日信工業 (株) 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)

2011年
3月期
2010年
3月期
増減率(%) 要因
売上高 164,733
145,353 13.3
-
営業利益 13,058 4,830 170.4
-
経常利益 12,413 6,111 103.1 -
当期純利益 6,638 2,597 155.6 -

 

地域別概況

<日本>
-市場の回復による二輪車・四輪車メーカー各社の生産台数の増加と新型車の立上がり効果により増収。
-増収に伴う利益の増加、原価低減効果及び減価償却費減少などにより、震災の影響及び為替の影響などはあったものの増収。

<北米>
-為替の影響があったものの、市場の回復による二輪車・四輪車メーカーの増産効果により増収。
-円高による為替の影響があったものの、増収に伴う利益の増加及び原価低減効果などにより営業利益が改善。

<アジア>
-中国における市場の好調と現地生産の拡大、インドネシア・タイ・ベトナム市場の回復による二輪車・四輪車メーカー各社の増産効果により増収。
-増収に伴う利益の増加、原価低減効果及びルピア・バーツ高による為替の影響などにより、原材料高騰の影響があったものの増益。

<南米・欧州>
-ブラジル市場の回復による二輪車メーカー各社の増産効果及び為替の影響、欧州の大型二輪車の増加により増収。
-増収に伴う利益の増加、原価低減効果などにより増益。

新会社設立

-中国現地法人である中山日信工業有限公司(Zhongshan Nissin Industry Co., Ltd.)が広東省広州市に分公司を設立したと発表。既存顧客への提案強化と新規顧客の開拓を目的とする。この分公司は、2010年10月より既に営業を開始している。(2010年11月4日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

2012年3月期の業績予想

(単位:百万円)
  2012年3月期予想 2011年3月期実績 増減率(%)
売上高 161,000
164,733
(2.3)
営業利益 11,000 13,058 (15.8)
経常利益 11,200 12,413 (9.8)
当期純利益 4,800 6,638 (27.7)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)

2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社 6,165
5,828 6,884

研究開発体制

研究開発施設:栃木開発センター(栃木県那須烏山市)、長野開発センター(長野県東御市)

 

日本

-二輪・四輪車を主に、基本ブレーキシステム、メカトロ系自動制御システム及びアルミ製品を軸として、軽量化、燃費向上、安全・快適性向上に貢献する商品開発、材料開発、製造工法開発等をグローバル視野で推進。

-CO2排出量低減に貢献できる商品開発、材料開発、製造工法開発等の開発を推進。

北米

-主に北米地域のニーズ動向、市場調査を行い、ニーズに合致した二輪・四輪車等の商品開発、及び現地調達部品の開発を実施。

主な研究開発成果(四輪車用部品)

メカトロ系自動制御システム開発
-安心、安全に寄与する新規開発の小型、軽量VSA(横滑り防止装置)が1機種に採用。このVSAには、アイドリングストップ時の車輌保持のためにCAS(クリープエイドシステム)機能を新たに付加。
-HHV(ヒルホールドバルブ)が1機種に採用。坂道でのアイドリングストップ時の前進後退をHHVにて抑制。

基本ブレーキ開発
-低燃費化の要望に応えるため、ブレーキシステムの引き摺りトルク低減技術の適用拡大と、プランジャー型マスタシリンダをはじめとした、軽量製品の適用拡大を進め4機種に採用。

軽量化技術開発
-軽量化に寄与するアルミ製エンジンマウントブラケット類が3機種に、またアルミ製ナックルが1機種に採用。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)

2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社 6,876
6,076 10,206


日本セグメント
-生産能力拡充及び事業体質改革等の投資

北米セグメント

-新機種立ち上げ及び事業体質改革等の投資

 

アジアセグメント
-市場の拡大に対応して、引き続き生産能力拡充及び新機種立上げ等の投資

南米・欧州セグメント

-生産能力拡充及び事業体質改革等の投資