・ホンダは9月10日、米オハイオ州におけるホンダEVハブ設立の進捗状況を発表した。EVハブは、メアリーズビル(Marysville)工場、イーストリバティ(East Liberty)工場、アンナ(Anna)エンジン工場で構成される。三工場とも現在改修を進めている。
・ホンダは、2025年後半にメアリーズビル工場で、次世代電気自動車(EV)モデルの方向性を示すコンセプトモデル「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト(Acura Performance EV Concept)」に基づくアキュラEVの生産開始を目指している。
・アンナエンジン工場では、メガキャスト部品となるインテリジェントパワーユニット(IPU)ケースを生産する6,000トンの高圧ダイカストマシン6基のうち、最初の1基が設置されている。IPUはEVバッテリーを搭載するとともに、車両プラットフォームの一部となる。
・メアリーズビル工場では2つの生産ラインが統合され、同じラインでガソリン車、ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)の生産が可能になった。現在、アンナエンジン工場のIPUケースと、ホンダのLGエナジーソリューションとの合弁バッテリー工場で生産されるバッテリーモジュールを組み合わせるIPUのサブアッセンブリーの生産ラインを開発中。
・ホンダは2022年10月にオハイオ州にホンダEVハブを設立する計画を発表し、その中にはオハイオ州の自動車工場の改修への7億ドルの投資も含まれていた。ホンダとLG Energy Solutionは、合弁バッテリー工場(L-H Battery Company, Inc.)への35億ドルの投資も約束し、投資総額は全体で44億ドルに達するとみられる。合弁バッテリー工場は2024年末までに完成予定で、年間生産能力は約40GWh。