日本電産 (株)

会社概要

■URL

http://www.nidec.com/ja-JP/

■本社所在地

〒601-8205 京都府京都市南区久世殿城町338

業容

-ブラシレスDCモーターの世界シェアトップ。車載製品ではパワーステアリング用モーターの世界シェアトップ (同社発表)。

-製品グループは、精密小型モーター、車載および家電・商業・産業用製品、機器装置、電子・光学部品で構成。

事業動向

-2021年3月期に売上高2兆円、うち車載売上高7,000億円~1兆円を目指す。グローバル化、電動化、モジュール化を進め、電動パワーステアリング (EPS) 用モーターでは世界シェア50%を目指す。

-現在、国内における駆動モーター/E-Axleの納入はないが、中国でのビジネス獲得を機に、次に示すE-Axleのフルライン化に踏み切った:
   ピーク出力 150 kW:広州汽車向け量産中  D/E セグメント乗用車向け
     同   100 kW:2020年量産開始  B/C セグメント乗用車向け
     同   70 kW:2021年量産予定  A/B セグメント乗用車向け
     同   50 kW:2022年量産予定  軽/A セグメント乗用車向け
     同   200 kW:2023年量産予定  D/E セグメント乗用車向け
-標準化とグループ内製率の高さから画期的な低価格を実現したと見られ、多数の引き合いを受けている。同社によれば、受注見込みは2019年10~12月期で1000万台を超えており、これを背景として世界3極の生産体制構築のため組立設備に2000億円の投資を行うとし、完了すれば年産能力は1000万個に達する。同社全体で2025年までに売上を5兆円(現在の3倍)に引き上げる計画だが、E-Axleはその成長を担う基幹製品と位置づけられており、今後も積極的な投資がなされる。

EVトラクションモーターに関する主な動向
吉利 (Geely) EVへの採用
日本電産は、吉利汽車の電気自動車 (EV) 「幾何C (Geometry C)」にトラクションモーターシステムE-Axleの150kWモデルである「Ni150Ex」が採用されたと発表した。「幾何C」に搭載される「Ni150Ex」は、2019 年 4月に量産開始したE-Axleから進化したモデルで、日本電産が得意とする精密小型モーター開発で培われた、優れた磁気回路設計ノウハウや永久磁石と独自のモーター油冷構造を生かした軽薄短小モーター構造のほか、第2世代のインバーターを採用している。これにより、「幾何C」の動力性能、電費性能、音振性能の向上に加え、車重の低減に大きく貢献しているという。最高出力150kW、最大システム出力トルク3,100Nm、重量91kg。(2020年5月27日付プレスリリースより)

日本電産PSAイーモーターズの設立
-PSAとの自動車用トラクションモーター合弁会社の設立手続きが完了したと発表した。社名は「日本電産PSAイーモーターズ」で、設立時払込資本金は1500万ユーロ(約19億5千万円)。日本電産ルロア・ソマーホールディングとPSAオートモービルスが折半出資した。本社と開発拠点はフランスのキャリエール・ス・ポワシー、生産拠点は同国のトレムリーに置く。自動車用トラクションモーターとインバーターの開発・生産・販売を行う。(2018年5月18日付日刊自動車新聞より)

広州尼得科汽車駆動系統有限公司の設立
-広州汽車集団股份有限公司は、董事会で「広汽部品新エネルギー集積電気駆動システムプロジェクトに関する議案」が承認されたと発表した。完全子会社であるGAC Component[広汽零部件有限公司]と日本電産が合弁会社の「広州尼得科汽車駆動系統有限公司」を設立し、新エネルギー車用駆動モーターの工場を建設することに同意した。プロジェクトの総投資額は約10億5,053万元。そのうち合弁会社の資本金は6億元で、広汽零部件有限公司はその49%にあたる2億9,400万元を出資する。(2019年8月1日付プレスリリースより)

広汽汽車EVへの採用
-量販車の第1弾として広州汽車の電気自動車 (EV) AionSに搭載されたほか、9月に生産開始する自動運転搭載SUV「AionLX」への搭載も見込んでいる。このほか、欧州や米国、日本といった15社の自動車メーカーから引き合いを受けているという。(2019年4月25日付日刊自動車新聞より)

 

日本電産グループの車載事業

事業分野 社名 生産拠点 主な製品
車載用モーター 日本電産 ドイツ、スペイン、ポーランド、メキシコ、中国・大連および浙江、インド 各種モーター (ブレーキ用、シート調整用、電動パワステ用、エンジン冷却用、サンルーフ用など)、アクチュエーター
日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ
自動車部品 日本電産トーソク ベトナム2拠点、中国・浙江、メキシコ コントロールバルブ、ステッピングモーター、電磁弁、スプールバルブ、ハーネスモジュール、電動オイルポンプ
日本電産GPM ドイツ、ブラジル、中国・蘇州 ウォーターポンプ、オイルポンプ
日本電産サンキョー

