Hyundai Mobis Co., Ltd. [現代モービス(株)] 2012年12月期の動向

ハイライト

2012年12月期のハイライト

業績 (連結)

(単位:億ウォン)
2012年
12月
2011年
12月期
増減率

備考

売上高 307,890 262,945 17.1% -2012年12月期はモジュール事業の売上が
292,009億ウォンで、全体の94.8%を占める。

-モジュール事業 顧客別売上高比率
現代自動車 : 28.6%
起亜自動車 : 23.7%
北京現代 : 14.3%
合計 : 66.6%
営業利益 29,063 26,372 10.2% -
当期純利益 35,420 30,268 17.0% -

受注

GM
-2012年9月、GMからスイッチパネルを受注した。受注金額は約160百万米ドル。この製品は統合センタースタック (Integrated Center Stack: ICS) と呼ばれ、様々なマルチメディア製品を制御する。なお、同社がGMからICSを受注するのは今回で4度目となる。(2012年9月17日付プレスリリースより)

-2012年2月、GMから統合センタースタック (Integrated Center Stack : ICS) を、ChryslerからLEDリアランプを受注した。両社からの受注額は合計で10億7,000万米ドルに達する。(2012年2月1日付プレスリリースより)

海外拠点

-2013年3月、トルコに建設中のモジュール工場が完成予定。同社は2012年2月に現地法人を設立、同年7月に工場起工式を開催していた。(2012年12月1日付プレスリリースより)

-2012年12月、スロバキアに建設していた油圧式・機械式ブレーキシステム (CBS) 工場が完成したと発表。ブレーキキャリパー、ドラムブレーキ、マスターシリンダー&ブレーキブースター、パーキングブレーキなど、CBS部品の加工およびメッキ、組立に至るまで一貫生産体制を構築した。投資額は約500億ウォンで、年間生産能力は約60万台分。現代モービスは、韓国の昌原 (Changwon) 工場で生産したCBS部品をコンプリートノックダウン (CKD) 方式でスロバキアおよびチェコ工場に輸送。これらの工場で組み立て、現代・起亜自動車の現地工場に納入する。 (2012年12月18日付プレスリリースより)

-2012年9月、ブラジルのMobis Brasil Fabricacao de Auto Pecas Ltdaが量産開始。リアシャシーモジュール、コックピットモジュール、バンパーなどを生産する。現代自動車が現地で生産するCUV「HB20」5ドアモデル向けに納入している。(2012年12月1日付プレスリリースより)

-2012年6月、中国の北京現代摩比斯汽車零部件 (Beijing Hyundai Mobis Automotive Parts) において、第3工場が稼働開始。新工場ではフロントエンドモジュール、シャシーモジュール、コックピットモジュールを生産。これらは北京現代自動車の「Avante HD」、「Avante MD」に搭載されている。(2012年12月1日付プレスリリースより)

認証

-2012年12月、スマートクルーズコントロール (SCC) と車線維持支援装置 (LKAS) のソフトウェアについてISO26262認証を取得した。車載電子制御部品の機能安全に関する国際規格。韓国の自動車メーカーおよび自動車部品メーカーを含めて、国内で同認証を取得したのは現代モービスが初となる。同社は2013年、エアバッグ安全装置 (ACU) をはじめとする4つの安全システムを対象に、ISO26262取得を推進する。また、2014年までにメカトロニクス全製品について同認証を取得する計画。(2012年12月10日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発拠点

拠点名 所在地
竜仁 (Yong-in) 技術研究所 韓国
京畿道 龍仁 (Yong-in) 市
義王 (Uiwang) 研究所 韓国
京畿道 義王 (Uiwang) 市
上海R&Dセンター 中国
上海
デトロイトR&Dセンター 米国
ミシガン州デトロイト
フランクフルトR&Dセンター ドイツ
フランクフルト
インドR&Dセンター インド
ハイデラバード

研究開発費

(単位:百万ウォン)

2012年12月期

2011年12月期

2010年12月期

金額 357,863 322,279 266,160
対売上高比率 1.2% 1.2% 1.2%

研究開発体制

-2012年8月、技術フォーラムとCTO協議会を推進し、未来型自動車に関する独自の中核技術を早期に確保すると発表。技術フォーラムは、大学教授らによって構成される諮問団の協力により、先端技術の動向を把握したり、懸案に対する諮問を受けるなど、産学間の技術交流を活性化するためのR&Dネットワーク。また、CTO協議会では、協力会社のCTO (Chief Technology Officer) が参加して技術開発のロードマップを共有し、これに基づいた研究開発課題について協議していく。 (2012年8月16日付プレスリリースより)

-2012年3月、インドのデリーに営業拠点を開設。エアバッグやオーディオ製品を中心に拡販を図る。また、同国ハイデラバードのR&Dセンターはこの新拠点と連携し、現地需要に適合した製品を開発する計画。さらに、主要部品の開発を現地化することで、価格競争力を強化する。 (2012年3月20日付プレスリリースより)

研究開発実績

-2012年6月、自動車用映像認識統合ソフトウェアを開発した。車線逸脱警報システム、前方衝突警報システム、ハイビームアシストシステム向け。同社はこの開発に約50億ウォンを投資した。(2012年6月29日付プレスリリースより)

-2012年4月、LEDを採用したフルAFLS (Adaptive Front Lighting System) と、ハイビームアシストを韓国企業として初めて開発することに成功した。フルAFLSは様々な走行条件に応じて、ランプの角度と照度を自動的に調整する。また、ハイビームアシストは運転者が操作することなく、ハイビームとロービームを自動的に切り替える。両製品ともに、起亜自動車の大型セダン「K9」に搭載される。(2012年4月6日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(金額:百万ウォン, 千USD)
投資予定
総額
投資済み
金額
国内法人 466,816 425,889
海外法人 USD 426,683 USD 396,989
合計 908,597 870,914

工場開設

-2012年12月、忠清北道の忠州 (Chungju) 市に環境対応車向け部品の新工場を建設すると発表。2014年の完成を予定している。同社は2012年10月、忠州市に位置するHL Green Power Co.の工場の一部を取得していた。HL Green Powerは現代モービスとLG化学による合弁会社で、自動車用二次電池を生産している。(2012年12月18日付プレスリリースより)

-2012年6月、子会社HL Green Powerは韓国に自動車用バッテリーパックの新工場を建設すると発表。生産能力は年間10万台分を見込んでいる。土地取得に27,000百万ウォン、製造装置に7,500百万ウォンを投資する予定。(2012年6月29日付プレスリリースより)

-2012年3月、光州(Gwangju)広域市の真谷産業団地 (Jingok Industrial Complex) に新工場を設立すると発表。コックピットモジュール、フロントエンドモジュールを生産する。設備投資額は約300億ウォン。2012年6月に着工し、同年12月の完成を予定している。(2012年3月8日付プレスリリースより)