鋳造

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2024年09月27日(金)

・ロシアのカマズ(KAMAZ)は9月26日、ヤロスラブリ(Yaroslavl)地方にあるKAMAZの子会社Tutaevsky Motor Plant (TMZ)で、シリンダーブロックの生産ラインに新たな生産設備を導入したと発表した。

・設置作業が完了した後、シリンダーブロック鋳造用の新しい生産技術が2024年10月より量産ラインに適用される。TMZが生産する8気筒及び12気筒エンジン用としてYaroslavl Motor Plant向けに供給されるシリンダーブロックとして使用される。

・新しい設備は鋳鉄工場のコアセクションに設置される。コア設備に加え、コアセットの塗装と乾燥のための周辺設備と、年間6,000セット以上のコア部品の生産に対応する生産技術が含まれるという。

Based on KAMAZ press release 

2024年09月25日(水)

法士特は、ドイツのハノーバー(Hanover)で開催されるIAA Transportationに出展したと発表した。

・「F9JZ140A」は、中型商用車用の統合型9速AMT。機電システムの統合に加えて、アクチュエータと中央クラッチが一体化されたコンパクト設計により、車両に容易に導入できる。アルミ合金により、180kgと軽量。システム効率は最高99.8%以上に達する。さらに、エコクルーズやトラクションコントロールモード、坂道のスマートスタートなどのインテリジェントモードを通じて燃費を低減し、安全性も高めた。

・「F2HD45-P」は、4.5-10tの小型トラック向けのデュアルモーターマルチモードパワーカップリング技術を採用したハイブリッドシステム。電気(EV)とハイブリッド(HV)のモード切り換えを迅速かつスムーズに行うことができる。EVモード、HVモード、オーバースピードモードなどのモード選択も可能。デュアルモーターシステムとエネルギー管理により、全体の燃費削減率は25%以上だという。

・「FS4E200-2E 3in1電動駆動システム」は、高出力密度のモーターコントローラーと高速フラットワイヤー大出力モーター、4速フルヘリカルギアボックスを統合した新エネルギー動力システム。一体型アルミ鋳造ハウジングで、システムの重量はわずか380kg。類似製品と比較して200kg以上軽く、システム効率は2%以上向上した。さらに、空気圧シフト操作機構を採用し、外部にTCU、電磁弁、センサー、ハーネスが不要となるため、信頼性が大幅に向上した。(2024年9月18日付法士特のWechat公式アカウントより)

2024年09月12日(木)

・スペイン・マドリードに本拠を構えるルノー・吉利汽車傘下のパワートレインメーカーHORSEは9月11日、アルミ製エンジンシリンダーヘッド鋳造用の新しい自動化生産ラインを導入するため、ブラジル・クリチバ(Curitiba)工場に3,280万ユーロを投資すると発表した。

・アルミ製シリンダーヘッドは重力鋳造プロセスで生産され、HORSEの1.0L 3気筒(HR10)および1.3L 4気筒(HR13)フレックス燃料エンジンに使用される。このプロセスにより、シリンダーヘッドはクリチバ工場内で完全に生産されることになる。

・今回の投資のうち2,630万ユーロは、2026年までに60人を新規雇用する見込みの新たな自動化生産ラインのための投資となる。残りの650万ユーロは、年間21万個が見込まれるシリンダーヘッドの生産量増加に対応するための工場のテストおよび検証機能に使用される。

・クリチバ工場の新ラインはシリンダー生産に重力鋳造を採用するHORSE初のラインとなり、2026年10月までにフル稼働する予定。

(Horse Brazil on September 11, 2024)