Freudenberg-NOK Sealing Technologies 2011年12月期までの動向

ハイライト

近年の動向

事業再編

-2011年1月、Freudenberg & Co. KGの組織変更により、米州を担当する同社(旧:Freudenberg-NOK General Partnership)と、欧州を担当するFreudenberg Seals and Vibration Control Technologyが統合され、Freudenberg Sealing Technologies部門を新設。同社はFreudenberg-NOK Sealing Technologiesに社名変更。防振部品のVibracoustic North AmericaはVibracousticとしてスピンオフされた。

-2009年に着手した生産能力調整はアイオワ州Spencer工場とウィスコンシン州Germantown 工場の閉鎖をもって完了。

企業買収

-2007年2月、Precision Industries Corporationを買収したと発表。Precision Industries Corporationは米国ウィスコンシン州のGermantownを本拠とし、特注ダイアフラムの開発・製造を行っている。(2007年10月31日付プレスリリースより)

-2005年2月、防振事業を行うVibracoustic North America, L.P.は、Gates Groupの1部門であるGates AirSpringsを買収した。

受注

-2008年、GMから「Chevrolet Volt」用部品の開発パートナーとして選定。このプラグイン電気自動車は、バッテリー冷却システムに200を超えるシールを使用する。「Volt」は2010年に販売開始の予定。

-インドの合弁会社Sigma Freudenberg NOKは、Tata「Nano」向けエンジンシール、ドライブトレインシールを独占供給。(2008年1月15日付プレスリリースより)

受賞
-Automotive Industry Action Group (AIAG) Outstanding Achievement Award - 2009

-Hino Quality Award for Outstanding Performance – 2009

-CAMI #1 Supplier: 700,000 Parts Shipped Zero Defects – 2009

開発動向

研究開発拠点

-1999年、米国ミシガン州のPlymouthに位置する本社を拡張。35百万米ドルを投じた最新のテクニカルセンターを保有。

 

製品開発

ナノテクノロジーによる摩擦低減技術
-2011年、同社のSimrit部門は、先端表面処理プロセス「ナノテクノロジーによる摩擦低減技術(Reduced Friction by Nanotechnology: RFN)」を開発した。バルブシール部品やダイヤフラムなどの静止摩擦力軽減・耐久性向上に貢献。RFN処理された部品は、静摩擦係数(COF)を70%低減する。(2011年4月25日付プレスリリースより)

ラジアルシャフトシール「Energy Saving Seal (ESS(TM))」
-2010年、ラジアルシャフトシール「Energy Saving Seal (ESS)」を開発。フリクションを低減し、エネルギーロス削減を実現。(2010年2月11日付プレスリリースより)

オイルシール「MileMaker(TM)」
-2010年、同社のSimrit部門は、オイルシール「MileMaker」を開発。大型トラックのホイールやアクスル向け。従来のシールに比べてトルクを50%以上低減し、燃費向上に貢献する。(2010年3月26日付プレスリリースより)

設備投資

海外投資

<インド>
-2005年1月、合弁会社Sigma Freudenberg NOKは、インド北部のMohaliにシール生産工場を開設した。インド国内および輸出向けシマリングの生産を開始。