共和レザー株式会社 2006年度の動向
ハイライト
業績
単位: 百万円 |
2007年3月期 | 2006年3月期 |
増減率 (%) |
要因 |
売上高 | 37,967 | 36,618 | 3.7 | 車両用は、リサイクル性に優れたTPO(熱可塑性オレフィン)表皮材や、軽量な合成皮革「ル・カール」を中心に増加し、20,319百万円と前期(17,997百万円)に比べ12.9%増。 |
経常利益 | 1,659 | 873 | 89.8 | 原材料価格の高騰などがあったが、売上高の増加に加え内部改善に努めた |
当期純利益 | 308 | 395 | (22.0) |
同社子会社のKyowa Leather Cloth U.S.A., Inc.の出資先である Sandusky Athol International Holdings Limited(本社:米国オハイオ州)が2006年11月に米国連邦破産法第11章の適用申請を行ったことに関連した特別損失に計上。 |
子会社解散
2007年3月29日開催の取締役会で、連結子会社であるKyowa Leather Cloth U.S.A., INC(米国・オハイオ州)を解散することを決議した。車両向けの内装用レザー及び合成皮革の販売を行っているKyowa Leather
Cloth U.S.A., INCは、元々は1997年2月に米国合弁会社Sandusky Athol International Holdings Limited (SAI社)への投資目的に設立された企業。2006年11月SAI社の米国連邦破産法第11章の適用申請によって債務超過に陥り、業績回復が見込めないとの判断から解散する、としている。今後日本からの輸出については商社の北米自動車内装部品向け流通ルートを活用する。(2007年3月30日付けプレスリリースより)
開発動向
研究開発
2007年3月期の研究開発費は365百万円
自動車内装材部門の開発課題
・環境保全、リサイクル、軽量化などに対する技術の向上と開発
・自動車の高品質化に対応する新しい合成表皮材の開発
・低コスト化内装材料の開発
2007年3月期の研究開発費は365百万円
自動車内装材部門の開発課題
・環境保全、リサイクル、軽量化などに対する技術の向上と開発
・自動車の高品質化に対応する新しい合成表皮材の開発
・低コスト化内装材料の開発
設備投資
2007年3月期の設備投資総額は1,639百万円
-新城工場のTPO(熱可塑性オレフィン)生産設備の増設および生産の効率化や低コスト化のための投資が中心
生産体制強化
同社は国内生産工場の効率化に乗り出す。天竜第1・第2工場(静岡県)で自動車内装関係の製造ラインに新たなシステムを導入し、人員を増やさずに生産能力増強を図る一方、仕掛かり在庫の削減などを通じて、生産の一層の効率改善を目指す。天竜工場で導入する新たな生産システムは、2カ月間の販売予測に基づいて、最も効率良く生産できるように1週間-3日間の生産計画を策定するもの。さらに、製造ラインの最初の工程から出荷まで、仕掛かり在庫を含めて工場内のどの位置に、いくつの部品があるかなどを管理・指示する「ロケーションシステム」も導入する。従来、工場での大まかな指示と従業員の勘や経験に頼りつつ生産してきた仕組みを、コンピューターが生産する部品や量について細かく指示するシステムに切り替えることで、効率良く生産する体制を構築する。同社は2006年、シートなど自動車内装品を製造する新城工場(愛知県)に第4ラインを増設したのに伴い、新生産システムを導入した。これによって生産能力増強とともに、仕掛かり在庫が削減するなど生産効率改善効果が大きかったことから、国内のほかの工場でも自動車用部品生産ラインでこのシステムを水平展開することにした。(2006年7月13日付日刊自動車新聞より)
設備の新設(抜粋)
-新城工場のTPO(熱可塑性オレフィン)生産設備の増設および生産の効率化や低コスト化のための投資が中心
生産体制強化
同社は国内生産工場の効率化に乗り出す。天竜第1・第2工場(静岡県)で自動車内装関係の製造ラインに新たなシステムを導入し、人員を増やさずに生産能力増強を図る一方、仕掛かり在庫の削減などを通じて、生産の一層の効率改善を目指す。天竜工場で導入する新たな生産システムは、2カ月間の販売予測に基づいて、最も効率良く生産できるように1週間-3日間の生産計画を策定するもの。さらに、製造ラインの最初の工程から出荷まで、仕掛かり在庫を含めて工場内のどの位置に、いくつの部品があるかなどを管理・指示する「ロケーションシステム」も導入する。従来、工場での大まかな指示と従業員の勘や経験に頼りつつ生産してきた仕組みを、コンピューターが生産する部品や量について細かく指示するシステムに切り替えることで、効率良く生産する体制を構築する。同社は2006年、シートなど自動車内装品を製造する新城工場(愛知県)に第4ラインを増設したのに伴い、新生産システムを導入した。これによって生産能力増強とともに、仕掛かり在庫が削減するなど生産効率改善効果が大きかったことから、国内のほかの工場でも自動車用部品生産ラインでこのシステムを水平展開することにした。(2006年7月13日付日刊自動車新聞より)
設備の新設(抜粋)
事業所名 | 設備の内容 | 投資総額 (単位: 百万円) |
着手 | 完成 予定 |
完成後の 増加能力 |
新城工場 | 成形複合材等の生産設備(車両用) | 363 | 2007年 4月 |
2008年 3月 |
合理化主体のため 能力の増加はない |
天竜第一工場 | 内装用レザーなどの生産設備 (車両用、家具・履物・雑貨用) | 253 | 2007年 4月 |
2008年 3月 |
合理化主体のため 能力の増加はない |
天竜第二工場 | 成形用複合材・合成皮革の生産設備 (車両用、家具・履物・雑貨用) | 341 | 2007年 4月 |
2008年 3月 |
合理化主体のため 能力の増加はない |
本社 | 研究開発設備 | 512 | 2007年 4月 |
2008年 3月 |
研究開発設備のため能力の増加はない |