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2024年06月24日(月)

・BMWは6月21日、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ(Spartanburg)工場に、工場設立30周年となる節目の年に北米初のプレス工場を開設したと発表した。

・このプレス工場では、2024年秋に発売するミッドサイズクロスオーバーSUVの新型「X3」に用いる板金部品のプレス加工を行う。プレス工場では、ドア、フェンダー、リフトゲート、ボディサイドなどの部品を生産する。

・BMWは新プレス工場の建設に2億ドル超を投資した。プレス工場の敷地面積は21万9,000平方フィート(約2万平方メートル)で、200人超の新規雇用を創出した。

・新プレス工場では、スチールコイルがコイルラインに供給され、毎分最大70ストロークで切断されたブランクが、プレスラインに供給される。プレスラインは5つのスタンピング・ステーションで構成され、サーボ技術を使用して生産量を増加させる。プレスラインは毎分最大18ストロークで稼働し、1日あたり最大1万個の部品をプレスすることができる。

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2024年05月14日(火)

・5月10日付のメキシコ現地メディアMexico Nowによれば、台湾のティア2サプライヤーでプレス加工などを手掛けるLemtech Holdingsは、700万ドルを投じてメキシコ・ケレタロ州に同社にとってメキシコ初となる工場を開設したと発表した。

・新工場は自動車産業向けの金属プレス、プラスチック射出成形、機械組立に特化し、2024年末までに60人、2025年までに合計で80人の従業員を雇用する。

・同社では将来300万ドルを追加投資して事業拡大を図る。

(Mexico Now on May 10, 2024)

2023年10月31日(火)

・10月29日付の複数の米国メディアの報道によると、UAW全国フォード協議会は、暫定協約を組合員に送付することを決定し、11月1日から11月中旬にかけて組合員による承認投票を実施する。UAWによると、この暫定協約には、4年半の契約期間中に81億ドルの製品コミットメントと工場投資が含まれている(詳細は下記の通り)。

