日本特殊陶業株式会社 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)

2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 292,121 345,584 (15.5) -
営業利益 (5,222) 35,039 - -
経常利益 (7,528) 34,938 - -
当期純利益 (71,669) 22,144 - -
自動車関連事業
売上高 186,684 209,393 (10.8) -第1四半期より景気減速感が見られた新車組付用市場は、世界的な金融恐慌により、新車販売の低迷、各自動車メーカーの大幅な減産の影響を受け、急激に受注が減少。
営業利益 21,535 36,110 (40.4)


製品分野別戦略
以下を製品分野別の戦略として挙げている。
-スパークプラグについては、高付加価値プラグの拡販により新車組付市場の収益力を強化。

-ディーゼルエンジン車市場での販路の拡大を通じてグロープラグを自動車関連事業の第三の収益の柱へと成長させる。

-センサビジネスについては、システムメーカーとの協業により開発速度を早め、ガソリンエンジン車・ディーゼルエンジン車・二輪車の各市場でシェアの拡大を図る。

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全体 17,575 17,444 16,253
既存製品の改良、応用研究等に
関する費用等を除いた研究開発費
2,876 2,972 2,841
自動車関連事業 1,231 1,652 1,629

-本社機構である総合研究所及び各事業部技術部が研究開発活動の主体。国内外の学会・協会への参画、大学・国立研究機関との共同研究等も実施。


研究開発活動
-スパークプラグの分野では耐高温性・高着火性を高めるとともにより一層の小型化・ワイドレンジ化した製品を開発。

-ディーゼルエンジン用グロープラグの分野では、昇温特性に優れ、高寿命を有するプラグやその温度をコントロールする制御システムを開発。

-センサの分野では、排気ガス規制に対して下記の開発を実施。
・酸素センサや全領域空燃比センサをはじめとした各種排気ガスセンサ
・広範囲温度センサをはじめとした各種温度センサ
・ディーゼルエンジン車のNOx削減に効果のあるSCRシステム用の尿素水の水位・濃度を感知するセンサ
・燃料電池用の水素ガス濃度センサ
・水素漏れ検知センサ等
・従来品より低消費電力で耐久性の良い、自動車エアコン向けエアクオリティセンサ(MEMS技術を利用)

-プラグやセンサ本体の開発にとどまらず、ガスエンジン用プラグの耐久性向上を目指した点火ユニットの開発、製品化。

-自動車に搭載されたエンジン制御回路とのインターフェース機能を持つ全領域空燃比センサ用次世代ASIC(特定用途向けIC)を開発中。

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全体 24,173 63,231 29,271
自動車関連事業 16,154 24,840 17,667


国内投資
-鹿児島県宮之城のスパークプラグ用絶縁体生産工場に生産設備を導入。


海外投資
<米国>
-スパークプラグ生産工場を建設。


設備の新設(2009年3月現在) (単位:百万円)
投資予定総額
自動車関連事業 11,300
合計 7,326
連結子会社
国内自動車関連事業 155
海外自動車関連事業 1,308