日本・長野、日本・裾野、中国・広州、ベトナム、米国・インディアナ州、インドネシア

ステッピングモーター、魚眼レンズ
電子制御ユニット 日本電産エレシス 日本・宇都宮、米国、中国・中山、タイ 電子制御ユニット (EPS、ABS、VSA、ADSなど)
安全システム (車線維持支援システム、ミリ波レーダー、衝突被害軽減ブレーキシステム、乗員検知システムなど)
日本電産モビリティ 日本 アクティブセーフティ、ボディ電装、EPS、電源制御

資本構成

-東京証券取引所一部上場 (2020年3月31日現在)
氏名または会社名 出資比率 (%)
個人株主 8.44
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) 6.40
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 (信託口) 4.71
株式会社京都銀行 4.23
株式会社エスエヌ興産 3.45
株式会社三菱UFJ銀行 2.53
JP MORGAN CHASE BANK 385632 2.52
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 2.38
日本生命保険相互会社 2.24
明治安田生命保険相互会社 2.18
合計 39.12



主要製品

日本電産
モーター (Motors)

  • 電動パワーステアリング (EPS) (For electric power steering systems, EPS)
  • エンジンクーリング (For engine cooling)
  • シートアジャスター (For seat adjusters)
  • ブレーキ (ABS) (For brakes, ESP/ABS)
  • トラクションモーター (For traction motors)
  • スイッチトリラクタンスモーター (Switched reluctance motor)

E-Axle
インホイールモーター (In-wheel motor)

日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

モーター (Motors)

  • ブレーキ系統 (For brake systems)
  • シートアジャスター (For seat adjusters)
  • ステアリングコラムアジャスター (For steering column adjusters)
  • エンジンクーリング (For engine cooling)
  • サンルーフ (For sunroof closures)
  • トランク/テールゲート電動開閉用 (For trunk openers/power liftgates)

アクチュエーター (Actuators)

日本電産トーソク
CVT・AT用コントロールバルブ (Control valves for CVTs and ATs)
ステッピングモーター (Stepping motors)
電磁弁 (ソレノイドバルブ) (Solenoid valves)
スプールバルブ (Spool valves)
ハーネスモジュール (Harness modules)
電動オイルポンプ (Electric oil-pumps)

NIDEC GPM
コンベンショナルウォーターポンプ (Conventional water pumps)
バリアブルウォーターポンプ (Adjustable water pumps)
コンベンショナルオイルポンプ (Conventional oil pumps)
バリアブルオイルポンプ (Adjustable oil pumps)
モジュール製品 (Modules)
トランスミッションオイルポンプ (Transmission oil pumps)

日本電産サンキョー
ステッピングモーター (Stepping motors)
リレー (Relays)
魚眼レンズ (Ultra wide angle lens units)
広角レンズ(Wide Angle Lenses)
超広角レンズ(Super-Wide Angle Lenses)
精密プラスチックパーツ(Precision Plastic Parts)
樹脂成型パーツ(Resin Molded Parts)

日本電産エレシス
EPS (電動パワーステアリング) ユニット (Electric power steering units)
VSA (車両挙動安定化制御システム) (Vehicle stability assist systems)
EPB (電動パーキングブレーキ) ユニット (Electric parking brake units)
ESB (電動サーボブレーキ) ユニット (Electric servo brake units)
ABS (アンチロックブレーキ) ユニット (Antilock brake systems)
ADS (アクティブダンパー制御) ユニット (Active dumper systems)
PA (パーキングアシスト) ユニット (Parking assist units)
LKAS (車線維持支援システム) ユニット (Lane keep assist systems)
76GHz帯ミリ波レーダー (76GHz-band millimetric wave radar units)
EPT制御ユニット(Electric Pre Tensioner)
CMBS (衝突被害軽減ブレーキシステム) 制御ユニット (Collision mitigation brake systems)
ODS (乗員検知システム) (Occupant detection systems)

日本電産モビリティ
3D-LiDAR
ドライバーモニタリングセンサー
ボディコントロールモジュール (BCM)
挟まれ防止機能付きパワーウインドスイッチ (PWS)
セキュリティエントリー製品
EPSユニット
アイドリングストップシステム用DC/DCコンバーター
xEV用DC/DCコンバーター

