Continental Group (China) 2015年12月期の動向

最近の動向

-Continentalは、大陸汽車電子(長春)有限公司 [Continental Automotive Changchun Co., Ltd.] が20百万台目となるエンジンコントロールユニットを2015年8月25日にラインオフしたと発表した。(2015年9月14日付け各種リリースより)

-Continentalは、2015年8月6日に蕪湖工場で新しい生産ラインが稼働し、空気補助式SCR尿素噴射システムの量産を開始したと発表した。この生産ラインの年産能力は10万台超。このシステムの噴霧粒度は平均30ミクロン以下。エンジンコントロールシステム、エンジンコンディション情報認識、尿素水噴射量測定、加熱コントロール、故障診断などの機能を統合できる。(2015年8月17日付け各種リリースより)

新工場

<パワートレイン>
-華域汽車系統股份有限公司と大陸汽車投資(上海)有限公司 [Continental Automotive Holding Co., Ltd.] の折半出資により設立された合弁会社 「華域大陸汽車制動系統(重慶)有限公司 [Huayu Continental Brake Systems (Chongqing) Co., Ltd.]」 は重慶市両江新区 (Chongqing Liang Jiang New Area) で工場建設に着工した。敷地面積は8.4万平方メートル。第1期工事の床面積は約2.5万平方メートルで、2017年2月の完成、生産開始を目指す。第2期工事は2022年完成予定。主に自動車ブレーキシステムの生産、組立、販売を行い、長安フォード、長城汽車などに供給する。第1期、第2期とも完成すれば生産高は20億元に達する見込み。(2016年2月24日付け各種リリースより)

-独Continentalと華域汽車系統股份有限公司は、重慶に合弁会社 「華域大陸汽車制動系統有限公司 [Huayu Continental Brake Systems Co., Ltd.]」 を設立すると発表。合弁会社の所在地は重慶市両江新区 (Chongqing Liang Jiang New Area)。敷地面積は8万平方メートル超。第1期の投資額は600百万元を超える見込み。ブレーキキャリパー、バキュームブースター、電動パーキングブレーキ等の自動車ブレーキ部品を生産する。従業員は600名以上で、2016年秋の生産開始を目指す。(2015年6月11日付け各種リリースより)

<タイヤ>
-独Continentalは、中国の安徽省合肥 (Hefei) の工場拡張工事第3フェーズに着手すると発表。第3フェーズでの投資額は250百万ユーロ。これまで合肥工場には250百万ユーロをすでに投じているため、総額500百万ユーロ超を投じることになる。拡張工事完了後、乗用車用タイヤの年産量を現在の5百万本から2019年末までに14百万本に引き上げる予定。また2輪車用タイヤも現在の2百万本から2025年末までに13百万本に引き上げる予定。(2015年6月3日付けプレスリリースより)


-ContiTechは、中国の山東省青島 (Qingdao) における新工場の建設に関する了解覚書 (MOU) を締結したと発表した。主に自動車用ホースを生産する。第一段階での投資額は20百万ユーロ超 (約200百万元) で、床面積は約15,000平方メートルとなる予定。ContiTechは今後数年間で、既存の加熱・冷却用ホースの生産ラインを数キロメートル離れた新工場へ移転する。新工場の第1フェーズにおけるフル稼働時の年産能力は、低圧パイプ約1,500万ユニットとなる見込み。市場の開拓状況に応じて、5年間でさらなる拡張を行う計画。2020年までに完了する見込み。現在、ContiTechは青島で500名超の従業員を雇用し、自動車用ゴムホースやホースASSYを生産・販売しており、主に中国自動車メーカーの国内拠点やアジア太平洋地域の拠点に納入している。(2016年7月19日付プレスリリースより)

-ContiTech傘下のBenecke-Kalikoは、中国の江蘇省常州 (Changzhou) に新工場を開設したと発表した。自動車シートやアームレスト向けの内装材 「Acella Eco」 および 「Acella Eco green」 を生産する。2015年末に量産を開始した。従業員数は約100名で、今後数カ月でさらに50名を増員する計画。新工場への投資額は40百万ユーロ。Benecke Changshun Eco Trim (Changzhou) が運営する同工場では、表面材料「Acella Eco」を年間約1,000平方メートル生産する計画。新工場の開設により、中国における「Acella」の生産能力は倍増している。今後、需要が拡大すればさらなる拡張も計画される見込み。(2016年3月10日付プレスリリースより)

