カルソニックカンセイ (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 619,449 | 669,415 | (7.5) | -主要顧客の車両販売台数が政府支援策等の効果により増加したものの、需要構成が小型車へシフトしたため減少。 |
営業利益 | (5,699) | (16,755) | - | - |
経常利益 | (6,167) | (26,029) | - | - |
当期純利益 | (13,281) | (55,302) | - | - |
事業再編
-熱交換器などを生産する厚木工場(神奈川県愛川町)を2010年9月までに閉鎖すると発表。生産品目は群馬工場(群馬県邑楽町)に移管する。設備の除却損など数億円の特別損失が発生するが、集約完了後には年間8億円規模のコスト改善効果を見込む。厚木工場はラジエーター、モーターファン、コンデンサー、インタークーラーなどを生産してきたが、国内自動車生産数量が減少し新興国への生産シフトも続くことなどから、将来的にも余剰感が出ると判断した。(2009年8月27日付日刊自動車新聞より)
2011年3月期の見通し |
(単位:億円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 前期比 | |
売上高 | 6,700 | 6,194 | 506 |
営業利益 | 100 | (57) | 157 |
経常利益 | 80 | (62) | 142 |
当期純利益 | 20 | (133) | 153 |
研究開発費 | 220 | 212 | 8 |
設備投資額 | 160 | 161 | (1) |
地域別売上高 |
(単位:億円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減 | |
日本 | 3,800 | 3,631 | 169 |
北米 | 1,300 | 1,096 | 204 |
欧州 | 650 | 751 | (101) |
アジア | 1,350 | 1,093 | 257 |
2011年3月期の課題
(1)新興国でのオペレーション拡大-中国ビジネス拡大、現地化推進。
-タイ、インド、中国、メキシコ 日産Vプラットフォーム対応
(2)新規拡販
-日産・ルノー共同 次期グローバル車種
HVAC、コンプレッサー、熱交製品等の拡販
-日産以外の日系メーカーへの拡販
エンジンクーリングモジュール
ビルトイン・オイルクーラー等
(3)環境車への対応
-アプライ開発から基礎開発にリソースをシフト
電気自動車等の環境車対応
-新製品
EV空調システム
ソフトフィール・インストルメントパネル
基盤ハーネス
小型高性能熱交換器
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 21,197 | 27,579 | 27,933 |
研究開発体制
-「環境」「安全」「快適」への取り組みに重点を置き、新製品、新技術開発に取組んでいる。研究開発拠点
研究開発センター | 埼玉県さいたま市 |
テストセンター | 栃木県佐野市 |
Calsonic Kansei Europe Technology Center | 英国Carmarthenshire |
Calsonic Kansei North America Technical Center | 米国ミシガン州 |
Calsonic Kansei (Shanghai) Corp. (R&D Center) | 中国上海 |
研究開発活動
製品競争力向上(1)環境技術ニーズに対応した熱交換器等、環境対応コンポーネント/システムの開発。
(2)燃費向上、浄化性能向上に貢献する排気システム、構成部品の開発。
(3)モジュールの高度化と構成部品の高性能化、軽量化開発。
(4)安全を促進するメータや情報提供システムの開発。
(5)快適な運転環境を提供する空調システムの開発。
戦略製品開発
(1)次世代の電動車両向けシステム、製品開発。
(2)CO2削減に向けた大幅な軽量化技術・製品開発。
(3)新興国市場向け低価格車両システム、製品開発。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 16,000 | 27,000 | 39,000 |
自動車部品事業 | 14,900 | 23,800 | 24,000 |
自動車用部品事業
-新規立ち上がり製品の生産対応に加え、実車風洞等の開発実験設備の増強を中心に投資を実施。