沿革

1973年07月 京都市西京区に日本電産株式会社を設立。
1973年08月 精密小型交流モーターの製造・販売を開始。
1984年10月 滋賀県愛知郡愛知川町 (現 愛荘町) に滋賀工場 (現 滋賀技術開発センター) を開設。
1988年11月 京都証券取引所並びに大阪証券取引所市場第2部に株式を上場。
1997年03月 トーソク (株) (現 日本電産トーソク (株)) に資本参加。
1997年12月 日本電産トーソク・ベトナム会社を設立。
1998年09月 東京証券取引所市場第1部上場、大阪証券取引所市場第1部に指定。
2001年09月 ニューヨーク証券取引所へ上場。
2003年05月 京都市南区に本社事務所を移転し、中央開発技術研究所を開設。
2003年10月 (株) 三協精機製作所 (現 日本電産サンキョー (株)) に資本参加。
2006年02月 中国に日本電産自動車モータ (浙江) 有限公司を設立。
2006年12月 Valeoのモータ&アクチュエータ事業を買収し、日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ (株) を設立。
2009年11月 滋賀技術開発センターの新本館棟がオープン。
2010年09月 米国・Emerson Electric Co.の所有するMotors & Controls 事業を買収し、日本電産モータ (株) を設立。また、持株会社として日本電産モータホールディングス (株) を設立。
2010年12月 インド日本電産を設立。
2012年04月 日本電産シンガポールモーター基礎技術研究所を開設。
2012年06月 日本電産中央モーター基礎技術研究所を開設。
2012年09月 日本電産台湾モーター基礎技術研究所を開設。
2012年10月 日本電産サンキョー (株) が、韓国・SCD Co., Ltd.を買収。
2012年12月 中国・江蘇凱宇汽車電器有限公司 (現 日本電産凱宇汽車電器 (江蘇) 有限公司) に資本参加。
2013年04月 米国に車載用モーター事業のアメリカ市場での統括拠点として、日本電産自動車モータ・アメリカ (株) を設立。
2014年01月 日本電産サンキョー (株) が、三菱マテリアルシーエムアイ (株) (現 日本電産サンキョーシーエムアイ (株))を買収。
川崎市に日本電産中央モーター基礎技術研究所新棟がオープン。
2014年03月 (株) ホンダエレシス (現 日本電産エレシス (株)) を買収。
2015年02月 ドイツGerate-und Pumpenbau GmbH Dr. Eugen Schmidt (現 Nidec GPM GmbH) を買収。
2015年07月 中国China Tex Mechanical & Electrical Engineering Ltd. のSRモーター・ドライブ事業 (現 Nidec (Beijing) Drive Technologies Co., Ltd.) を取得。
2015年09月 日本電産サンキョー (株) が、インドネシアの PT. Nagata Opto Indonesia を買収。
2015年10月 生産技術研究所を開設。
2016年05月 ニューヨーク証券取引所における上場を廃止。
2016年05月 イタリアE.C.E S.r.l.を買収。
2016年05月 ルーマニアANA IMEP S.A. (現 日本電産モータ・ルーマニア(株))を買収。
2016年12月 米国Canton Elevator, Inc.を買収。
2017年01月 米国Emerson Electric Co. のモータ・ドライブ事業および発電機事業(現 日本電産ルロア・ソマーホールディング社、日本電産コントロール・テクニクス社ほか)を買収。
2017年03月 本社ANNEXグローバル研修センターがオープン。
2017年03月 米国Vamco International, Inc.を買収。
2017年03月 グループ会社のコーポレートブランドロゴをNidecに統一。
2017年07月 イタリアLGB Ellettropompe S.r.lを買収
2017年07月 ドイツSecop Group(現 日本電産グローバル・アプライアンス・コンプレッサー社)を買収
2017年10月 日本電産サンキョー(株)が東京丸善工業(株)の事業を承継
2017年11月 ドイツ DriveXpert GmbHを買収
2018年02月 京都府相楽群精華町に生産技術研究所新棟がオープン
2018年04月 米国Genmark Automation, Inc.を買収
2018年05月 フランス・グループPSA社と自動車トラクションモーターに関する合弁会社 Nidec PSA emotorsを設立
2018年07月 イタリア・CIMA S.p.A. を買収
2018年08月 ドイツ・MS-Graessner GmbH & Co. KG を買収
2018年11月 台湾・Chaun-Choung Technology Corp. に資本参加
2019年02月 ドイツ・Systeme + Steuerungen GmbH を買収
2019年03月 ドイツ・DESCH Antriebstechnik GmbH & Co. KG を買収
2019年07月 米国・ワールプール社のコンプレッサー事業Embracoを買収
2019年10月 中国・広州汽車グループと自動車用トラクションモータに関する合弁会社広州尼得科汽車駆動系統有限公司を設立
2019年10月 オムロンオートモーティブエレクトロニクス(株)を譲受け、日本電産モビリティ(株)を設立

補足 1