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2025年02月12日(水)

・プロドゥアは2月7日、2025年の設備投資額を前年の2倍以上の16億リンギット(約550億円)に引き上げると発表した。

・投資の大半は、工場の改修やプレス加工能力の向上、新モデルの開発、設備更新に充てられる。これにより、ベンダーを含む生産能力の統合を進め、サービス品質や生産性の向上を図るとともに、製品開発や新モデル開発力を強化する狙いがある。

・2024年には、36万8,100台という年間生産能力を上回るの生産台数を達成した。ダウンタイムの最小化や、計画的なメンテナンスの実施、ダイナミックな計画に基づきベンダーやディーラーとの緊密な調整を行い、課題を克服したことが奏功したという。

・2025年は、将来の製品開発を見据えた生産の自立性強化に注力する。また、マレーシア国内のベンダーから合計108億リンギット(約3,710億円)相当の現地部品を調達する計画だ。さらに政府と連携しながら、ベンダーとディーラーの能力向上にも取り組み方針としている。

(From Perodua Malaysia press release dated February 7, 2025)

2025年01月06日(月)

・12月30日付のブラジル現地メディアAuto Esporteの報道によれば、BYDのブラジル・カマサリ(Camaçari)工場の操業開始時期が延期される可能性がある。これは建設会社Jinjiang Construction Brazilとの契約が最近解除されたことによる。 

・ブラジル労働検察庁などの当局が主導した調査では、中国人労働者163人が奴隷のように働かされている重大な労働法違反が判明し建設現場の一部で工事が差し止められた。BYDとJinjiangの契約は解除され複合施設での建設スケジュールに影響が出ている。 

・SKD組立を含む第1ステップを2025年3月に開始する予定に変更はないが30~120日程度遅延する可能性がある。2025年8月に予定されている国営化率70%の第2ステップは塗装やプレス加工などの現地生産工程を含んでおり大幅に遅延する可能性が高い。また、労働者の書類に不正が見つかったためブラジル外務省はBYD社員の一時就労ビザの発給を停止した。 

・BYDが事業を継続するには労働規制を厳守すると共に進行中の捜査で指摘されている人身売買や労働搾取の疑惑に対処する必要がある。 

(Auto Esporte on December 30, 2024)

2024年12月04日(水)

・BYDはブラジル・バイーア(Bahia)州カマサリ(Camacari)工場が2025年3月に稼働を開始し、1.5Lフレックス燃料のプラグインハイブリッド(PHV)エンジン工場を併設すると発表した。ブラジル現地メディアAutoIndustriaが12月2日付で報じた。

・カマサリ工場では、まず中国から輸入されたミッドサイズクロスオーバーSUV「宋(Song) Pro」とサブコンパクトハッチバックEV「ドルフィン・ミニ(Dolphin Mini)」のSKDキットを組み立て、2025年後半には1.5Lフレックス・プラグインハイブリッドエンジンの生産が開始される予定。2025年8月からはプレス加工や塗装といった他の工程も開始される見込み。

・BYDはこれらのプロジェクトのため、1月に2,000人、3月にさらに3,000人の従業員を雇用する予定で、2025年12月までに従業員数は1万人に達すると予想されている。同社は2026年末までに2万人の雇用を創出すると宣言している。

・BYDの米州・欧州担当CEOであるStela Li氏は、「カマサリ工場はカーニバルの時期に開設する予定で、8月にはフル生産に移行する。中国国外では最大級の複合施設となる。フレックス・プラグインハイブリッドエンジンを発表し、バイーアを研究開発センターにして、ここで革新的な産業を生み出すつもりだ」と述べた。

・カマサリ工場の建設は9カ月前に開始された。フェーズ1.1には、車両組立工場とテストトラックが含まれる。フェーズ1.2では、EV/HV車生産用の28棟の新棟と在庫ヤードが追加され、年間30万台の車両生産が可能になるという。

(AutoIndustria on December 2, 2024)