鋳造

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2023年06月01日(木)

・ホンダは5月31日、米オハイオ州にあるアンナ(Anna)エンジン工場で、エンジンの累計生産台数が3,000万基に達したと発表した。3,000万基目のエンジンは、米国販売の60%近くを占めるホンダ「Accord (アコード)」と「CR-V」のハイブリッド車(HV)に搭載されている2モーターハイブリッドシステムを構成している2.0L 4気筒アトキンソンサイクルエンジンだった。
・ホンダの世界最大のエンジン工場であるアンナ工場では、オハイオ州で生産されるホンダおよびアキュラの電気自動車(EV)用バッテリーモジュールとその制御ハードウェアを収納するインテリジェントパワーユニット(IPU)の鋳造部品の生産に向けた改修を進めている。
・ホンダは2022年10月、EV生産事業のハブ化に向けオハイオ州へ7億ドルを投資すると発表した。2025年のEV生産に向けてアンナエンジン工場、イーストリバティ(East Liberty)工場メアリーズビル(Marysville)工場を改修する。
・また、ホンダとLG Energy Solution(LGES)は最近、イーストリバティとメアリスビルの両工場で生産されるEV用のリチウムイオン電池を生産するオハイオ州の合弁バッテリー工場の起工式を行った。両社は、合弁バッテリー工場に35億ドルを投資しており、投資総額は44億ドルに達する。
・このうち、年間118万基のエンジン生産能力を持つアンナエンジン工場には総額29億ドルが投資された。現在2,900人の従業員が、1.5L、2.0L、3.0Lターボを含むV6および直列4気筒エンジン、2.0Lアトキンソンサイクルハイブリッドエンジンとホンダの米国およびグローバル工場向けのエンジン部品を生産している。
ホンダのリリースをみる

2023年05月17日(水)

・ノルウェーのバッテリーメーカーFreyr Batteryは5月15日、モー・イ・ラーナ(Mo i Rana)工場で2023年第2四半期に計画する電極生産に向けた準備が進んでいると発表した。同社のオペレーションチームが顧客認定工場(Customer Qualification Plant: CQP)での活動を強化しているという。
・同社は16のサプライヤーから調達した35の生産設備パッケージを統合し、388ある生産工程のうち296工程の準備が完了しているという。
・現在は正極と負極の電極を鋳造する工程を開始する準備のほか、生産ラインや生産工程間の調整を進めているという。
Based on FREYR Battery press release

2023年05月16日(火)

・5月10日付のメキシコ現地メディアMexico-Nowによれば、メキシコの製鉄大手Ternium Mexicoは、USMCA原産地規則に準拠するため、自動車OEMおよび自動車部品メーカー向け鉄鋼半製品(スラブ)を生産するメキシコ・ペスケリア(Pesqueria)にある産業センターの19億4,000万ドルの拡張計画を発表した。規則と商業環境の変化を受け、競争力と市場シェアを維持するためにこの投資を行うという。
・Terniumは、溶鉱炉と注湯、連続鋳造、脱ガス、および溶削のための電気炉を備えた製鋼工場を建設し、年間260万トンのスラブを生産する予定。
(Mexico-Now article on May 10, 2023)