株式会社ヒラタ 2008年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 158,042 | 151,542 | 4.3 | -日本における試作、金型及び溶接設備の売上が減少したものの、全体では主力車種のモデルチェンジや主力得意先の海外における販売増加、武漢愛機汽車配件有限公司の通年寄与などによる自動車骨格部品の売上増加などにより増収。 |
営業利益 | 6,549 | 6,883 | (4.9) | -設備投資並びに日本における法人税法の改正に伴う減価償却費の増加などにより減益。 |
経常利益 | 6,631 | 6,679 | (0.7) | -営業外費用として支払利息などがあり減益。 |
当期純利益 | 4,325 | 4,519 | (4.3) | -特別損失として固定資産廃却損、投資有価証券評価損などがあり、税金費用などを控除した結果減益。 |
生産体制強化
国内
-亀山製作所並びに前橋製作所(太田工場)の新溶接ラインが完成。プレス工程から溶接工程までの一貫生産体制の拡充と、自社開発の生産管理システムとの組み合わせた生産工場となった。
海外
<インド>
-H-one India PVT., Ltd. の工場拡張が完成。今後、1,500tトランスファープレス機や一部自動化した溶接ラインを導入予定。
<北米>
-KTH Shelburne Manufacturing, Inc. に新型プレス機を導入。カナダにおける得意先の増産と新型車の生産に対応するため、2台目となる2,500tトランスファープレス機を導入。
<タイ>
-H-one Parts (Thailand) Co., Ltd. の工場拡張が完成。今後、2,000tトランスファープレス機の導入や溶接ラインの再編を行う予定。
開発動向
研究開発費
-2008年3月期の研究開発費は667百万円。
研究開発体制
-研究開発拠点
自動車部品事業関連の主要課題
-溶接接合加工工法技術の開発
-高強度材料、軽量化材料のプレス加工工法技術の確立
-外板部品プレスの加工工法技術の確立
-材料の硬度化技術の開発
-厚板精密プレス加工方法と組付加工技術との複合による機能部品の開発
-CAD、CAM、CAEの技術革新にあわせたシステム開発及び技術者養成
技術援助契約(2008年3月現在)
-2008年3月期の研究開発費は667百万円。
研究開発体制
-研究開発拠点
拠点名 | 所在地 |
研究開発センター | 栃木県芳賀郡 |
自動車部品事業関連の主要課題
-溶接接合加工工法技術の開発
-高強度材料、軽量化材料のプレス加工工法技術の確立
-外板部品プレスの加工工法技術の確立
-材料の硬度化技術の開発
-厚板精密プレス加工方法と組付加工技術との複合による機能部品の開発
-CAD、CAM、CAEの技術革新にあわせたシステム開発及び技術者養成
技術援助契約(2008年3月現在)
相手方 | 国名 | 契約品目 | 契約内容 | 契約期間 |
Midwest Stamping Corporation | 米国 | 四輪車部品 | 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供 2)工業所有権の提供 |
1987年9月10日から1997年10月3日まで (以後1年ごと自動更新) |
UYT Ltd. | 英国 | 四輪車部品 | 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供 2)工業所有権の提供 |
2001年7月17日から2006年7月16日まで (以後1年ごと自動更新) |
Yachiyo of Ontario Manufacturing Inc. | カナダ | 四輪車部品 | 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供 2)工業所有権の提供 |
2006年7月1日から2010年6月30日まで (以後1年ごと自動更新) |
設備投資
-2008年3月期は、自動車部品関連事業を中心に26,008百万円の設備投資を実施。
自動車部品事業関連では、新型自動車部品の量産開始に合わせて専用設備9,719百万円、生産効率化のための生産用汎用設備及び工場の増改築等で16,289百万円の投資を実施。
国内投資
-亀山製作所(三重県亀山市)の溶接ラインを再編する。生産効率を高めた“体質改革”ラインの導入に合わせて、現在は5本あるラインを3本に集約する。同時に2009年に新生産管理システムの導入を完了するなどして、ホンダの車両組み立て計画に合わせて骨格部品を生産する同期生産を全面展開し、収益力を高める。亀山製作所の新生産管理システムは、2007年度から2008年度にかけて溶接、プレス領域で展開し、2009年度には購買領域に広げる計画で、これにより同期生産を本格化する。(2007年6月13日付日刊自動車新聞より)
海外投資
<北米>
-北米拠点の収益力向上に向けて、日本の生産技術移転を本格化する。北米拠点は、主要納入先であるホンダの現地生産車の車種数拡大に伴い生産品目が増加、2007年3月期には売上高経常利益率が前期の5分の1に低下した。このため、日本から派遣した専門スタッフを中心に改善を展開、多品種の部品を効率的に生産できるフレキシブルな体制を整える。2009、2010年をめどに、現状で経常利益率5%以上となっている日本と同レベルの収益力を目指す。(2007年5月22日付日刊自動車新聞より)
<アジア>
