大同メタル工業(株) 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
- 2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
主な要因
全社
売上高 60,572 68,062 (11.0) 主力事業の自動車分野で世界的な販売不振と在庫調整による生産台数減産、国内における自動車輸出の大幅減少と普通トラックの生産台数の激減などの影響により減収。
営業利益 (380) 868 - 自動車関連事業の売上高減少の影響に加え、主材料価格の上昇、減価償却費の増加、生産拠点集約に係る一時的費用の発生などの影響による。
経常利益 (1,963) 340 -
当期純利益 (4,764) (2,063) - 米国の生産拠点である大同メタルベルフォンテンの清算に伴う特別損失を当連結会計年度に計上したことなどによる。
自動車用軸受メタル事業
売上高 45,674 53,968 (15.4) 自動車分野の世界的な販売不振、在庫調整による生産台数減産により減収。

事業再編

-日本


2006年7月から生産の効率化と拠点の集約効果を目指して取り組んでいた自動車用軸受生産の大同プレーンベアリング(株) 関工場(岐阜県)への集約化は、2008年3月東京工場を閉鎖し、続いて同年9月に埼玉工場を閉鎖したことで計画どおり生産拠点統合を完了した。

-米国

米国連結子会社のDaido Metal Bellefontaine L.L.C. (DMB)を清算する。米国における自動車販売の急激な落ち込みが原因という。DMBは、自動車向け軸受・軸受材料の製造・販売を行っている。2009年 6月末を目処に生産活動を停止し、同年12月末に清算の予定。また、DMBの持株会社であるDaido Metal America Corp.(DMAC)も同時に清算する。(2009年2月6日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-中央研究所、生産技術室、第1カンパニー開発室、第3カンパニー開発室の4部門による体制。

-2009年3月31日現在、研究員79名が在籍。

研究開発費 (単位:百万円)
- 2009年3月期
2008年3月期
2007年3月期
金額 1,275 1,306 1,314

研究開発実績 (2009年3月期)

-低フリクション軸受の開発 (自動車軸受メタル事業)

固体潤滑材を特殊技術により表面処理し軸受の摩擦抵抗を低減し、燃費向上に寄与する技術を開発し、量産提供を開始した。

技術援助契約 (2009年3月31日現在)
供与先
(国名)
契約品目 契約内容 契約期間
Bimetal Bearings Limited
(インド)

軸受メタルの生産

(1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
(2)工業所有権の供与
2008年2月7日~
2011年2月6日

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
- 2009年3月期
2008年3月期
2007年3月期
自動車用軸受メタル事業 8,660 7,163 9,231
-加工専用設備 6,032 4,451 3,749
-バイメタル製造設備 401 509 901

設備投資状況 (2009年3月期)
対象 内容
自動車用軸受メタル事業
-加工専用設備

-国内生産体制の再構築における設備投資を、子会社の大同プレーンベアリング(株)を中心に実施。

-海外連結子会社では、欧米拠点を中心に生産能力増強のための設備投資を実施。

-バイメタル製造設備 -国内および海外生産拠点で使用するバイメタルの大半を同社から供給。使用量の伸びが大きく、その生産能力の早期拡大を目的として、同社を中心に設備投資を実施。

設備の新設計画 (自動車用軸受メタル部門)
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資
予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
完成後の
増加能力
大同メタル工業(株)
第1カンパニー
犬山工場
(愛知県犬山市)
半割メタル製造設備 新設 194 2008年
10 月
2009年
9月
半割メタル生産能力 約5%増
半割メタル製造設備 新設 290 2008年
4月
2009年
12月
半割メタル生産能力 約5%増
バイメタル製造所
(愛知県犬山市)
軸受材料ライン 増設 2,300 2008年
10月
2009年
11月
軸受材料生産能力 約8%増
軸受材料ライン 増設 1,500 2008年
1月
2009年
12月
軸受材料生産能力 約5%増
軸受材料ライン 増設 295 2008年
10月
2009年
11月
軸受材料生産能力 約5%増
大同プレーンベアリング(株)
関工場
(岐阜県関市)
工場建屋 1,079 2008年
6月
2009年
6月
変動なし