カルソニックカンセイ_2009年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2009年 3月期 |
2008年 3月期 |
増減率(%) | 要因 |
|
全社 | ||||
売上高 | 669,415 | 833,496 | (19.7) | -主要得意先の販売台数の減少。 |
営業利益 | (16,755) | 14,210 | - | -主要得意先の生産台数の減少、為替換算の影響、2008年3月期に実施した設備投資による償却費負担増。 |
経常利益 | (26,029) | 10,208 | - | - |
当期純利益 | (55,302) | 2,809 | - | - |
拠点設立
-2008年4月23日、同社はさいたま市北区に完成した研究開発センターと新本社を披露した。新研究開発センターはこれまで関東地区に分散していた設計部門を1カ所に集約。本社機能と一体化させることでグローバル規模での開発力強化と戦略決定の迅速化につなげる。新社屋は本社機能と佐野(栃木県)、厚木、追浜(神奈川県)に分散していた研究開発機能を集約。約2,500人の社員が業務を行う。敷地は約3万3千平方メートル。(2008年4月24日付日刊自動車新聞より)
会社設立
-2008年9月、アルミダイカスト製品の生産を手掛けるフジミ(埼玉県所沢市)から、山形県のダイカスト生産拠点の事業譲渡を受けたと発表。新会社を設立し、カーエアコン用コンプレッサーに使用するアルミダイカスト部品を内製化する。これにより、コンプレッサーの一貫生産体制を確立し、収益力の強化につなげる。フジミの寒河江工場(山形県寒河江市)の生産拠点を譲り受け、カルソニックカンセイの全額出資子会社としてカルソニックカンセイ山形を設立。新会社のアルミダイカスト部品の生産を開始した。(2008年9月3日付日刊自動車新聞より)
事業再編
<国内>
-コンプレッサーの生産を手掛ける子会社のカルソニックコンプレッサー(栃木県宇都宮市)を、2008年12月1日付で吸収合併すると決定。コンプレッサー事業の統合を実現することで事業の効率化を図るのが狙い。カルソニックコンプレッサーは合併後に解散する。(2008年5月28日付日刊自動車新聞より)
<ポーランド>
-2008年6月、ポーランドの子会社であるカルソニックカンセイ・ポーランド社を清算すると決定。欧州地区における事業展開の効率化を図るのが狙い。ポーランド社の製造・販売事業に関しては英国とルーマニアの子会社に移管を完了しており、2009年4月にはすべての清算を完了する予定。(2008年6月28日付日刊自動車新聞より)
事業計画
-製造・開発部門におけるコスト削減に関する取り組みを一段と強化する。これまで個々の部署ごとで取り組んできたコスト低減に関する活動「MTCR」を統括する部署を2009年4月1日付で新設、コスト削減に向けた取り組みを全社横断で取り組むとともに、スピードアップを図る。(2009年3月5日付日刊自動車新聞より)
-日産圏向け以外の売り上げ拡大を目指し、車載ユニットの提案活動を強化する。その第一弾としてカーエアコンシステムを重点分野に位置づけ、新規ニーズを開拓する。当面は、欧州自動車メーカーの採用実績があるコンプレッサーを戦略部品として受注に取り組みながら、順次、これとHVAC(室内ユニット)といった関連ユニットとの組み合わせを提案、フルシステムへの展開につなげていく。こうして中期的に日産圏以外の売上高構成比を現在の10ポイント以上増となる50%超に引き上げ、経営の安定性を高めていく。(2008年8月27日付日刊自動車新聞より)
地域別 業績見通し | (単位:億円) |
2010年 3月期 (見通し) |
2009年 3月期 (実績) |
増減率(%) | |
日本 | 3,550 | 3,925 | (9.6) |
北米 | 1,000 | 1,345 | (25.7) |
欧州 | 450 | 790 | (43.0) |
アジア | 900 | 1,073 | (16.1) |
開発動向
研究開発体制
-「環境」「安全」「快適」への取り組みに重点を置き、新製品、新技術開発に取組んでいる。
研究開発拠点
-2008年5月、さいたま市に研究開発センターを設立。これまで佐野、厚木、追浜の各地区に分散していた設計部門を集約すると同時に、本社を同地に移転。開発機能と本社機能を一体化した。
研究開発方針
(1)環境技術ニーズに対応した熱交換器等、環境対応コンポーネント/システムの開発
(2)燃費向上、浄化性能向上に貢献する排気システム、構成部品の開発
(3)燃料電池車、ハイブリッド車等、次世代の車両動力源に対応したシステム、製品開発
(4)モジュールの高度化と構成部品の高性能化、軽量化開発
(5)安全を促進するメータや情報提供システムの開発
(6)快適な運転環境を提供する空調システムの開発
-2010年3月期は、約21,600百万円を研究開発に投資する見込み。
研究開発実績(2009年3月期)
-生産開始から安定した品質と高い生産効率を実現できる、新しい開発プロセスを適用。開発初期から開発部門と生産部門がクロスファンクショナルな開発を行い、薄圧で高性能な熱交換器製品を実現した。
-自動車用空調システムのコンプレッサーのシリーズを一新し、競争力を向上させ、グローバルにシェアを拡大した。
-「環境」「安全」「快適」への取り組みに重点を置き、新製品、新技術開発に取組んでいる。
研究開発拠点
国名 | 拠点名 |
日本 | 研究開発センター *2008年5月に設立 |
英国 | Calsonic Kansei Europe Technology Center |
米国 | Calsonic Kansei North America Technical Center |
中国 | Calsonic Kansei (Shanghai) Corp. (R&D Center) |
-2008年5月、さいたま市に研究開発センターを設立。これまで佐野、厚木、追浜の各地区に分散していた設計部門を集約すると同時に、本社を同地に移転。開発機能と本社機能を一体化した。
研究開発方針
(1)環境技術ニーズに対応した熱交換器等、環境対応コンポーネント/システムの開発
(2)燃費向上、浄化性能向上に貢献する排気システム、構成部品の開発
(3)燃料電池車、ハイブリッド車等、次世代の車両動力源に対応したシステム、製品開発
(4)モジュールの高度化と構成部品の高性能化、軽量化開発
(5)安全を促進するメータや情報提供システムの開発
(6)快適な運転環境を提供する空調システムの開発
研究開発費 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
金額 | 27,579 | 27,933 | 28,728 |
-2010年3月期は、約21,600百万円を研究開発に投資する見込み。
研究開発実績(2009年3月期)
-生産開始から安定した品質と高い生産効率を実現できる、新しい開発プロセスを適用。開発初期から開発部門と生産部門がクロスファンクショナルな開発を行い、薄圧で高性能な熱交換器製品を実現した。
-自動車用空調システムのコンプレッサーのシリーズを一新し、競争力を向上させ、グローバルにシェアを拡大した。
設備投資
設備投資額 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
金額 | 27,000 | 39,000 | 39,500 |
-2009年3月期は、主要受注先のモデルチェンジに対応した生産設備の投資を行ったほか、テストセンター解析力向上のための建屋増強投資などを実施し、自動車部品事業を中心に27,000百万円の設備投資を実施。
-自動車部品事業においては、新規立ち上がり製品の生産対応に加え、開発テストセンター解析力向上、アジアでのコンプレッサー生産体制強化のために、テストセンター、カルソニックカンセイ・タイランド社、東京ラヂエーター製造(株)、(株)CKPを中心に23,800百万円の投資を実施。
設備投資計画(2010年3月期)
-同社グループで15,800百万円の設備投資を計画している。