・フォード・オトサンは3月11日、同社が展開する重量級商用車ブランドのフォード・トラックが、イベコと重量級トラックの新しいキャビンの設計とエンジニアリングに関する拘束力のある共同開発契約(JDA)に署名したと発表した。これに先立ち、両社は2024年3月14日に、独占的かつ拘束力のない基本合意書(MOU)を交わしており、今回の署名でより実質的なプロジェクトへと転換した形となる。
・JDAは、新型の重量級トラックのキャビンの共同開発、および当てはまる場合は共同調達のための契約上の枠組みだという。両社は、スタイリングや設計コンセプトをカスタマイズしたキャビンの製造・組立をそれぞれの施設で行い、フォード・トラックとイベコのそれぞれのブランドの下で販売する。
・新しいキャビンは、今後EUで発効予定の基準である「Direct Vision Standard」に適合し、炭素排出量削減のためエアロダイナミクスが改善されている。キャビンの快適性、安全性、エアロダイナミクス、モジュール性に重点を置きながら、コスト効率と全てのパワートレインとの完全な互換性を優先する。2028年までに生産準備が整う予定である。JDAのもと、両社は共同で推定3億4,300万ユーロを投じる。