松下電器産業株式会社 2006年度の動向

ハイライト

業績
(単位:百万円) 2007年3月期 2006年3月期 増減率(%) 要因
全社
売上高 9,108,170 8,894,329 2 国内外においてデジタル商品の売上が順調に伸長。
営業利益 459,541 414,273 11 原材料価格の高騰やグローバルな価格競争激化の影響を受けたが、材料費や固定費の削減を中心としたコスト合理化の推進に加え、円安効果もあり、増益。
当期純利益 217,185 154,410 41
AVCネットワーク部門
売上高 4,047,171 3,986,088 2 カーエレクトロニクス機器などが好調に推移し増収
営業利益 219,654 190,885 15 販売増に加え、合理化効果等により増益

国内事業
2007年度中に、エアコン用コンプレッサーの生産体制を再編成すると発表した。家庭電化製品向けロータリー式コンプレッサーの生産事業を中国拠点に移管、同コンプレッサーを生産している甲府工場(山梨県昭和町)を08年3月をめどに閉鎖する。国内で唯一の拠点となる草津工場(滋賀県)は、ハイブリッド車用コンプレッサーやカーエアコンへのCO2触媒対応など、先進的な技術開発や品質面のモデル拠点としての機能を強化する。同社の家電向けコンプレッサーの世界シェアはトップだが、カーエアコン用は、マツダとの合弁事業と小型車向けなどに限定されている。今後、CO2対応品など、技術的な転換期をとらえ、カーエアコン用も強化する方針。(2007年2月7日付日刊自動車新聞より)

パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)の主要動向
PASは、ETC車載器の累計生産台数が500万台に達したと発表した。2000年の生産開始から6年11カ月での達成で、業界初の500万台超えとしている。累計販売台数についても、07年3月中に500万台の大台を達成する見通し。同社は、松下電器産業の社内分社。ETCは、00年4月のモニター制度向けの1号機から手掛けており、本格的な市場展開とともに車載器本体のコンパクト化などで商品力を高めながら、販売を拡大してきた。市販と純正、両ルートで販売を進めており、30%強の市場シェアを確保している。生産については、国内で立ち上げてから東南アジアへと移管。現在はタイ工場で手掛けており、今回の累計生産台数500万台の達成に合わせて記念式典を開催した。当面は現行の生産体制を維持するとしている。(2007年2月20日付日刊自動車新聞より)

海外事業
PASは、ASEAN、インドを中心とするアジア地域を統括するカーエレクトロニクス事業の新会社をタイに設立すると発表した。同国にはこれまで生産、販売会社はあったが、新たに開発体制を加えて事業を一体化することで、アジア市場を見据えた商品開発と生産体制の最適化を行う。(2006年11月29日付日刊自動車新聞より)

開発動向

2007年3月期のグループ全体の研究開発費は、578,087百万円

AVCネットワーク事業:
・研究開発は、286,971百万円。
・主に研究開発部門とパナソニック モバイルコミュニケーションズ、パナソニック コミュニケーションズ、パナソニック四国エレクトロニクスを中心として、映像・音響機器、情報・通信機器の研究開発を行っている。

パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)の開発動向
PASは、Fender Musical Instruments Corporationと自動車産業市場向けにカスタムオーディオシステムを共同開発することで合意したと発表。(2007年1月9日付け同社プレスリリースより)

設備投資

設備投資総額:418,334百万円
AVCネットワーク:150,700百万円

設備の新設
セグメントの名称 2007年度計画
金額(百万円)
主な目的
AVCネットワーク分野 203,000 映像・音響機器、情報・通信機器の新製品生産、増産及び生産合理化