(株) ジェイテクト 2016年3月期の動向
| 業績 | (単位:百万円) | 
| 2016年 3月期 | 2015年 3月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 1,399,987 | 1,355,992 | 3.2 | -中国と欧州を中心にステアリングの販売が大幅に増加 | 
| 営業利益 | 81,923 | 74,154 | 10.5 | -増収および円安の効果 | 
| 経常利益 | 81,260 | 79,379 | 2.4 | - | 
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 48,672 | 42,520 | 14.5 | - | 
| 機械器具部品 | ||||
| 売上高 | 1,235,140 | 1,197,707 | 3.1 | - | 
| 営業利益 | 71,264 | 63,122 | 12.9 | - | 
事業動向
-2016年1月、15年先の技術進化や製品開発の方向性を示す長期の戦略づくりに乗り出した。毎年更新するローリング型としており、最新の情勢やトレンドを組み込みアップデートしていく。クルマづくりは将来の自動運転化や環境性能のさらなる向上などを見据え、今後、技術領域の拡大や技術革新が加速する可能性が高い。長期的視野で効率的な技術研究や新製品の開発に役立て、競合他社をリードするものづくり力の構築につなげる。(2016年1月19日付日刊自動車新聞より)
-2015年9月、メキシコの新工場が稼働したと発表した。電動パワーステアリング (EPS) を生産し、メキシコと米国に出荷する。メキシコの新工場は同社として同国初の生産拠点。生産能力は年90万台で、2016年末までにこの水準へ段階的に引き上げる計画だ。また、タイでもインターミディエイトシャフトで使用するクロスジョイントとシェルベアリングの新工場が本格稼働に入った。生産能力はシェルベアリングで月400万個、クロスジョイントが月100万個で、16年末をめどに生産量をこのレベルに高める。両工場の立ち上げで、同社が取り組む海外での供給力や生産品目の拡大に弾みをつける。(2015年9月30日付日刊自動車新聞より)
組織再編
-2016年4月1日より、自動車部品事業本部をステアリングと駆動に分割し、「ステアリング事業本部」と「駆動事業本部」を発足。駆動事業を事業の一つの柱として成長させることが狙い。
受注
-2015年11月、中国重慶市の北汽銀翔汽車が生産・発売を開始した、コンパクトSUV「幻速S6」に、同社の電動パワーステアリング (EPS) が採用されている。
中期経営計画の見直し (2016年度中期計画)
2016年3月期の実績の振り返り
-実勢為替レートでは売上高、営業利益いずれも過去最高を更新
-為替レートを固定化 (95円/USD、130円/EUR) した場合、営業利益が2017年3月期に頭打ちに。
-2019年3月期の営業利益率目標を当初計画の7.5%から6.4%に下方修正。2021年3月期の営業利益率目標を7.2%に設定。
| 事業戦略 (2016年度中期計画) | 
| ステアリング事業 | ||
| 中期目標 | -自動車用ステアリングにおいてグローバルトップシェアの維持 | |
| 重要取り組み | 商品力強化 | -ADAS対応ステアリングの開発加速 | 
| ビジネスモデル改革 | -グローバル商談・フロントローディング活動強化 | |
| 供給体制整備 | -グローバル供給体制の整備 | |
| 駆動事業 | ||
| 中期目標 | -ドライブラインシステムサプライヤーとして、世界のリーディングカンパニーへ飛躍 | |
| 重要取り組み | ビジネスモデル変革 | -グローバル商談・フロントローディング活動強化 | 
| 商品力強化 | -ユニット化・モジュール化 | |
| 供給体制 | -既存の生産能力を徹底活用した、グローバル生産拠点の再構築 | |
| 軸受事業 | ||
| 中期目標 | -フロントローディング活動の強化、シェアトップ2ポジションの維持 | |
| 重要取り組み | 構造改革 | -構造改革のスピードアップ ・2016年3月、亀山工場新建屋竣工、ハブユニット (HUB) のモデル工場へ。 ・2016年4月、香川工場にて新鍛造機稼働。テーパードローラーベアリングの一貫加工実現。 | 
| 生産 | -生産性向上による競争力向上 ・小ロットラインの更なる展開 ・自動化、無人化ライン構築 | |
