(株) エイチワン 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 117,538 136,790 (14.1) -生産は上半期を底に回復しているものの日本および北米では、現状、最盛期の7割程度の水準に留まっていること等により減少。
営業利益 902 779 15.8 -
経常利益 1,513 658 129.9 -
当期純利益 262 (2,281) - -

国内事業

-自動車需要の回復が見えにくい中での収益力の強化に向けて、事業体制を再編する。金型については、日本がグローバル供給の主要拠点を担ってきたが、その役割をコスト競争力の高い中国、タイ、インドに本格的に分担させるため、各地の製作能力を増強する。従来計画を上回るペースで生産する型数を増やせるように、日本からの技術支援を拡充する。また、日本の部品生産能力の余剰感が強まったことに合わせ、郡山(福島県)と太田(群馬県)の2カ所にある関東圏の工場のうち、1拠点を今期中に閉鎖することを検討、生産規模の縮小に耐え得る企業体質の構築につなげる。(2009年5月20日付日刊自動車新聞より)

-日本の生産体制を見直す。現在100万台分超となっている年産能力を年内に70万台分レベルに削減する。主要取引先のホンダが年初に中期の国内市場縮小を見越して、サプライヤー各社に年産70万台レベルで利益確保の可能な経営体質づくりを要請した。これに合わせて適正化を急ぐ。余剰になった汎用ロボットなどは、まずタイ、インドに移設。同時に中国への移設を検討、自動化率を引き上げ労務費の上がったアジア地域における競争力向上に結びつける。(2009年11月13日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 692 740 667

-自動車部品関連事業に係る研究開発費が大半。

研究開発体制

-開発技術本部を中心とし、ホンダグループを始めとした多くの研究開発機関と連携をとり実施。

研究開発拠点

研究開発センター 栃木県芳賀郡

自動車部品事業関連の主要課題

-溶接接合加工工法技術の開発
-高強度材料、軽量化材料のプレス加工工法技術の確立
-外板部品プレスの加工工法技術の確立
-厚板精密プレス加工方法と組付加工技術との複合による機能部品の開発
-材料の硬度化技術の開発
-CAD、CAM、CAEの技術革新にあわせたシステム開発及び技術者養成

技術援助契約

(2010年3月31日現在)

相手方 国名 契約品目 契約内容 契約期間
UYTLtd. 英国 四輪車部品 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
2)工業所有権の提供
2001年7月17日から2006年7月16日まで
(以後1年ごと自動更新)
Yachiyo of Ontario Manufacturing Inc. カナダ 四輪車部品 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
2)工業所有権の提供
2006年7月1日から2010年6月30日まで
(以後1年ごと自動更新)

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 8,049 13,899 26,008

-自動車部品関連事業を中心に設備投資を実施。
-自動車部品事業関連では、新型自動車部品の量産開始に合わせて専用設備4,819百万円、生産効率化のための生産用汎用設備及び工場の増改築等で3,230百万円の投資を実施。

設備投資計画

(2010年3月31日現在)

会社名/事業所名 所在地 投資予定金額
(百万円)
着手年月 完了年月
エイチワン
亀山製作所 三重県亀山市 2,887 2009年4月 2012年2月
前橋製作所 群馬県前橋市 468 2009年4月 2011年10月
郡山製作所 福島県郡山市 1,551 2009年3月 2012年1月
連結子会社
KTH Parts Industries Inc. アメリカオハイオ州 2,162 2009年12月 2011年12月
Kalida Manufacturing, Inc. アメリカ オハイオ州 583 2010年9月 2011年12月
KTH Leesburg Products, LLC. アメリカアラバマ州 396 2009年12月 2011年12月
KTH Shelburne Manufacturing, Inc. カナダ オンタリオ州 881 2010年4月 2011年4月
広州愛機汽車配件有限公司
[GH Auto Parts Industries Inc.]
中国広東省 3,360 2010年1月 2011年12月