリューションは、クラスターと車載インフォテインメントディスプレイ用に1920 x 720ピクセルの解像度をサポートしている。クラスターディスプレイはASIL-B準拠のTRAVEO CYT4DN MCUによって駆動され、高い信頼性を確保している。また、このSoCはオープンソースのAndroidオペレーティングシステムで動作するため、ハイパーバイザーや大規模な商用オペレーティングシステムが不要となり、ソフトウェアが簡素化されてコストの大幅削減が可能となる。
・InfineonのCYT4DN MCUは、SoCの安全コンパニオンとして機能し、自動車用クラスターのASIL-B安全目標を満たしている。TRAVEO MCUは、SoCによってレンダリングされたコンテンツを監視し、車両ネットワークとの通信などの通常のコンパニオン機能に加えて、エラーが発生した場合には機能を縮小して処理を引き継ぐ。