| 技術開発 | -グローバル開発体制の強化 (特にニードルローラーベアリング) -電動化・ by Wire・ADASに向けた要素開発 | |
中期経営計画の数値目標 (当初)
| 2015年3月期 (実績) | 2016年3月期 (計画) | 2020年3月期 (目標) | |
| 営業利益率 | 5.5% | 5.7% | 8.0% | 
| 設備投資額 | 684億円 | 750億円 | 750億円 | 
| 減価償却費 | 570億円 | 600億円 | 650億円 | 
| 研究開発比率 | 3.0% | 3.1% | 4.0% | 
| ROA | 3.9% | 4.4% | 5.0%以上 | 
| 為替レート | 110円/USD 138円/EUR | 115円/USD 125円/EUR | 95円/USD 130円/EUR | 
| 2017年3月期の見通し | (単位:億円) | 
| 2017年3月期 (予想) | 2016年3月期 (実績) | 増減 (%) | |
| 売上高 | 13,000 | 13,999 | (7.1) | 
| 営業利益 | 600 | 819 | (26.8) | 
| 経常利益 | 610 | 812 | (24.9) | 
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 410 | 486 | (15.8) | 
-為替変動の影響 (円高) の影響に加え、ADASやIoE等の技術研究費の増加等により、減収減益を見込む。
| 2017年3月期 事業別売上高の見通し | (単位:億円) | 
| 2017年3月期 (予想) | 2016年3月期 (実績) | 増減 (%) | |
| 機械器具部品計 | 11,425 | 12,351 | (7.5) | 
| -ステアリング | 6,435 | 6,783 | (5.1) | 
| -ベアリング | 3,615 | 4,085 | (11.5) | 
| -ドライブライン | 1,375 | 1,482 | (7.2) | 
| 工作機械等計 | 1,575 | 1,648 | (4.4) | 
| 合計 | 13,000 | 13,999 | (7.1) | 
| 研究開発費 | (単位:百万円) | 
| 2016年3月期 | 2015年3月期 | 2014年3月期 | |
| 全社 | 46,296 | 41,320 | 40,151 | 
研究開発拠点
<日本>
| 事業部 | 名称 | 所在地 | 
| ステアリング事業本部 | 東部テクニカルセンター | 埼玉県 狭山市 | 
| 中部テクニカルセンター | 愛知県 岡崎市 | |
| 西部テクニカルセンター | 奈良県 橿原市 | |
| 軸受事業本部 | 東部テクニカルセンター | 埼玉県 狭山市 | 
| 中部テクニカルセンター | 愛知県 豊田市 | |
| 西部テクニカルセンター | 大阪府 柏原市 | 
研究開発活動
-経済産業省と総務省は23日、IoT (モノのインターネット化) 社会の普及に向けて「IoT推進コンソーシアム」の設立総会を都内で開き、推進機関を正式に発足した。IoTコンソーシアムはIoTのほかビッグデータや人工知能などの革新技術に対し、企業や業種の枠組を越えて利活用を推し進めること目的にしている。自動車業界からはトヨタ自動車や日産自動車、三菱自動車、富士重工業など自動車メーカーのほか、ジェイテクト、ブリヂストン、矢崎総業など部品メーカーも加わる。両省は組織内に立ち上げるワーキンググループ (WG) の実行組織を今月末にも立ち上げ、具体策の策定に着手する。(2015年10月26日付日刊自動車新聞より)
製品開発
ステアリング事業
 -2016年3月期、ボールねじ構造を介して直接出力軸へ伝えるラックパラレルタイプ電動パワーステアリング (RP-EPS) の開発を完了。2017年3月までに市場投入を予定。
-デュアルピニオンタイプ電動パワーステアリング (DP EPS) の適用領域を広げる高出力化の開発を推進中。
駆動事業
 -2015年11月、四輪駆動 (4WD) 車用の新たな駆動ユニットの開発に着手したことを明らかにした。必要時に二輪駆動 (2WD) から4WDに切り替わるスタンバイ式ユニットで、2WD時にプロペラシャフトを駆動させずに走行できる。現行品は2WDでもプロペラシャフトが動く構造となっており、新製品により燃費性能を高められるメリットがある。(2015年11月2日付日刊自動車新聞より)
-2014年3月期に開発完了し国内展開した、新型等速ジョイントと、第3世代電子制御カップリングITCCを、2016年3月期には北米にも展開した。