-Continentalは、ContiTech部門傘下のBenecke-Kaliko Groupが中国常州 (Changzou) で新生産拠点建設の鍬入れ式を行ったと発表。新会社 「貝内克-長順生態汽車内飾材料 (常州) 有限公司 [Benecke Changshun ECO Trim Co., Ltd.]」 はBenecke-Kalikoと江蘇長順集団 [Jiangsu Changshun Group Co., Ltd.] の合弁によるもので、環境保護型のCO2低排出、アレルゲンフリー自動車内装部品材料 「Acella Eco」 を生産する。既存の貝内克-長順工場で生産している 「Acella Eco」 はコックピット内の空気に対する厳しい基準を満たすものとして、中国自動車業界での需要が旺盛になっていることからBenecke-Kalikoは常州に新たに工場を建設することを決めた。第1段階としてまず40百万ユーロを投じるが、これは同社史上最大の投資案件となる。新工場の面積は24,000平方メートル。250名の雇用を見込んでいる。(2015年1月23日付け各種リリースより)

受注

-Continentalは、吉利汽車の 「吉利博瑞 (Borui)」 向けに3.5インチカラー液晶インストパネルを量産すると発表。このインストパネルはContinentalのMCUプラットフォームコンセプトをベースとしたもので、大陸汽車電子 (蕪湖) 有限公司 [Continental Automotive Wuhu Co., Ltd.] が初めて現地開発し、生産する。(2015年7月10日付けプレスリリースより)

生産開始

-Continentalは、天津工場において新設した機電一体型トランスミッションコントロールユニット生産ラインの稼働を開始したと発表。このトランスミッションコントロールユニットは、高精度な金属と樹脂材の複合体に電子系統が組み込まれており、軽量、小型、安定品質などを実現しているという。(2015年7月20日付け各種リリース)

戦略的提携

-Continental Group と中国汽車技術研究中心 [China Automotive Technology & Research Center (CATARC)] は、戦略的提携の合意書を結んだと発表した。両社は自動車の安全、環境保護、省エネなどの分野における提携関係を強めていくとしている。(2016年1月12日付け各種リリースより)

開発体制

-中国に16の研究開発センターを保有。

研究開発拠点

研究開発センター 所在地 業務内容
大陸集団投資(上海)有限公司
[Continental Automotive Holding Co., Ltd.]
上海 2006年設立。
コンチネンタルの中国本部と研究開発センターの機能を持つ。
大陸汽車嘉定研発中心
[Jiading R&D Center of Continental Automotive Group]
上海 2007年設立。
電子制御ブレーキシステム、油圧ブレーキシステム、エンジンシステムの研究開発。
大陸泰密克汽車系統(上海)有限公司
[Continental Automotive Systems (Shanghai) Co., Ltd.]
上海 2001年設立。
電子制御ブレーキシステム、ボディ・安全の研究開発。
南京軟件研発中心
[Nanjing Software R&D Center]
江蘇省
南京市
2011年設立。
自動車IDインストルメント、ミドル・ハイエンド車インストルメント部品の嵌め込み式ソフトウェアの開発。
大陸集団黒河冬季試験中心
[Continental Heihe Winter Test Center]
黒竜江省
黒河市
2012年設立。
電子制御ブレーキシステムの冬季試験。
康迪泰克常熟研発中心
[ContiTech Changshu R&D Center]
江蘇省
常熟市
2013年設立。
振動コントロール部品の開発。
大陸輪胎(中国)有限公司合肥研発中心
[Hefei R&D center of Continental
Tire (China)]
安徽省
合肥市
2015年設立。
タイヤの開発、試験。
大陸塩城試験センター

江蘇省
塩城市

2016年設立。電子ブレーキシステム、油圧ブレーキシステム、先進運転支援システム (ADAS)、タイヤなど、安全製品およびシステムの試験・評価。


-Continentalは、中国の江蘇省塩城 (Yancheng) 市に建設した試験センターが稼働を開始したと発表した。中国汽車技術研究中心 (CATARC) と共同で設立した同センターは主に、電子ブレーキシステム、油圧ブレーキシステム、先進運転支援システム (ADAS)、タイヤなど、安全製品およびシステムの試験・評価をサポートする。第1フェーズでの面積は2,500平方メートルとなっている。(2016年7月11日付プレスリリースより)

-Continental Groupは、重慶に研究開発センターを新設し、2018年年初から運用を開始すると発表した。主に車載電子部品、新エネルギー車、工業の分野における製品開発、ソリューション開発を行う。2020年までに400名の研究要員を雇用する計画。(2016年6月30日付け各種リリースより)

-2015年3月末、Continentalは中国の安徽省合肥 (Hefei) にあるタイヤ工場内に新たに研究開発センターを開設。アジア太平洋地域向けの夏用・冬用タイヤの開発および試験を行う。第1フェーズでの投資額は4百万ユーロ超。面積約6,000平方メートルの新センターで、年間約6,000本のタイヤ試験が行える。すでに計画されている第2フェーズでは、さらに1,000本のタイヤ試験が可能になるという。(2015年4月24日付プレスリリースより)