-アジアで金型の生産を拡大する。今年度はタイ、インド、中国の3カ国で内製する金型を、合計で前期比2.5倍、260型に増やす。同時に、タイから北米への輸出を始めるなど、金型のグローバル供給の範囲を広げ、競争力を高める。同社は、ホンダが世界展開の一環として取り組む現地調達部品の拡大に対応するため、プレス成形の難易度が高い超高張力鋼板向けを含む金型の海外技術移転を活発化している。中でもアジアでは現地のローカル金型メーカーの技術指導を強化、こうした体制の構築を通じてアジアを金型の世界供給拠点に育成していく計画。タイ拠点では、日本、中国、欧州に続き、今期から北米への金型供給を開始し、グローバル供給が本格化した。さらにインドからはタイへの輸出を行い、アジア域内の相互補完を広げる。(2007年6月21日付日刊自動車新聞より)
<タイ>
-タイ拠点の生産体制を再編する。主要納入先であるホンダの四輪車の現地生産増強への対応に向けて新設する二つ目の溶接工場の稼働に合わせ、2008年夏からライン配置を全面的に見直す。基本としては、新溶接工場にサブラインとホンダ向け以外の部品の溶接工程を集約、既存の溶接工場を最終組み立てに活用するよう工程を明確に分離する。こうして物流動線などの最適化を図り生産性を10%、スペース効率を30%それぞれ改善し競争力を高める。(2007年11月15日付日刊自動車新聞より)
設備投資計画
自動車部品事業関連では、新型自動車部品の量産開始に合わせて専用設備9,719百万円、生産効率化のための生産用汎用設備及び工場の増改築等で16,289百万円の投資を実施。
国内投資
-亀山製作所(三重県亀山市)の溶接ラインを再編する。生産効率を高めた“体質改革”ラインの導入に合わせて、現在は5本あるラインを3本に集約する。同時に2009年に新生産管理システムの導入を完了するなどして、ホンダの車両組み立て計画に合わせて骨格部品を生産する同期生産を全面展開し、収益力を高める。亀山製作所の新生産管理システムは、2007年度から2008年度にかけて溶接、プレス領域で展開し、2009年度には購買領域に広げる計画で、これにより同期生産を本格化する。(2007年6月13日付日刊自動車新聞より)
海外投資
<北米>
-北米拠点の収益力向上に向けて、日本の生産技術移転を本格化する。北米拠点は、主要納入先であるホンダの現地生産車の車種数拡大に伴い生産品目が増加、2007年3月期には売上高経常利益率が前期の5分の1に低下した。このため、日本から派遣した専門スタッフを中心に改善を展開、多品種の部品を効率的に生産できるフレキシブルな体制を整える。2009、2010年をめどに、現状で経常利益率5%以上となっている日本と同レベルの収益力を目指す。(2007年5月22日付日刊自動車新聞より)
<アジア>
-アジアで金型の生産を拡大する。今年度はタイ、インド、中国の3カ国で内製する金型を、合計で前期比2.5倍、260型に増やす。同時に、タイから北米への輸出を始めるなど、金型のグローバル供給の範囲を広げ、競争力を高める。同社は、ホンダが世界展開の一環として取り組む現地調達部品の拡大に対応するため、プレス成形の難易度が高い超高張力鋼板向けを含む金型の海外技術移転を活発化している。中でもアジアでは現地のローカル金型メーカーの技術指導を強化、こうした体制の構築を通じてアジアを金型の世界供給拠点に育成していく計画。タイ拠点では、日本、中国、欧州に続き、今期から北米への金型供給を開始し、グローバル供給が本格化した。さらにインドからはタイへの輸出を行い、アジア域内の相互補完を広げる。(2007年6月21日付日刊自動車新聞より)
<タイ>
-タイ拠点の生産体制を再編する。主要納入先であるホンダの四輪車の現地生産増強への対応に向けて新設する二つ目の溶接工場の稼働に合わせ、2008年夏からライン配置を全面的に見直す。基本としては、新溶接工場にサブラインとホンダ向け以外の部品の溶接工程を集約、既存の溶接工場を最終組み立てに活用するよう工程を明確に分離する。こうして物流動線などの最適化を図り生産性を10%、スペース効率を30%それぞれ改善し競争力を高める。(2007年11月15日付日刊自動車新聞より)
設備投資計画
会社名/事業所名 | 所在地 | 投資予定金額 (百万円) |
着手年月 | 完了年月 |
エイチワン | ||||
亀山製作所 | 三重県亀山市 | 2,558 | 2007年11月 | 2008年12月 |
前橋製作所 | 群馬県前橋市 | 2,165 | 2006年7月 | 2010年4月 |
郡山製作所 | 福島県郡山市 | 2,261 | 2007年12月 | 2009年1月 |
連結子会社 | ||||
KTH Parts Industries Inc. | アメリカ オハイオ州 | 1,473 | 2007年10月 | 2009年3月 |
KTH Leesburg Products, LLC. | アメリカ アラバマ州 | 1,424 | 2007年10月 | 2009年2月 |
広州愛機汽車配件有限公司 (GH Auto Parts Industries Inc.) |
中国 広東省 | 1,645 | 2007年12月 | 2008年12月 |
H-one Parts(Thailand)Co., Ltd. | タイ アユタヤ県 | 2,451 | 2007年7月 | 2008年12月 |
H-one India PVT., Ltd. | インド ウッタルプラディッシュ州 |
1,902 | 2007年10月 | 2009年3月 |