軸受事業
-2015年10月、円すいころ軸受 (TRB) で超低トルク化を実現した次世代モデルを開発したと発表。2018年の量産化を目指す。TRBはトランスミッションやデフなどオイルの潤滑下で用いられるが、同社では油流れを解析して保持器の形状を最適化することに成功した。標準品に比べて最大50%の損失低減を実現したという。デフユニットに使用すると、燃費を2.5%向上させる効果が見込まれる。同社では今後、自動車メーカーへの提案を強化し、受注拡大につなげる考えだ。(2015年10月27日付日刊自動車新聞より)
-2016年3月期、AT用軸受けとして、従来品より軸受サイズをアップさせることなく耐クリープ性能を向上させた「アンチクリープ軸受」の開発を完了。
-ハブユニット
- テーパーハブ:低トルク化 50%削減
- ボールハブ: 低トルク化 40%削減
- ADAS対応製品の開発
-シングルボールベアリング
- モーター用新セラミック玉軸受
- ターボチャージャー用転がり軸受ユニット:60%以上の動力損失低減
| 設備投資額 | (単位:百万円) | 
| 2016年3月期 | 2015年3月期 | 2014年3月期 | |
| 全社 | 63,140 | 68,409 | 76,457 | 
| -機械器具部品 | 56,524 | 57,884 | 67,807 | 
機械器具部品
-2016年3月期は、各地域の生産拠点の設備増強等を実施した。
国内投資
-2015年9月、国内工場再編の一環として国分工場 (大阪府柏原市) の鍛造工程を移管し、円すいころ軸受の鍛造工程の増強に向けて香川工場第2工場 (香川県東かがわ市) の増築を行ったと発表した。2017年10月までに、3台の鍛造工程の生産設備を順次稼働させ、月産能力を360万セットから530万セットに引き上げる計画。(2015年9月23日付プレスリリースより)
海外投資
<米国>
-2015年11月、米国でハブユニットの生産能力を12月に現状比7割増の75万個に増強すると発表した。現地子会社の生産拠点で敷地や建屋を拡張、乗用車向けの高容量タイプ製品の新ラインを設ける。投資金額は1億3300万ドル(約163億円)。ジェイテクトでは北米地域での旺盛な自動車需要に対応する供給体制を整えることで、受注拡大につなげる狙いだ。(2015年11月11日付日刊自動車新聞より)
| 設備の新設計画 | (2016年3月31日現在) | 
| 事業所名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) | 着手 | 完了 予定 | 
| 花園工場 | 愛知県 岡崎市 | 機械器具部品 製造設備等 | 3,300 | 2016年 4月 | 2017年 3月 | 
| 国分工場 | 大阪府 柏原市 | 機械器具部品 製造設備等 | 3,200 | 2016年 4月 | 2017年 3月 | 
| 徳島工場 | 徳島県 藍住町 | 機械器具部品 製造設備等 | 1,900 | 2016年 4月 | 2017年 3月 | 
| ダイベア (株) 本社・和泉工場ほか | 大阪府 和泉市 | 機械器具部品 製造設備等 | 1,380 | 2016年 4月 | 2017年 3月 | 
| JTEKT Automotive Tennessee-Vonore, LLC | 米国 テネシー州 | 機械器具部品 製造設備等 | 10,600 | 2016年 4月 | 2017年 3月 | 
 キーワード・画像検索はこちら
                        キーワード・画像検索はこちら
                         
                     AIナビはこちら
                        AIナビはこちら
                         ログイン
                        ログイン
                    



























 
                    




 
                            



 日本
 日本 03-4241-3907
                03-4241-3907
             
                 米国
 米国 メキシコ
 メキシコ ドイツ
 ドイツ 中国 (上海)
 中国 (上海) タイ
 タイ インド
 インド