  • イリノイ州シカゴ(Chicago)工場:4億ドル投資。 ハイブリッド車(HV)や警察仕様車を含む「エクスプローラー(Explorer)」、リンカーン「アビエーター(Aviator)」の生産を継続。
  • ミシガン州ディアボーン(Dearborn)トラック工場とルージュEVセンター(Rouge Electric Vehicle Center):9億ドル投資。HVやラプター(Raptor)バージョンを含む「F-150」、電気自動車(EV)バージョン「F-150ライトニング(Lightning)」の生産を継続。新しいEVトラックを追加予定。
  • ミシガン州フラットロック(Flat Rock)工場:5,000万ドル投資。 マスタング(Mustang)の生産を継続。承認待ちの新型モデルを追加予定。
  • ミズーリ州カンザスシティ(Kansas City)工場:10億ドル投資。HVと警察仕様車を含む「F-150」、「トランジット(Transit)」、「トランジットEV」の生産を継続。
  • ケンタッキー(Kentucky)トラック工場:7億5,000万ドル投資、「Fシリーズ スーパー デューティ(F-Series Super Duty)」、「エクスペディション(Expedition)」、HVを含むリンカーン「ナビゲーター(Navigator)」の生産を継続。
  • ケンタッキー州ルイビル(Louisville)工場:12億ドル投資。「エスケープ(Escape)」とリンカーン「コルセア(Corsair)」の生産を継続し、新しいEVを追加する。
  • ミシガン(Michigan)工場:2億5,000万ドル投資。ラプターを含む「ブロンコ(Bronco)」と「レンジャー(Ranger)」の生産を継続。第3シフトの人員追加。ラプターを含む「マスタング」、「ブロンコ」、「レンジャー」や「F-150」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」、「Fシリーズ スーパー デューティ」、「エスケープ」、リンカーン「コルセア」のプレス加工を継続。
  • オハイオ(Ohio)工場:21億ドル投資。 中型トラック、「Fシリーズ スーパー デューティ」、「Eシリーズ Cutaway」、Stripped Chassisの生産を継続し、新しいEVバンを追加する。
  • ミシガン州ディアボーン・エンジン工場:2,000万ドル投資。Duratecエンジンの生産を継続し、新しいEVバッテリーパック追加。
  • オハイオ州クリーブランド(Cleveland)エンジン工場:1億ドル投資。DuratecエンジンとCycloneエンジンの生産を継続。
  • オハイオ州リマ(Lima)エンジン工場:9,000万ドル投資。CycloneエンジンとNanoエンジンの生産を継続。
  • ウッドヘブン(Woodheaven)鍛造工場: 300万ドル投資。現行製品の生産を継続し、7.3Lエンジンプログラム用の鍛造スチールクランクシャフトを追加予定。
  • ミシガン州リボニア・トランスミッション(Livonia Transmission)工場:1億2,000万ドル投資。10R、8FM、6Rトランスミッションの生産を継続。現行ギアの生産も継続。
  • オハイオ州シャロンビル・トランスミッション(Sharonville Transmission)工場:1億6,000万ドル投資。10Rトランスミッション、現行ギアファミリー、6Rトランスミッションの生産を継続。
  • バンダイク電気パワートレインセンター(Van Dyke Electric Powertrain Center): 2億3,000万ドル投資。新しいEVパワーユニットを追加。現行のEVパワーユニット、8F57とHF55、6F、HF45の生産を継続。
  • ミシガン州ローソンビル(Rawsonville)部品工場:2億ドル投資。 GEN IV バッテリーの生産継続と生産能力追加、BEV H と BEV G バッテリー生産を継続、新しいハイブリッドバッテリー、AIS、カーボンキャニスター、シーケンシング、10R オイルポンプの継続、プラグ上のコイルと 6R オイルポンプの生産を継続。
  • ミシガン州スターリング・アクスル(Sterling Axle)工場:1億3,000万ドル投資。 「F-150」、「Fシリーズ スーパー デューティ」、「マスタング」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」、「エクスプローラー」、「トランジット」向けのアクスル生産を継続。
  • ニューヨーク州バッファロー(Buffalo)プレス工場:8,000万ドル投資、「エッジ(Edge)」とリンカーン「ノーチラス(Nautilus)」向けプレス部品の生産を継続。新しいEVのプレス部品を追加。「Fシリーズ スーパー デューティ」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」、「Eシリーズ」、中型トラックのプレス部品の生産を継続。
  • イリノイ州シカゴ・プレス工場:3,000万ドル投資。「エクスプローラー」、「トランジット」、「Fシリーズ スーパー デューティ」、リンカーン「アビエーター(Aviator)」のプレス部品の生産を継続。
  • ミシガン州ディアボーン・プレス工場:1億5,000万ドルをディアボーン多角化製造(Dearborn Diversified Manufacturing)工場と共有。「F-150」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」、「ブロンコ」、「Fシリーズ スーパー デューティ」、「F-150 ライトニング」のプレス加工を継続。ルージュEVセンターで新型EVのプレス加工を行う。
  • ミシガン州ディアボーン多角化製造工場:1億5,000万ドルをディアボーン・プレス工場と共有。「F-150」、「エクスペディション」、リンカーン「ナビゲーター」、「Fシリーズ スーパー デューティ」のハイドロフォーミングを継続。「F-150」のアクスル、ショック、タイヤとホイール、フロントホイールエンドアセンブリーを継続、「エッジ」のタイヤとホイールの生産を継続。
  • ミシガン州ウッドヘブン・プレス工場:1億5,000万ドル投資。「エクスプローラー」、 「ブロンコ」、「マスタング」、サービスパーツのプレス加工を継続。新型EVのプレス加工を追加。「エスケープ」、リンカーン「コルセア」と「アビエーター」、「エクスプローラー」のプレス加工と熱間成形を継続。

(Detroit News and other sources on October 29, 2023) (UAW-Ford site)